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『戦略性』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS

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ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した「才能発見ツール」。Webテストで177個の質問に答えることで、自分の強みや才能を表わす「資質」を知ることができます。

この記事では、Gallup認定コーチが資質の特徴や活かし方を解説! 5,000人/100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識をお伝えします。

個人とチームのどちらにも活かせる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!

今回は34資質の中から、ゴール達成までのパターンとリスクを瞬時に予測し、どんな状況でも最善の道を見つけようとする『戦略性』について解説します。


「戦略性」とはこんな人!ゴールに向かってパターンとリスクを瞬時に予測。 どんな状況でも最善の道を見つけようとする、“地図を思い描く人”。

戦略性:Strategic <戦略的思考力> TOP5出現率ランク:[日本]14位 [世界]5位

最短ルートで目標達成を目指し、状況変化に合わせて常に複数の選択肢を想定します。


✓『戦略性』の特徴
  • いつも複数パターンを想定している

  • メリット・デメリットを考える

  • 常にリスクヘッジをしている

  • 全体を俯瞰してみようとする

  • 思考スピード・頭の回転がはやい

  • 無駄を好まず、要領が良い

  • すでに試した方法を再度行うことが嫌い

  • 考えるはするが、実行に移すかどうかは別である

「もしこうなったら?こうかな?」「AとBなら、Aのほうがいい?」など、普段から自然と予測をしています。思考スピードが早い方が多いです。

『戦略性』は「カーナビ」をイメージすると分かりやすいかもしれません。

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最良のルートを選ぶために、現在地から目的地までの複数の行き方を割り出します。この“複数の”というのがポイントです。

また、一般道は無料だけど時間がかかる、高速道路は有料だけど短時間で到着できるといった、それぞれのメリット・デメリットを踏まえてルートを選択。工事や通行止めなどの“リスク”に対応しながら進路を変更していきます。

俯瞰して物事を見る視野があり、複雑な状況の整理も得意です。「一を聞いて十を知る」ような面もあります。

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そのため、感覚的に理解ができたり、要点を掴んだりするのも早いです。 『戦略性』は後天的には備わりにくい資質と言われており、その思考力は先天的なギフトと言って良いでしょう。

思考的な柔軟性にも長けていて、創造力・既成概念にとらわれない発想・思考的粘り強さなどもあります。企画・戦略立てや複雑な問題を解決する際に役立ちますが、“見えすぎてしまうがゆえに迷いがち”、“省略できすぎて伝わらない”現象も起こります。


ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。

ここでは『戦略性』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。


✓『戦略性』のバルコニー(長所)

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●目的や目標を把握し、戦略を立てる ゴールに向けたプランニング、シナリオ作りが得意です。ただし、目標や意義が定まっていない場合は精度が落ちるので、明確にしましょう。自然といくつかのルートを考える力が備わっています。しっかりと考えた上で決断できる人です。

●リスク予測や危機管理ができる メリット・デメリットを考えることや予測する力があります。他の人が気にならない小さなリスクや障害にも気がつくことができます。ぜひ、プロジェクトや企画の初期段階から参加して、全貌把握や計画づくりから携わると良いでしょう。

●アドバイザーやプランナーとして活躍 物事の状況整理や、企画力が役立ちます。状況を俯瞰して捉える力もあるため、第三者に伝えるポジションも向いています。相手の視野を広げられるアドバイスなどで喜んでもらえるでしょう。


✓『戦略性』のベースメント(短所)

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●優柔不断になりがち 複数の選択肢が浮かんだり、他者が気づかない予測ができてしまうがゆえに、迷いが生じてしまいます。情報不足ならば調査を。何が優先か?に立ち返って決断するか、誰かに相談するのも良いでしょう。自分の直観を信じるのも1つの手です。

●話を省きすぎて伝わらない 「一を聞いて十を知る」で分かってしまう『戦略性』は、つい結論だけを話しがちです。あえて省略しているプロセスやリスクなどが伝わらず、イライラするでしょう。『戦略性』同士は分かっても、『戦略性』のない人には伝わらないのです。面倒でも、丁寧に順を追ったり、相手が何を理解していないのか質問するなどして説明してあげましょう。

●口先だけ、批判的な人だと誤解されてしまう 『戦略性』は思考カテゴリーの資質で、行動が伴うかは別の資質が関わります。物事を多面的に見るため欠点に気づきやすく、同じやり方を繰り返すことも好まないため「口先だけ」「ケチをつけている」と勘違いされることも。伝え方や言葉選びに気をつけましょう。

 

資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。

『戦略性』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。

ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『戦略性』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。

『戦略性』の活かし方・モチベーションスイッチ例

 □ プランニング力を発揮でき、自ら考える必要や余地がある仕事  □ 動き出す前に考える時間を確保できる環境  □ 無駄なルーティンワークに縛られない  □ ゴールや目標が設定されている  □ アイデアや指示を出しやすいポジションにつく  □ 必要な情報を得やすい環境、または協力者がいる  □ 新しいことにチャレンジしやすい(前例にとらわれない)  □ プロジェクトはなるべく初期メンバーから入っておく  □ 考えを一緒に広げていく仲間、実行を補佐する協力者がいる

これらは一例です。

『戦略性』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。

『戦略性』にも2タイプあります。 目標を自ら掲げられるタイプと、苦手なタイプがいます。目標設定が苦手であれば上司やクライアント、または『未来志向』の人など、ゴールを示してくれる人の協力を仰ぐと良いでしょう。

また、プランニングが得意と言っても最初から完璧な企画ができるわけではありません。知識や経験を得て磨かれていくものです。トレーニングを重ねていきましょう。

同じスピード感で話し合いたいときは、『戦略性』を持つ相手を選ぶと良いでしょう。【戦略的思考カテゴリー】の『着想』『学習欲』『収集心』の資質からは新たなアイデアや情報が得られるかもしれません。『原点思考』『未来志向』など、時間軸の異なるメンバーから意見をもらうのも参考になるかもしれません。

計画を推進していく『実行力』、人を巻き込んでいく『影響力』、関係性をつなぎ構築していく【人間関係構築力】の資質のある人たちと連携をとっていきましょう。

 

『戦略性』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。

①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 これらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。


✓『戦略性』マネージャーの得意なリーダーシップ

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①信頼関係構築:関係者の意見を集め、ベストな方法を考えよう 関係者の意見を集め、戦略を立てる話し合いに活かしましょう。関係各所とさまざまな選択肢を話し合い、偏見や決めつけをしないよう客観的な考察を心がけましょう。

②思いやりの示し方:アドバイザー役になろう 話を聞いて視野を広げたり、考えを深めたり、他人のサポート役になれる人です。 自分の意見を押し付けないよう、「傾聴」を意識すると良いでしょう。

③安定感の生み出し方:学びを共有しよう 良質な情報や学びを得たら、事業やメンバーにアウトプットしていきましょう。『戦略性』アンテナに触れた情報は、きっとメンバーにも役立つでしょう。

④希望の与え方:危機管理で問題発生を防ぐ 起こりそうな障害を取り除いたり、問題に対して広い視野や多角的な視点から解決策を考え対応していく姿勢と解決策が、チームに希望を与えるでしょう。


✓『戦略性』マネージャーの注意点

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①先入観や意見の押し付けに注意! 自身の経験などから、さまざまなことを予測できる人です。しかし、それが先入観となってしまい、部下の可能性を狭めてしまう可能性もあります。そんなときこそ、持ち前の客観性を発揮し、自分の先入観を押し付けていないか、他の選択肢とも比較した上で判断しましょう。

②超スピードで周りを置き去りにしていないか? 思考スピードが早く、会話では余分な説明を省き、つい周囲の人をポカンとさせてしまうことがあります。「なんで分からないんだよ」と怒るのではなく「今の話で分かりにくいところがあれば教えて」と周りの理解を促していきましょう。

③否定ばかりでメンバーのやる気を損なわない 「ここが足りない」「こういう場合はどうするんだ?」と欠点ばかりに気を取られないようにしましょう。良い点にも触れることや、不足を気づかせてあげることも大切な役割です。


『戦略性』のマネージャーは、その資質をうまく活用すると、チームのとるべき戦略・戦術を立て、最も効率的なやり方を見つけていくことができます。

「やっぱりこれ、違ったからやり直し!」というプランの逆戻り現象を引き起こしにくく、「Aの結果が出た。Bを修正して進めよう」と建設的にすすめることが得意。

チームメンバーの得意・不得意を考慮しながらベストパフォーマンスを引き出していくサポートができると良いですね。


資質の特徴&活用法まとめ

『戦略性』とは... 目標達成に向けて複数の選択肢をつくり出す資質です。 状況把握・予測力、全体を俯瞰できる視野、感覚的に話を理解して要点を掴む力があります。

こんな風に能力を発揮! ● ゴール達成に向けたプランニング ● リスクヘッジ、危機管理 ● 柔軟な思考で相手の視野を広げるアドバイザー

資質を活かすためには、ゴールを明確にしておく必要があります。

ベースメントにはこう対処する! ●端折りがちな話を相手に分かりやすく丁寧に話す ●迷いすぎないように、情報収集や優先順位の整理をして、決断しやすい状態を作る

また、『戦略性』の資質を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。

✓ 予測力を活かして「起こりそうな課題」について考える
✓ プランニングや戦略的思考力を活かした文字やビジュアル表現を考える
✓ 可能性やアイデアを自由に発言できるような役割やポジションに就く(任命してもらう)
✓ 新たな戦略やスキルアップのための学習機会をつくる
✓ 行動する前に考える時間をもらう
✓ 計画だけで終わらずに実行に移す
✓実行をサポートしてくれる人に依頼する

同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。

それぞれ資質について理解を深めながら、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。


✓『戦略性』の方にオススメの記事
『戦略性』と相性の良い資質をご紹介します。

▶アイデアをサポートしてくれる資質『着想』 ▶考えるルートが似ている資質『慎重さ


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

当社ではストレングスファインダーの活用セミナーやチーム研修を行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

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