『学習欲』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS
『学習欲』をGallup認定コーチが解説。強みの伸ばし方、注意点に加え、『学習欲』をもつ人や上司・部下間のコミュニケーションの“コツ”をお伝えします。
『学習欲』は学習意欲が旺盛!知識を得ている時間が至福のときです。その詳細を、5,000人以上、100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識、個人・チームどちらにも活かせる内容を交えてお届けします。
1.「学習欲」はこんな人!
「学習欲」の特徴
バルコニー(長所)・ベースメント(短所)
2.「学習欲」の活かし方・モチベーションのありか
3.「学習欲」的リーダシップのとり方(マネジメント活用)
4.「学習欲」資質のまとめ
『学習欲』はこんな人!
『学習欲』とは学習意欲が旺盛!知識を得ている時間が至福のとき。
学習欲:Learner <戦略的思考力> TOP5出現率ランク:[日本]3位 [世界]3位
知的好奇心が強く、新たな知識や経験を習得することが好きです。 結果よりも、学ぶプロセスを重視する人が多く、常に学びを得ていたい人です。
資質の特徴とは?
次のようなものがあります。
- 新しい知識を学びたい
- 向上心が高く、自分をアップデートさせたい
- 現状維持や学びのない環境が好きではない
- 座学だけでなく、経験や会話などからも知識を得る
- 資格などの結果を求めるよりも、学ぶ過程自体が好き
- 効率的な学習方法を見つけることができる
- 長時間、集中力を保つことができる人が多い
- 飽きやすい
- 知ったかぶりや人の意見を聞かない人が嫌い
文字通り、学ぶことが好きな人です。
“欲”とついている通り、“知りたい!”という欲求が自然と湧いてきます。 常に自分をアップデートしたり、スキルアップしたいという向上心が高く、新たな知識が大好物です。
特徴的なのは、資格など学習の成果を目指すよりも、知識を得るプロセス自体を楽しんでいることです。
『学習欲』の高い人に聞いた話ですが、学んでいる時間は至福のときで、「知識のシャワーを浴びているようで心地が良い」「知識が入っていっている“のどごし”がたまらないんです」と表現していました。
また、資格試験を受けない方にその理由を聞くと「合格してしまったら、楽しい学びの時間が終わってしまうから」と返ってきました。「一体、何のためにここまで頑張ったの!?」と驚く方もいるかも知れませんが、それほど学んでいる時間が大好きなのです。
この学ぶ力を、個人にもチームにも役立てることができます。
例えば、研究職やスペシャリストなど、特定の分野を突き詰める人もいれば、趣味などプライベートで役立てる人もいます。また、チームの学習担当となり、新しい知識やスキルを学び、チームに共有するという役割を担うこともできます。
このように、学ぶ力を自分にもチームにも役立てられる『学習欲』ですが、気をつけなければならないのは“生産性”です。
学んでいる最中にどんどん興味の的がズレていき、気がついたら全然違うことに時間を取られていた。または、インプットのみを楽しんでしまい成果として得られたものがなかった。これらは『学習欲』の人には良くあることです。業務においての学習や調べ物の際には、注意が必要です。
『学習欲』のバルコニー・ベースメント
ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。
ここでは『学習欲』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。
●すばやくインプットできる学習法を探す 自分なりの最適な学習方法を見つけましょう。学習空間や教材、時間帯など、あなたにとって最も質の高いインプットができるパターンがあるはずです。自分なりの効率の良い、学びのメソッドを開発しましょう。また、アウトプットをセットで行うことで知識は定着化します。学んだことをノートに書き出す・人にレクチャーするなど、アウトプットを習慣にすると良いでしょう。
●学んだことをチームに共有する 得た知識を共有して、チーム全体のレベルアップに役立てましょう。分かりやすく要点をまとめた勉強会を開いたり、集まる時間がなければ連絡ツールに投稿したりするのも良いでしょう。忙しくて時間が取れないメンバーからも、きっと喜んでもらえるでしょう。
●質の高い情報源・講師と出会い、学びを加速 学習の質を高めるためには、何から学びを得るかも重要です。自分に合う講師を見つけたり、質の良い情報源を確保しましょう。また、SNSやアプリなど、自動的に欲しい情報が送られてくるようなツールを活用するのもオススメです。
●学習時間のとりすぎに注意 興味のある情報に触れると、時間を忘れて没頭してしまいます。学びを楽しむことは良いですが、勤務中や周りの人がいる場面では注意しましょう。仕事と関係ない情報を調べ始めたり、時間を無駄にしてしまうこともあります。終了時間と得るべきゴールを決めておくなど、工夫してみましょう。
●飽きやすい いろいろな分野に興味が湧きますが、飽きやすいタイプでもあります。高額な教材やセミナーに勢いだけで申し込み、全く手つかずのまま終わった…など、無駄遣いには注意しましょう。
●知識を過信しない 他人よりも知識が豊富なため「自分は何でも知っている」と思い込む人がいます。知識だけでなく経験が必要とされる場面もありますし、知っていることと分かっていること・できることは違います。自分の知識を過信せず、知識の活かし方を意識していきましょう。
『学習欲』の活かし方・モチベーションのありか
資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。
『学習欲』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。
ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『学習欲』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。
□ 興味関心のある分野を仕事にする □ 学習や調べ物をする時間を確保する □ 効率的に学べる学習方法を見つける □ 学んだことを話せる仲間やアウトプットの場をつくる □ 学習記録をつける □ 質の高い情報に触れる機会やセミナーなどを活用する □ 学習目的を明確にする □ 学習計画をつくる □ 過去の学びをアップデート(学び続けるサイクルをつくる)
これらは一例です。
『学習欲』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。
『学習欲』は、自分にとって最も質の高いインプットが得られる条件を見つけることで、学習効率を高めることができます。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。
3、『学習欲』的リーダーシップのとり方(マネジメント活用)
『学習欲』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 こちらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。
①信頼関係構築:自ら学びを楽しむ姿勢を見せる マネージャー自身の学習過程をオープンにすることによって、メンバーに刺激を与えることができます。また、経験を重ねても謙虚に学ぶ姿は、メンバーに信頼感を与えるでしょう。
②思いやりの示し方:メンバーの学ぶ姿勢を褒める 苦手な分野に取り組んだり、知識を得て課題を克服しようとしているメンバーを褒めましょう。成長にも触れることで、メンバーのモチベーションが高まります。
③安定感の生み出し方:成果を焦らず、成長を待つ 学習には時間が必要です。また、人それぞれ習得スピードや理解度も異なります。焦らずに成長を待ちましょう。良い学びの機会が得られるよう、メンバーをサポートしましょう。
④希望の与え方:研修プログラムをつくる チームでの学習機会やメンバーの研修プログラムを考えてみましょう。あなたの学習経験や知識が生きるはずです。学習過程を褒めるなど、学習意欲が高まる工夫も良いでしょう。
①好奇心でメンバーを振り回さない 知的好奇心が旺盛なタイプのため、いろいろな分野の情報や業界の最新情報などを知っているかもしれません。そして、その知識を試したくなるかもしれません。しかしプロジェクトのテーマや進め方においては、あなたの興味だけで部下を振り回さないようにしましょう。
②学習結果にも目を向ける 『学習欲』が高い人は、学習結果よりもプロセスを重視する傾向にあります。プライベートな学びでは良いですが、業務においては結果が求める必要もあります。成果を明確にし、課題と対策も考えましょう。
③部下にプレッシャーをかけすぎない 『学習欲』の人は学びの感度が良いです。そのため、他の人よりも短時間で習得できるかもしれません。しかし、要領を得ない部下もいます。学習進捗が思わしくない場合、プレッシャーをかけるのではなく、どうすれば効率的に習得できるようになるかを考えましょう。
『学習欲』のマネージャーは、成長のために学び、ボトムアップを続けるチームに育成することができます。
4、『学習欲』資質のまとめ
『学習欲』とは... 学習意欲が旺盛!知識を得ている時間が至福のときに感じる資質です。
こんな風に能力を発揮! ● すばやくインプットできる学習法を探す ● 学んだことをチームに共有する ● 質の高い情報源、講師と出会い学びを加速 などのように能力を発揮していけます。
資質を活かすためには、自分にとって最も質の高いインプットが得られる条件を見つけることが大切です。学習効率を高めることができます。
ベースメントにはこう対処する! ●時間のとりすぎ ●飽きやすい ●知識を過信しない
『学習欲』の資質を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。
✓ 効率的に学べる学習方法を見つける
✓ 自分やチームの学習計画を立てる
✓ 学びやスキルアップの楽しさを伝える
✓ チームに自分が得た知識や最新情報を共有する「学習担当」
✓ 社内講師を務める
✓ 良い講師や研修先を探す
✓ 没頭できる分野や情熱を傾けられる領域を見つける
✓ 学び続けるサイクルを確立する
参考にし、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。他の資質についても、深く学んでいきましょう。
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