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成果を出すチームの3つの特徴《2》強み・弱みの理解とパートナーシップ│インナーブランディングノウハウ

成果を出すチームの3つの特徴。2つ目は「チームメンバーの強み・弱みを理解し、相互パートナーシップができている」です。 前回の記事はこちら

メンバー同士、得意なこと/苦手なことをお互いに知っていて、目標達成に向けてサポートしあえる関係性のことです。また、年齢や役職の上下関係を越えて、対等に協力し合うパートナーである状態を指します。

助け合いや協力することが大切なのは当然ですが、ここでポイントとなるのが「メンバー同士の強み・弱みを理解し、サポートしあう」ことです。

 

最も注力すべきは「弱みを改善していくこと」か?

これまでの日本の学校教育や組織管理の視点においては、「誰もが出来ないことを出来るようになるために、弱点を訓練して克服していくべきだ」という考え方が主流でした。
・努力すれば誰もがあらゆる分野で成功できる
・苦手な部分こそ成長の余地がある
という考え方です。

これは、落ちこぼれをつくらないことであったり、皆がある程度の成果をつくっていくための「集団行動」を重視する場合に効果的で、学校教育や社員教育の基本となっている考え方です。

しかし、さまざまな分野の成功者は自分の得意なことを活かし、より強化することで成果を上げていることが、調査によって分かってきました。

『何事かを成し遂げるのは、人の強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを成し遂げることなど、到底できない。』 ピーター・ドラッカーの言葉です。

成果を出している人は、自分の持つ「強み」を知ってか知らずか、ナチュラルに活かしている人です。

人間の成長を促進する考え方に「強み説」という考え方があります。 ・人はみな、一人ひとりが違う才能を生まれ持っている ・人が最も成長できるのは、その人が得意な分野である 成果を出すためには、自分の得意分野をさらに伸ばすことを重視しています。

 

チームメンバーの強み・弱みを見える化する驚異のテスト

チームでより早く効果的に結果を出すためには、弱点克服に注力するよりも、各自が強みを活かし、お互いの苦手な部分を補い合う考え方が必要です。

チームメンバーの強みと弱み、理解できていますでしょうか?そのためのツールがストレングスファインダーです。

ストレングスファインダー(現在は「クリフトン・ストレングス」という名称に変更)は、アメリカの世論調査会社・ギャラップ社の才能発見テストで、人それぞれが持つ「強み」と「弱み」など、行動・思考の特徴「才能」を発見できるアセスメントツールです。

ギャラップ社は約40年かけて200万人以上の調査を行い、人が持つさまざまな能力を洗い出して分類し、34種類の才能(資質)に絞り込みました。Webテストで177問の質問に回答すると、34種類の資質の中から「自分の才能TOP5」が分かります。

世界で2,400万人以上がこの診断を受け、日本でもテスト付き書籍「さあ才能に目覚めよう」が累計100万部を突破するなど、注目を集めています。企業で導入するケースも増えているので、知っているという方や実際に受けたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

「資質」を正しく理解し、「強み」として活用する

これだけ広まっているストレングスファインダーですが、実はテスト結果を知っているだけではあまり役に立ちません。テストで分かるのは「資質」。その人の思考や行動のパターンとして強く現れる特性の上位5つです。簡単に言うと癖のようなもので、必ずしも良い方向に発揮されるとは限らないものなのです。

つまり「資質」を知るだけでなく、「強み」としてうまく使えるようになる必要があります。むしろ中途半端な理解で「資質TOP5に【社交性】がある人には営業を、【慎重さ】がある人には事務をやらせよう」などと勝手に判断してしまうのは、ただのレッテル貼りになってしまい、かえって逆効果です。

 

例えば、資質の「バルコニー」と「ベースメント」。これを知っているかどうかによって、ストレングスファインダーの結果の捉え方や活用の仕方が大きく変わってきます。

バルコニー:能力が開発され、自分の思い通りにうまく使えて、良い結果を出せる状態 ベースメント:自分の能力に気付いていない・うまく使えていない、あるいは良くない方向に発揮されてしまってうまく行かない状態

バルコニーとベースメントの例

【共感性】の資質を持つ人の場合
◉バルコニー:人の気持ちを汲み取って、相手に合わせた対応ができる
◉ベースメント:感情の変化に敏感で、相手を不快にさせていないか過剰に不安になる時がある
【責任感】の資質を持つ人の場合
◉バルコニー:仕事を投げ出さず、相手の期待に応えようとする
◉ベースメント:NOと言うのが苦手で、頼まれごとを何でも引き受けてしまう
【目標志向】の資質を持つ人の場合
◉バルコニー:物事の優先順位をつけることができる
◉ベースメント:自分の計画を乱された時にイライラしてしまう
TOP5の中に同じ資質を持っている人でも印象が大きく違ったり、仕事の結果が違ったりするのは、同一の資質にこのような2面性があるためです。

資質を「強み」として活用するということは、資質TOP5を知るだけでなく、その2面性を理解し、必要な場面で思い通りに能力を発揮できるようになる、ということです。

 

強みを理解・活用するメリット

「強み」に着目し、より強化することで、明らかな効果が得られることがわかっています。

自分の強みを理解して活用している人

* 仕事へのエンゲージメントが 6倍高い
* 毎日の生産性が 7.8〜18%向上している

強みを理解し、日常的に強みを使っているチーム

* 売上が 10〜19%向上している
* 利益が 14〜29%高い

個人にとってメリットがあることはもちろんですが、チームで「強み」を活かし相互に協力することで、効果はさらに大きくなります。

ストレングスファインダーを理解・業務活用するセミナーを随時行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にご参加ください。 > ストレングスファインダーで強み発見![ストレングスファインダー基礎講座]

 

成果を出すチームの3つの特徴、3つ目は、「自由にコミュニケーションできる関係性」です。

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2020 / 9.15
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