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成果を出せるチームとは?③【自由なコミュニケーション】

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成果を出せるチームには、どんな特徴があるのか。 前回の記事では、特徴の2つ目「強み・弱みの理解とパートナーシップ」についてお伝えしました。

今回お伝えするのは、成果を出せるチームの特徴3つ目「自由にコミュニケーションできる関係性」です。

自由にコミュニケーションが取れている状態とは、例えば ・会話が一方通行ではなく、キャッチボールになっている ・慣れた人同士ばかりではなく、あちらこちらで会話が発生している という状態です。

このような環境を作るためには何が大切なのか。そして、自由にコミュニケーションが取れる環境はチームの成功にどのように影響するのか。

今回も詳しいポイントを確認しながら、成果を出せるチームづくりについて考えていきましょう。



自由にコミュニケーションができる関係性。 これができるチームとできないチームの大きな違いは、「心理的安全性」が確保されているかどうか。

「心理的安全性」が確保された状態とは、以下のようなことを指します。 ✔︎ 自分の考えや感情について、不安を感じることなく発言できる状態 ✔︎ チームに対して、安心して何でも言い合えると感じる状態 ✔︎ 個人がそれぞれ自分らしく働ける状態

また、Googleが発表した「効果的なチーム」に関する研究結果にも心理的安全性が挙げられており、他の4つの要素の基礎となるものとして圧倒的に重要とされています。

チームを成功へと導く5つの鍵 ●心理的安全性
●相互信頼
●構造と明確さ
●仕事の意味
●インパクト
※Google/re:Work 「効果的なチームとは何か」を知る

心理的安全性が確保されたチームとは、ただ単に「慣れた仲間同士で楽に過ごせる関係性」ではありません。チームの目標達成や問題解決のためには、場合によってはダメ出しや耳の痛いことも言い合う必要があります。

ときには前向きな意見の対立があり、それでも信頼関係は揺らぐことのないチーム。 それが心理的安全性が確保されたチームです。

反対に、心理的安全性が確保されていないチームでは、「余計なことは言わないようにしよう」「(気になる点があっても)指摘しないようにしよう」など、“しないようにしよう”が増えます。これでは全く自発的になれず、むしろチーム全体に消極的な空気が蔓延してしまいます。



チームに心理的安全性があり、自由にコミュニケーションできるためには、お互いの価値観を知り、仕事のやり方や考え方の違いを認め合うことが必要です。

経営者や幹部層の方は「うちの会社に入ってきたのだから、みんな価値観が一緒だろう。同じ考え方になってくれるのが当然だろう」と考えがちです。ところが多くの場合、それは上層部の一方的な勘違いであり、社員とのすれ違いや問題の元となります。

また、お互いを承認し合う関係性を構築することは、心理的安全性を高めるためだけでなく、チームで成果を出すという観点から考えても非常に重要です。

組織の成功循環モデル

マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授による、組織に成功をもたらす基本的な考え方をご紹介します。

継続して結果を出し、成長し続ける組織の「グッドサイクル」は[関係の質]の向上からスタートします。

【関係の質】の向上
価値観の違いを受け入れ、相互理解が深まると、対話とお互いの尊重が生まれる
  ▽
[思考の質]の向上
人の意見からの気づきや良いアイデアが出やすくなる
  ▽
[行動の質]の向上
新たな挑戦や自発的な行動、助け合いの動きが活発化
  ▽
[結果の質]の向上
成果の実感が得られる
  ▽
信頼関係が高まり、さらに【関係の質】が向上する
 

一方、はじめから[結果の質](業績や結果に直結する行動)を追い求める「バッドサイクル」の場合。

強制力や勢いで一時的に結果を出せる時があるかもしれませんが、その成果は持続しません。

相互理解が十分でない組織で[結果の質]が低下すると、対立や押しつけが発生し[関係の質]が低下。メンバーは自ら考えたり行動することを止め、受け身や失敗回避に傾きます。

この[思考の質]の低下はそのまま[行動の質]の低下につながり、さらに[結果の質]の低下、つまり成果が出ない悪循環に陥ります。

[関係の質]の向上から始めるグッドサイクルは、一見すると、結果が出るまで遠回りしているように見えますが、チームの成果と成長を継続するためにはメンバー同士の関係性の構築が欠かせないのです。



日々の業務を進めるためのコミュニケーションは頻繁にとっていても、一緒に働くメンバーの価値観や仕事に対する考え方は案外知らないままだったりします。

理想のチームや理想の仕事の進め方などについて、チームで話し合ったことはあるでしょうか?一人ひとりの考えを深く知るには、そのための場を設けて時間を取らなければ、なかなか話には上がりにくいものです。

理想のチーム・ハイパフォーマンスな組織を“みんなで”つくるための実践ワークショップとして、エンゲージメントワークショップというものがあります。

〈プログラム例〉

◉ コーポレート・アイデンティティ(共通言語)の共感・理解・浸透
理念・ビジョン・行動指針などについて、ひとり一人の声を拾い上げ、共感を生み出しながら、共通言語を見える化する。

◉ 団体の強み(価値)と弱みの理解・共有 全員で行うSWOT分析により、所属する団体の強み・弱みについて理解を深める。強みはホームページや会社案内などの形で表現され、営業トークやPRにも活用。

◉ チームビルディング お互いの違いを理解し、協力しあう「チーム」づくりを体感できるワーク。コミュニケーションにはそれぞれ癖があることを理解し、相手の話に耳を傾けながら、自由に発言しあうチームを生み出す。

◉ 業務改善・CI定着のアクションプラン 業務改善・サービス向上に現場の声を活かす。また、CIを社内外へ告知・浸透するためのアクションをチームで生み出す。自分たちの声が反映されることで、社員エンゲージメントが向上。


経営者の方にとっては、「今さらそんなことにわざわざ時間を割く必要があるのか」と感じるものや、「業務のやり方くらい自分たちで好きに変えれば良いのに」と思うものもあるかもしれません。

しかし、このように考えている現場の社員も少なくありません。 ― 今のやり方を変えたいけれど、とりあえず目の前の仕事を片付けなければ。 ― 自分は意見を言えるような立場ではない。 ― どうせ変わらないから、言っても無駄。 ― ルールだから仕方ない。みんなも従っているから我慢しよう。

ワークショップに参加することで、次のような変化が期待できます。

✔ 社員一人ひとりが、会社のことを自分事として捉える。  さらに「自分も意見を言って良いのだ」と認識し、話せるようになる。

✔ 個人の意見が反映され、日々のストレスや悩みが解消されて効率アップ。  「声を上げることでより良くしよう」という自発的な姿勢が生まれる。

✔ 自分の提案が採用され、顧客サービスの改善につながる。  この経験から、自信や自己効力感を持てる。

このような社員が増えると、社内の関係の質が向上し、組織のグッドサイクルを継続できる土壌も整っていきます。

成果を出せるチームの3つのポイント [1] 社員全員のベクトルが合っている
[2] 強み・弱みを理解し、相互パートナーシップができている
[3] 自由にコミュニケーションできる関係性

これらのポイントがそろったチームは、外部環境の変化にも柔軟に対応し、持続的に成果を上げることができます。

ビジネス環境が目まぐるしく変化する現代では、優れた事業アイデアや戦略だけでなく、それを実行に移す強いチームが成功の鍵を握っています。単なる業務の遂行にとどまらず、チーム一丸となって共に成長していくことで、成果へと近づいていきます。


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