ストレングスファインダー®︎の企業活用! 診断結果の効果的な活かし方とは?
社員のベクトルを合わせ、チームを一丸にするインナーブランディング。アドハウスパブリックでは、お客さまのインナーブランディング施策のひとつとして「ストレングスファインダー®」を活用しています。
インナーブランディングは、社内の対話を重ね、自分たちが叶えるべき社会的価値を見つけ出すことからスタートします。企業でストレングスファインダーを導入すると、社員同士のコミュニケーションが活性化されるため、インナーブランディングを進める上でとても役に立つのです。
ストレングスファインダーについて、診断結果の見方や自己分析に役立てる方法は広く知られるようになってきました。しかし、企業や組織全体で診断結果を活用している事例はまだまだ限られており、どのようなメリットがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インナーブランディングに効果を発揮するストレングスファインダーの企業活用についてお伝えします。
ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダー(※)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した才能発見ツール。
※現在は「クリフトンストレングス®」という名称に変更されています。
オンラインテストで177問の質問に回答すると、いつも無意識のうちにとっている行動や考え方・感じ方の傾向が測定され、34個の「資質」に分類されます。34の資質はGallup社が約40年間・200万人以上に調査を行い、人が持つさまざまな能力を洗い出して分類したものです。
ストレングスファインダーは調査データに基づいて構成された信頼性の高いテストです。そのため、性格や行動の特性などの曖昧なものが、「資質」という客観的な指標で示されるのが特徴です。
世界では2,700万人以上がストレングスファインダーを受けており、日本でもテスト付き書籍『さあ、才能に目覚めよう』が累計120万部を突破するほど、注目されています。
診断結果の活かし方
診断結果では34の資質が順位づけされるため、上位の資質よりも下位の資質の方が気になる方もいるかもしれません。
しかし、ストレングスファインダーは“人は自分の弱みを改善しようとするよりも、強みに目を向けて活かすことで最大の能力を発揮できる”という考えに基づいて開発されたものです。そのため、下位よりも上位の資質に着目し、強みとして活かす方法を考えると効果的です。
また、診断結果は自分の能力開発に役立つだけではありません。職場などのチーム間で活用する場合、お互いの違いや個性が明確に言語化されることで相互理解が進みます。
コミュニケーション向上や1on1コーチングでの活用、生産性向上やチームビルディングにも有効で、幅広く役立てることができます。
診断のメリットと企業活用の効果
ストレングスファインダーの診断結果は、職場のさまざまな場面で活用することができます。
その理由は、3つのメリットからもたらされる効果が、社内コミュニケーションの活性化につながるからです。
メリット&効果① 自己分析に役立つ
今まで何となく感じていた自分の言動や思考の癖のようなものが、資質という形で明確に言語化されます。これにより行動や感情の変化に気付きやすくなり、自分のことを理解しやすくなります。
また、資質は調査に基づく客観的な指標であるため、身近な人から受ける指摘などとは異なり、長所も短所も含めて冷静に受け止めやすいというメリットもあります。
その結果、次のような効果が得られます。
自分の得意なことを活かし、苦手な部分は他の方法で補うなど、自分らしく上手く進めるやり方を発見でき、成果に結びつきやすい。
●感情をコントロールしやすくなる
ネガティブな感情や暴走しがちな思考について、一旦距離を置いて冷静に判断できるようになる。
ストレングスファインダーは自分のネガティブな面よりもポジティブな面に注目しやすい特性を持つため、建設的に捉えやすい効果があります。
メリット&効果② 他者の理解に役立つ
自己分析に役立つのと同時に、他者を理解しやすくなるのも大きなメリットです。コミュニケーション全般のストレスが軽減され、次のような効果がもたらされます。
自分と異なる考え方や行動に直面しても、自分と相手の資質をふまえて客観的に受け止めることができる。
●対話の質が高まる
相手への理解を示すことができ、相手の考えを深く引き出せるようになるので、対話の質が高まる。
●相手に合ったアドバイスができる
相手の性格に合った行動や考え方のアドバイスができるようになり、効果の高いコーチングが可能になる。
ストレングスファインダーには “違いは利点” という考え方があります。自分と相手の違いを受け入れ、そこからコミュニケーションの向上を図ることができるようになるのです。
メリット&効果③ 人間関係向上に役立つ
ストレングスファインダーは職場の多くの場面で効果を発揮します。生産性向上や目標設定にも役立てることができ、深く利用すればするほど活用の幅は広がります。代表的なメリットとしては「社内の人間関係の向上」があり、その効果として次のような変化が出てきます。
診断結果に基づいて話し合うと、お互いの考えや行動の特性、その人らしさに目を向けた会話をしやすくなり、自己開示が進んで心の距離が近くなる。
●お互いを否定しない関係性になる
人の違いを受け入れやすくなり、相手を否定するような言動を取る人が少なくなるので、安心してコミュニケーションを取れるようになる。
●お互いさまの精神になる
誰もが得意な部分と苦手な部分を持っているということが分かり、年齢・性別・役職など関係なしにお互いの人間性を認め合い、フラットな関係性を築きやすい。
ストレングスファインダーの診断結果を持ち寄って話し合ってみると、自分が「これが普通だろう」「誰でもできることだろう」と思っていたことが、実は人によって全く違うということがよく分かります。
自分にも相手にも上位資質・下位資質があり、人それぞれなのだということが理解でき、お互いを受け入れられるようになるのです。
このように、職場でストレングスファインダーに取り組むことにより、社員同士の心の距離を近づけ、信頼関係を向上させる効果が見込めます。場合によっては悪化してしまった関係性をリセットできる場合もあるほど、さまざまな場面で役立つツールとしておすすめしています。
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インナーブランディングのはじめ方
インナーブランディングには取り組むべきステップがあり、内容も多岐にわたります。その中でまず必要になるのは、「パーパス」の発掘と浸透。具体的には、社内の対話からスタートします。
パーパスとは、その会社が叶えていく社会的な貢献価値のこと。パーパスが企業ブランドの土台となります。
パーパスは社員が共感できる共通の指針でなければ機能しません。社員が共感するものでないとパーパスが実現されることはないので、サービス自体がブランドとかけ離れてしまい、企業のブランド力は向上しません。
また、パーパスは社員の声から生み出されるものでなければいけません。誰かが作ったものではなく、働く社員の真実の声から作り上げていくことが、本物の企業価値を創り出すことにつながります。
だからこそ、社内のコミュニケーションが重要なのです。全員が自分らしい考えを持ち寄って話し合い、チームで共感できるパーパスを見つけていく必要があります。
誰もが発言しやすい環境をつくるには
まず、全員が自分の意見を出しやすい環境を作りましょう。安心して何でも話し合うことができ、それぞれが自分らしく働ける状態が「心理的安全性」です。Googleの「効果的なチーム」に関する研究でも、チームを成功に導く鍵のひとつとして心理的安全性が挙げられています。
ストレングスファインダーを活用すると、自分の意見を言いやすくなり、他者の意見も認めやすくなります。コミュニケーションを円滑化する力があるのです。
また、社員の中にネガティブな感情や不満が蔓延している状態では、ポジティブなコミュニケーションがとれず、ブランディングを進めるのが難しくなります。その場合は、人間関係のリセットや組織の課題の抽出といった、解決するべき部分にも目を向ける必要があるでしょう。
企業でストレングスファインダーを導入することで、人間関係を改善し共に理想のブランドを目指そう、という組織の姿勢を示すことができます。
また、自分らしい意見を出して良いのだというメッセージを社員に伝えることができ、心理的安全性の土壌を整えることにつながります。
インナーブランディングに効果的な理由
冒頭でもお伝えした通り、弊社ではインナーブランディングに取り組むお客さまにストレングスファインダーの活用をおすすめしています。
その理由は、ストレングスファインダーに取り組むことで、チームに心理的安全性がもたらされ、対話が進み、パーパスへの共感が得られていくから。
また、ストレングスファインダーの効果により、今までの人間関係や上司・部下としての関係性がリセットされるからです。
人間関係改善に役立つ手法や研修はさまざまなものがありますが、ストレングスファインダーは特に強力な効果を発揮するものとしておすすめです。
職場は、年齢・性別や役職・社歴などが関係性に影響しやすい環境です。気付かないうちにそれが固定概念となり、対等に話し合うことを阻害しているケースも多く見られます。
しかし本来のチームは、属性や肩書きなどは関係ありません。チーム内での役割はありますが、そこに上下はなくフラットな関係性であるべきだと私たちは考えています。
全員で対等に意見を出し合って考えをまとめ、お互いに共感しながら目指すものを作り上げていくのがインナーブランディングです。
そのスタート時にストレングスファインダーを取り入れることで、関係性をリセットし、対話の土壌を整え、新しいことに取り組もうとする会社の姿勢を社員にも伝えることができるのです。
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