『内省』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS

ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した「才能発見ツール」。Webテストで177個の質問に答えることで、自分の強みや才能を表わす「資質」を知ることができます。
この記事では、Gallup認定コーチが資質の特徴や活かし方を解説! 7,000人/200社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識をお伝えします。
個人とチームのどちらにも活かせる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!
今回は34資質の中から、知的な議論が好きで、常に考えを巡らせている『内省』について解説します。
常に考えを巡らせている!『内省』の特徴
『内省』とはこんな人!常に考えを巡らせている人。知的な議論が好き。
内省:Intellection <戦略的思考力> TOP5出現率ランク:[日本]12位 [世界]20位
常に考えごとをしています。知的好奇心が高い人が多いです。 頭の中で自問自答を繰り返しながら、考えを深めていきます。
- 自然と考えごとをするため、あまりボーッとできない
- 知的で深い議論が好き
- 物事を多角的に捉えて考える
- 考えることは行動することと同義だと捉えている
- 考えてから発言するため、会話のテンポがゆっくりになりがち
- 1人の時間が好き。単独行動が苦にならない
- 脳内にいるもう一人の自分と会話するように、自問自答をしながら考えを深める
- 考える時間を設けられないことがストレス
内省的で、知的な議論を好む人です。
寝ているとき以外は、思考が常にONの状態。その時々のテーマを思いついては、あらゆる角度から考えを巡らせています。頭の中で自問自答を繰り返しながら、考えを深く掘り下げていきます。
さまざまな角度から考え、理解を深めることが得意です。起きている物事の意味を考えたり、聞いた発言の意味を深く理解しようと、掘り下げて考えていきます。目や耳から入った情報は、再度頭の中でリフレイン(繰り返し)をして、咀嚼・理解する作業をしています。
話しかけられると、一瞬反応が止まったように見えることもあります。内省の方特有の反応で、頭の中で情報をリフレインしているのです。
“知的な活動”を楽しみます。複雑で難解な問題に取り組んだり、知的な議論を仲間と楽しんだり、1人でじっくりと妄想に浸ったり...。思考を常に回転させて物事の本質に迫り、解き明かそうとします。
内省の人は、「一人で考える時間」を何より大切にする必要があります。 自分なりの考えを、頭の中で整理しておきたいという欲求があり、その時間がとれないとストレスになります。
また、「考えがまとまるとスッキリして行動につながる」という特性があります。今日起きた出来事を振り返る、これからするべき行動を考えるなど、誰にも邪魔されない思考タイムを確保することが、自分をアクティブな状態へ持っていくためにとても重要です。周囲の理解を得て、一人になれる時間を確保しましょう。
弊社の『内省』を上位に持つメンバーは「映画などの映像よりも、活字の小説が好き」と言っていました。自分で想像する余地があるからです。映像はビジュアルや情景、セリフの間合いなどの情報が与えられますが、活字なら自分の頭で思い描くことができます。
また、セミナー受講者の女性は、休日に好きなだけ考え事に没頭する時間が楽しみだとおっしゃっていました。布団に寝転がって、ひたすら頭に浮かんだことを妄想するのだそう。気がつくとご飯も食べず夜になっていると、嬉しそうにお話されていました。思考の旅を楽しんでいるのですね!

一方で、考えすぎて困る!という話も伺います。
『内省』の高い方には、思考をしない“ボーッとする”瞬間が少ないそうです。考えすぎて頭が重たくなる感じや、勝手に考えごとが浮かぶので集中力を欠くという話も聞きました。
『内省』が下位資質の方は「ボーッとすることがデフォルト」「むしろ考えるときにスイッチを入れることが多い」という場合も多く、この感覚の違いには驚くかもしれません。
『内省』が上位にある方は「勝手に考えてしまう分、脈絡のない考えが次々に浮かんできてしまい、思考が迷子になりやすいと思う。論理的に筋道を立てて考えを整理するには技術が必要」と話していました。

『内省』を上手く活用するためには、2つのポイントがあります。 思考しやすい環境を整えること、そして、紙に書き出して考えを整理することです。
まずは時間を確保し、考えやすい環境づくりが重要です。1人静かな場所で考えごとをしたい人もいれば、カフェなどの適度に雑音がするところが落ち着くという人もいます。お気に入りの場所やツールを見つけると良いでしょう。
また、常にメモ帳などを持ち歩き、考えをアウトプットすると良いでしょう。考えるべきことと、考えなくていいことが整理されて、脳の作業メモリーに余裕を生み出します。これにより、「考えすぎて分からなくなる!頭が重たい!」といった状況を解消できます。
『内省』の長所と短所
ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。
ここでは『内省』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。

●じっくり考え抜くことができる 1人で深く考える時間を大切にするタイプです。集中して思考することで、より良いアイデアや答えにたどり着くことができます。毎日のスケジュールの中に思考時間を組み込むなど、考える習慣をつくると、この強みがさらに生きてきます。
●議論の質を高める視点を持っている 物事を多角的に捉え、本質を考えることができます。他の人が気づかない点に疑問をもち、それを議題として投げかけることができます。また、深く考えることで良案を思いついたり、本質をついた考えができるなど、議論の質を高める役割を担います。
●思考スタイルを周囲に共有できる 『内省』の人は、考えることそのものを行動として捉えています。深く考えることで物事を整理し、より良い答えを導き出すことができます。また、自分が考える時間を必要とするタイプだと周囲に伝えることで、議題を事前に共有してもらうなど、強みを発揮しやすい環境をつくることもできるでしょう。

●行動が遅くなる・行動しない人だと思われる 考えることに時間を使いすぎて、行動につながりにくいことがあります。作業時間の多くを思考時間に使いすぎてしまったり、議論だけで実現に向けての行動を取らなかったりする場合もあるでしょう。時間の管理や、行動とセットでアイデアを考えるなどの工夫が必要です。
●単独行動で協調性を欠く 自由に考えごとをしたり、自己対話を楽しむ『内省』の人は、1人の時間を好む傾向にあります。むしろ、スケジュールを合わせたり、自分のタイミングで1人になれない集団行動にストレスを感じるかもしれません。行き過ぎた単独行動で和を乱さぬよう、注意しましょう。
●複雑に考えすぎて時間を無駄にしない “議論のための議論”には注意しましょう。また、議論が尽くされてないと感じると、納得がいかず固執してしまうこともあるでしょう。しかし、時にはすぐに答えを出さなければいけない場面や、感覚で動いても良い場合もあります。物事を複雑に考えすぎず、シンプルに考えて行動する視点を持ちましょう。
『内省』の活かし方&モチベーション
資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。
『内省』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。
ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『内省』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。
□ 考える時間を確保し、集中できる環境を整える □ 一緒に議論を深めてくれる仲間をつくり、議論する □ さまざまな角度から考えてみる。多くの疑問・質問を用意する □ 考える時間をもらえるよう、相手に依頼をする □ 思考力を効率的に使えるようにメモ帳を持ち歩く □ 考えていることを書き出して思考ルートを明確にする □ 文章力や語彙力を磨き、精度の高いアウトプットを目指す □ 複雑な課題や難易度の高いテーマを設ける □ 内省することで自分の強みや弱みを自覚する
これらは一例です。
『内省』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。
『内省』は、時間を確保してじっくりと納得がいくまで考え抜くことで、他の人にはたどり着けない答えを見つけたり、本質を導き出したりすることができます。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。
『内省』の人は、周囲に自分の特徴を知ってもらうことも大切です。
『内省』の思考活動は目に見えにくいため、周囲に伝わりづらいことがあります。周りの人も「あの人はいつも動かないな。モチベーションが低いのか?」「なんで会議で発言しないのかな?本当は会議に出たくないのかも…」など、あなたについて疑問を持ったり、誤解をしているかもしれません。
『内省』の人も「もっと事前に知っていたら、調べごともできるし、ちゃんと良いアイデアを考えられたのに!」と、悔しい思いをしなくて済みます。
自分でできる工夫に加えて、周りの人にも協力してもらうことで、資質の力を存分に活かしやすくなるでしょう。
『内省』のマネジメント活用
『内省』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 こちらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。

①信頼関係構築:失敗を未然に防ぐ 考えなしにチームを振り回すようなことをしません。メンバーの意見やプランを聞いて、その計画の精度を高めるための疑問を投げかけたり、強化するポイントを指摘してあげましょう。
②思いやりの示し方:知的な議論で優れたアイデアづくりに貢献 知的な議論を交わし、思考力を磨きあうことで、優れたアイデアを生み出すサポートができます。また、実行力を発揮してくれるメンバーを見つけ、行動に移しやすくしましょう。
③安定感の生み出し方:考えを周囲に伝える あなたが考えごとをしているかどうかは、周りからすると分かりにくいものです。「何をしているのか分からない」「何もしてくれない」とメンバーから不信感を抱かれないよう、あなたの考えや状況を周囲に伝えるようにしましょう。
④希望の与え方:メンバーの知性を引き出す 会話によって、メンバーの考える力を引き出していきましょう。いろいろな角度の質問や疑問を投げかけるなどして、相手にマッチする方法を見つけられると良いでしょう。

①時間をかけ過ぎる 即断即決が好きではありません。十分に検討を重ねてから意思決定をしたいタイプですが、時には急を要するときや、少ない情報の中で決断を迫られることもあります。機会を逃さないよう、時間をかけ過ぎないことも大切です。
②1人になりすぎる、考えを伝えなさすぎる 良い思考を巡らすために、1人でじっくりと考える時間を必要とします。しかし、メンバーはあなたに相談や話をしたいと思っているかもしれません。メンバーと交流する機会や時間も確保するようにしましょう。話しかけやすい雰囲気をつくることも大切です。
③人に関心がないと誤解されやすい 沈黙や孤独を楽しめる人です。単独行動によって、人を避けていると勘違いされることがあります。人に関心が無いのではなく、1人でじっくり考えごとをしているなど状況を説明しておきましょう。また、いつでも声を掛けてもらって良いことも伝えておきましょう。
『内省』のマネージャーは、複雑な問題を段階ごとに掘り下げて解決策を見つけていくことができます。
『内省』資質のまとめ
『内省』とは... 常に考えを巡らせている人。知的な議論が好きな資質。
こんな風に能力を発揮! ● 思考時間を確保して考え抜く ● チームの議論の質を高める ● 深く考えることでより良い答えを導く
時間を確保してじっくりと納得がいくまで考え抜くことで、他の人には辿り着けない答えや本質を導き出すことができます。
ベースメントにはこう対処する! ● 行動とセットでアイデアを考える ● 単独行動に偏らないようにする ● 物事をシンプルに考えて行動する
また、『内省』を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。
✓ 複雑なテーマや考えがいのある課題を取り上げる
✓ 自分の行動や感情を日々振り返り、行動に活かす
✓ チームの議論を深める役割
✓ 気づきを与えたり、考えを深めるような質問を投げかける
✓ 企画やアイデア会議などに参加し、プランの精度を高める
同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。
それぞれの資質について理解を深めながら、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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