アドハウスパブリック
CONTACT
MAIL MAGAZINE
RECRUITING

全員が共感できる指針を、社員の声から作る。ベクトルを再確認するワークショップ。

teambuild_kinseiken_thumb.png

明治35年の創業から120周年を迎える、金精軒製菓株式会社。山梨県内に3店舗を構え、山梨土産として人気の高い「信玄餅」をはじめとする菓子の製造・販売を行っています。

菓子づくりを通して地域の魅力を発信することにも力を入れており、近年は原材料の栽培や地域連携など、幅広い活動を展開してきました。

 

1.課題

社員数は約100名。さまざまな活動を展開する中で、どの社員も意欲的に取り組んでいます。一方で、今後の方針で一致しない部分があったり、現場からは目の前のことに関する不満が多く出る面もあったりと、ところどころで噛み合わない部分も見られていました。

全体としては大きな問題は無いものの、これから先の展開を考えると若干の懸念点がある、という状況です。

 

2.解決の方向性

そうした背景と課題を踏まえ、下記のことに取り組むことになりました。

●経営陣から社員まで、幅広く全員が共感できる指針を定めること。 会社全体が一体感をもって進むためには、社員たちが腹落ちでき、自分ごととして捉えていける指針が必要です。

●経営参画意識とエンゲージメント向上のための、ワークショップを開催。 社員が参加し、自分たちの意見を聞かれる場があることにより、普段やっていることが経営につながっているのだと実感する機会となります。

ワークショップを通して、「目指す姿」や「存在意義」など、ブランドとしての価値観をまとめていきます。社内で再認識するとともに、ホームページなどの対外的なツールにも反映することで、顧客や関係者にも伝えていくものになります。

実際の構築ステップ

  • ロードマップ作成
  • 経営幹部への事前説明会
  • 全社員アンケート
  • エンゲージメントワークショップ2日間
  • ECサイトとコーポレートサイトのリニューアル

エンゲージメントワークショップ2日間

キーマン30名ほどが参加する2日間のプログラムです。事前に経営幹部への説明会や、全社員対象のアンケートなども実施しました。

社員主体で進行するため、経営陣はオブザーバーとしてサポートに回ります。幹部への事前説明会で各ワークの目的や意図を確認し、現場の意見も取り入れながらプログラムを構築していきました。

また、全社員対象のアンケートでは、理想のチームや行動指針についての調査と分析を行い、共通意見を発掘する材料とします。

    ●ストレングスファインダーによるコミュニケーションの円滑化 最初のプログラムは、ストレングスファインダーによるコミュニケーションの円滑化。アメリカの世論調査会社・ギャラップ社が開発した、才能発見テスト「ストレングスファインダー」の結果を使い、自分と他者の違いや得意・不得意を理解していきます。自己理解・他者理解が促進され、部署や役職を越えて話しやすい空気に。心理的安全性が高まり、全社横断の研修でも一気にコミュニケーションが円滑になります。

    ●「強化・改善点発見」ワーク 事前に集計した全社員アンケートの結果も踏まえ、強化していきたいところや改善すべきことをまとめるワークです。社員のさまざまな声を見える化し、これから取り組んでいきたいことをディスカッションしながら共有することで、新たに発生する業務も前向きに捉えられるようになります。

    ●ヒストリーと将来の展望の共有 社長から会社の歴史やこれまでの経緯・歩みについて、部長からは現状と将来の展望を話してもらいました。年次や職種にかかわらず共通の認識を持てるようになり、各自が今やっている仕事の意義を確認する機会になります。

    ●「大切にしたい価値・絶対にしないこと」ワーク 信条や行動指針のもとになる考え方、価値観を言語化するワークです。「自然を・地域を愛する商品づくり」「関わる全ての人を大切に」「儲け主義にならず、手作りの味を残す」などの意見が出ました。表現の仕方は人によって違っても、根本の考え方では共感できている部分が多いことがわかります。

    ●ビジョン骨子作成 ここまでのワーク内容や「目指す姿」「存在意義」「お客様にどうなってほしいか」の視点を踏まえ、ビジョン文案を作成し、全員で投票を行いました。ブランドの価値観をまとめる作業です。

  *  

2日間を通して役職や職種を問わず意見を交わし、全員でまとめ上げていきました。

一連のワークを通して、全体が同じベクトルに向かって力を合わせていることを改めて確認することができ、経営参画意識や帰属意識の向上にもつながります。会社から示されるのではなく、自分たちの声からまとめることで、全員が共感できる指針になります。

また、会社の考え方や価値観を明確にすることのメリットは、社内に浸透しやすくなるだけではありません。会社の魅力や大切にしていることなどを打ち出すことで、他社との差別化になり、取引先などの関係者・顧客への訴求にもなります。

今回の事例では、コーポレートサイトとECサイトのリニューアルを予定していたため、ワークショップで導き出された会社の姿勢や魅力を反映し、制作しました。 >サイトリニューアルの事例記事はこちら

<ブランド情報>
金精軒製菓株式会社
〒408-0312 山梨県北杜市白州町台ヶ原2211番地
https://kinseiken.co.jp/
※記事内容は公開当時のものです

 

 

# チームビルディング
2022 / 9.9
CATEGORY
・ブランディングノウハウ
アウターブランディング
インナーブランディング
・ブランディング事例
新規事業開発ブランディング
リブランディング
企業ブランディング
商品サービスブランディング
店舗ブランディング
・スタッフブログ
社長の実践ブランディング日記
PICK UP ARTICLES
adh_OGP_231115_top.png
# スタッフブログ
ともに楽しみ、ともに戦い続けたい。先輩×若手デザイナーの成長記録
ARCHIVE

OTHER

adh_OGP_231102_top.png
# チームビルディング
事業承継に向けてチーム一丸を目指す、名門神社の取り組み【白山神社|チームビルディング】
2023 / 11.2