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社員を巻き込み、全員が共感できる指針をつくる【金精軒製菓株式会社|チームビルディング】

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明治35年創業で山梨県内に3店舗を構え、菓子の製造・販売を行っている金精軒製菓株式会社さま。山梨土産として人気の高い『信玄餅』をはじめ、地元の名水や自然の恵みを活かした伝統的な菓子づくりを通して、地域の魅力を発信し続けています。

また、菓子づくりを通して地域の魅力を発信することにも力を入れており、近年は原材料の栽培や地域連携など、幅広い活動を展開してきました。

2022年に創業120年を迎えるタイミングで、社員全員が共感できる指針を生み出す「チームビルディング」に取り組みました。


1.課題

社員数は約100名。さまざまな活動を展開する中で、どの社員も意欲的に業務に取り組んでいました。

一方で、今後の方針に関しては想いが一致しない部分があったり、現場からは目の前のことに関する不満が多く出たりすることも。

大きな問題は無いものの、ところどころで意見が噛み合わない部分も見られ、この先の展開への不安材料となっていました。



2.解決の方向性

こうした背景と課題を踏まえ、下記のことに取り組むことになりました。

●全員が共感できる指針を定めること 会社が一丸となって進むには、社員たちが腹落ちでき、自分ごととして捉えられる指針が必要です。

●経営参画意識とエンゲージメントの向上 自分たちの意見を聞いてもらう機会があることで、普段やっていることが経営につながっているのだと実感することができます。

社員参加のワークショップを通じて、「目指す姿」や「存在意義」など、ブランドとしての価値観をまとめていきます。社内で再認識するとともに、ホームページなどの対外的なツールにも反映することで、顧客や関係者にも伝えていくことができます。



3.実際の構築ステップ

  • ロードマップ作成

  • 経営幹部への事前説明会

  • 全社員アンケート

  • エンゲージメントワークショップ 2日間

  • ECサイトとコーポレートサイトのリニューアル

まず、事前に全社員対象のアンケートを実施し、共通意見を発掘するための材料とします。

ワークショップは2日間のプログラム構成で、各所のキーマンとなる30名が参加。社員主体で進行するため、経営陣はオブザーバーとしてサポートに回ります。

幹部への事前説明会で各ワークの目的や意図を確認し、現場の意見も取り入れながらプログラムを構築していきました。


ストレングスファインダーの活用

最初のプログラムは、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)によるコミュニケーションの円滑化。アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した才能発見テストの結果をもとに、自分と他者の違いや強みを理解していきます。自己理解・他者理解が深まることで、部署や役職を越えて話しやすい空気に。心理的安全性が高まり、全社横断の研修でも一気にコミュニケーションが円滑になります。

「強化・改善点発見」ワーク

事前に集計した全社員アンケートの結果を踏まえ、強化したいところや改善すべきことをまとめるワークです。社員のさまざまな声を見える化し、これから取り組んでいきたいことをディスカッションしながら想いを共有することで、新たに発生する業務も前向きに取り組むことができるようになります。

ヒストリーと展望の共有

今回は、社長から会社の歴史やこれまでの経緯・歩みについて、部長からは現状と将来の展望を話してもらいました。年次や職種にかかわらず会社に対して共通の認識を持ち、各自が今取り組んでいる仕事の意義を再確認する機会になります。

「大切にしたい価値・絶対にしないこと」ワーク

信条や行動指針のもとになる考え方・価値観を言語化するワークです。今回は「自然を・地域を愛する商品づくり」「関わる全ての人を大切に」「儲け主義にならず、手作りの味を残す」などの意見が出ました。表現の仕方は人によって違っても、根本の考え方は共通している部分が多いことが分かりました。

ビジョン骨子作成

ここまでのワークの内容や「目指す姿」「存在意義」「お客様にどうなってほしいか」の視点を踏まえ、ビジョンの案を作成し、全員で投票を行いました。ブランドの価値観をまとめ、指針となるものが出来上がりました。

4.まとめ

役職や職種を問わず意見を交わし、全員で指針をまとめ上げることができた2日間のワーク。

一連のワークを通して、全体が同じベクトルに向かって力を合わせていることを改めて確認することができ、経営参画意識や帰属意識の向上にもつながりました。会社から示されるのではなく、自分たちの声からまとめることで、全員が共感できる指針になります。

また、会社の考え方や価値観を明確にすることのメリットは、社内に浸透しやすくなることだけではありません。会社の魅力や大切にしていることなどを打ち出すことで、他社との差別化になり、存在価値の向上にもつながるのです。

※今回の事例では、コーポレートサイトとECサイトのリニューアルを予定していたため、ワークショップで導き出された会社の姿勢や魅力を反映し、制作しました。 ▶︎ウェブサイトリニューアルの詳細はこちら

<ブランド情報>
金精軒製菓株式会社
〒408-0312 山梨県北杜市白州町台ヶ原2211番地
https://kinseiken.co.jp/



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