『成長促進』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS
『成長促進』をGallup認定コーチが解説。強みの伸ばし方、注意点に加え、「成長促進」をもつ人や上司・部下間のコミュニケーションの“コツ”をお伝えします。
『成長促進』は小さな成長の兆しにも気づき、人の成長を自分のように喜べる人。その詳細を、5,000人以上、100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識、個人・チームどちらにも活かせる内容を交えてお届けします。
1.「成長促進」はこんな人!
「成長促進」の特徴
バルコニー(長所)・ベースメント(短所)
2.「成長促進」の活かし方・モチベーションのありか
3.「成長促進」的リーダシップのとり方(マネジメント活用)
4.「成長促進」資質のまとめ
『成長促進』はこんな人!
「成長促進」とは小さな成長の兆しにも気づき、人の成長を自分のことのように喜べる人。
成長促進:Developer <人間関係構築力> TOP5出現率ランク:[日本]21位 [世界]12位
人の成長を支え、伸ばしていくサポートが好きな人です。 本人も気づいていないような成長の兆しを見つけることができ、相手の成長を自分のことのように喜びます。
資質の特徴とは?
- 他人の潜在的な成長ポイントや伸びしろが見える
- 誰もが成長できると考えている
- 人に成長の喜びや成功を体験してほしいと考えている
- 人の成長はどんなに小さな進歩でも嬉しい
- 人の成長に力を尽くせる
- 相手を刺激して、やる気を引き出そうとする
- 世話を焼きすぎるときがある
- 成長に後ろ向きな人が嫌い
人の成長を自分のことのように喜べる人です。
本人も気が付かないような“小さな変化”や“成長”を感じ取ります。また、「ここを伸ばすと、きっと成長するだろう」という分野や伸びしろを感じ取ることができ、どんな小さな成長でも喜びます。
『成長促進』の人は“天性の教育者”と言っても良いでしょう。
自然と相手の成長を支援しようとします。小さな成長の兆しを逃しません。成長が遅い人にも、粘り強く対応することができます。また、どんなサポートをすると良いかを、感覚的に感じ取ります。
実際に手をかけたり、見守ることで成長を応援します。どこが成長したかをフィードバックして成長に気づかせたり、できなかったことができるようになることの喜びを感じさせることで、相手の成功体験や成長に前向きな姿勢をつくりたいと思っています。
また、相手の状況やタイミングを見極めることができます。相手の努力や過程、性格に合わせた声掛けができます。褒めたり励ましたりすることもあれば、あえて相手を触発するようなことを言ってやる気を引き出そうとすることもあります。
とにかく、相手が昨日よりも成長してくれることを願っているのです。
教育に前向きで、人を育てる環境づくりを重要視します。会社の教育体制をつくるポジションや教育担当に向いています。コンサルティングや営業・接客など、クライアントが成長していく過程に伴走する役割などにやりがいを感じることでしょう。
一方で、成長しようとしない人や人を育てようとしない環境にストレスを感じます。
『成長促進』の人は、次の2つのことに気をつけましょう。
1つ目は、「世話を焼きすぎて、相手の成長機会を奪わない」ことです。手を出しすぎて、相手が考える機会や失敗するチャンスを奪ってしまったり、無理に教育のレールに乗せようとしてモチベーションを下げてしまったりと、関わりすぎることでマイナスになってしまう場合もあります。まだ自分の意志をしっかりと表せない子どもに対しては、特に注意しましょう。手や口を出しすぎないことや、相手の意志を尊重することを忘れないようにしましょう。
『成長促進』と併せ持つ資質によって、教育に対する着眼点や、自分の傾向を把握することができるかもしれません。
例えば、『最上志向』を持つ人は、弱みの補強よりも強みを活かして成果を出していこうとします。一方『回復志向』を持つ人は、できていることより“できないこと”に注目します。行き過ぎると、ネガティブフィードバックが多くなりがちです。
「もう少し、できないことにもチャレンジさせた方が良いかもしれない」「できていることにも目を向けて、褒めてあげよう」など、傾向把握によって『成長促進』の才能を有効に活かすことができるかもしれません。
2つ目は、「自分の成長も意識する」ことです。『成長促進』の資質は他者の成長に向けられたもののため、自分の成長を感じとる資質ではありません。自分への関心も意識しましょう。
『成長促進』のバルコニー・ベースメント
ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。
ここでは『成長促進』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。
●成長を支援する役割や仕事に活かす 人の成長をサポートする役割に向いています。人は誰でも才能や輝けるものをもっていると考えています。教育・人事・マネジメント・コーチング・コンサルティング・子育てなど、人やチームの成長に貢献できる役割につくことで、やりがいを感じられるでしょう。
●相手に合った言葉や励まし方ができる 観察力があり、変化に敏感に気づきます。本人も気づかない成長の兆しや、才能が活かされそうな分野を想像できます。人となりや努力を評価し、相手に合った言葉やタイミングで伝えることができます。定期的に話す機会を設けることもオススメです。
●粘り強く成長を待てる 人の成長を粘り強く見守ることができます。人はそれぞれの個性や成長スピードがあることを理解しています。伸び悩んでいても粘り強く待ち、成長を願うことができます。
●世話を焼きすぎない、過保護にならない 上手くいかない人や、つまづいている人を支えたくなります。しかし、手を出しすぎて相手の成長機会を奪わないようにしましょう。時には失敗することも大切な経験です。また、本人の意志を無視してはいけません。相手の人生であり、相手に選択の権利があります。
●どんな能力も伸ばせると考えてしまう “伸びしろ”を見つけては、成長のチャンスだと捉えて伸ばそうとします。しかし、全ての能力を伸ばす必要はありません。また、人には苦手な分野や不得意なことが必ずあります。必要性を見極めることや、本人への意思確認を行うことも重要です。
●自分の成長にも気を配る 『成長促進』の資質の関心は、他人の成長に向けられたものです。人を育てることやその喜びを感じることに注力しすぎて、自分の成長がおざなりになってはいけません。自分の成長にも気を配りましょう。
『成長促進』の活かし方・モチベーションのありか
資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。
「成長促進」のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。
ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『成長促進』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。
□ 人の才能や成長ポイントを見つけたとき □ 育成・教育係やマネジメントに活かす □ 人やクライアントの成長、企業やチームの発展が感じられる仕事 □ どの分野の能力育成に投資するべきか考える □ 子育てや社員育成など、成長を促す役割 □ 相手に合わせた言葉掛けをしたいとき □ 成長に関わることや、成長に気づいて喜びを感じるとき □ 人材育成に積極的な環境がある
これらは一例です。
『成長促進』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。
『成長促進』の人は、人の成長をサポートできる役割や、人を活かす環境に身を置くと良いでしょう。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。
3、『成長促進』的リーダーシップのとり方(マネジメント活用)
『成長促進』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 こちらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。
①信頼関係構築:成長を支援する メンバーが自分の才能に気づき、伸ばせるようにサポートしましょう。一時的でなく、一貫した対応や継続的な支援により真摯な姿勢が伝わり、信頼を得ることができます。
②思いやりの示し方:いつも応援していると伝える 「応援している」「成長を信じている」と伝えましょう。あなたが見守ってくれることで、メンバーの励みになるでしょう。スキル面だけでなく、精神的なサポート力も身につけましょう。
③安定感の生み出し方:小さな成長も本人伝える 本人も気づかないような変化を、捉えることができます。相手に伝えてあげましょう。成功体験の認識や、失敗を恐れるメンバーが挑戦できるように背中を押すことができます。
④希望の与え方:相手の成長意欲を刺激する 相手の性格や状況に合わせた声の掛け方が分かる人です。適切な言葉選びやタイミングで、相手の成長意欲を刺激しましょう。メンバーの継続的な成長に貢献できます。
①メンバー全員に、同じ能力やパフォーマンスを求めない どれだけ力を注いでも、思うように成長しないメンバーもいます。また、全員が同じ教育方法で同じように能力発揮できるわけではありません。個人の能力を活かせる方法やポジション、役割や配置を考えましょう。
②自分の能力開発も怠らない 自分の成長を後回しにしてはいけません。人にばかり努力を求めていると思われると、あなたのアドバイスや指導を素直に聞き入れられないメンバーも出てくるでしょう。自分の成長にも時間を使いましょう。
『成長促進』のマネージャーは、メンバーの能力開発や成長支援ができ、成長するチームを育成し、高い成績を収めることができます。
感覚でマネジメントを行うだけでなく、人材育成に役立つ考え方メソッド、コーチングなどを学び、スキルを身につけることもオススメです。
4、『成長促進』資質のまとめ
『成長促進』とは... 『成長促進』は小さな成長の兆しにも気づき、人の成長を自分のことのように喜べる人です。
こんな風に能力を発揮! ● 成長を支援する役割や仕事に活かす ● 相手に合った言葉や励まし方ができる ● 粘り強く成長を待てる
資質を活かすためには、人の成長をサポートできる役割や、人を活かす環境にいると良いでしょう。
ベースメントにはこう対処する! ●世話を焼きすぎない、過保護にならない ●どんな能力も伸ばせると考えない ●自分の成長にも気を配る
『成長促進』の資質を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。
✓ 育成・教育係やマネジメントに活かす
✓ 人やクライアントの成長、企業やチームの発展が感じられる仕事
✓ どの分野や能力育成に投資するべきか考える
✓ 子育てや社員育成など、成長を促す役割
✓ 成長に関わることや、成長に気づいて喜びを感じるとき
✓ 相手に合わせた言葉がけをしたいとき
✓ 人材育成に積極的な環境
参考にし、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。他の資質についても、深く学んでいきましょう。
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