『運命思考』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS
『運命思考』をGallup認定コーチが解説。強みの伸ばし方、注意点に加え、『運命思考』をもつ人や上司・部下間のコミュニケーションの“コツ”をお伝えします。
『運命思考』は万物の結びつき、つながりを感じられる人。その詳細を、5,000人以上、100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識、個人・チームどちらにも活かせる内容を交えてお届けします。
1.「運命思考」はこんな人!
「運命思考」の特徴
バルコニー(長所)・ベースメント(短所)
2.「運命思考」の活かし方・モチベーションのありか
3.「運命思考」的リーダシップのとり方(マネジメント活用)
4.「運命思考」資質のまとめ
『運命思考』はこんな人!
『運命思考』とは万物の結びつき、つながりを感じられる人。
運命思考:Connectedness <人間関係構築力> TOP5出現率ランク:[日本]29位 [世界]23位
私たちは互いにつながっていて、“大きなものの一部”だという感覚をもっています。 世の中に偶然はなく、すべて必然でできていると感じています。 つながりやご縁を大切にする人です。
資質の特徴とは?
- 出来事は偶然ではなく、必然によって起こっていると考える
- 私たちは何か大きなものの一部だという感覚がある
- 万物がつながっているという感覚がある
- 理想を追い求める
- 連帯感やつながりを求める
- 仲介・中立・橋渡しが好き
- 哲学的でスピリチュアルな感覚を持ち合わせている
- 宗教や人種などの違いを受け入れる
- 対立が嫌い
「私たちという存在は、何か大きなものの一部である」という考えがベースにあり、動植物や人だけでなく、地球や宇宙といった大きな規模での“つながり”を感じられる人です。
また、“物事に偶然はなく、全ては必然でできている”という考えをもち、全ての事象には何かしら意味があると考えています。
例えば「Aさんに出会ったのはきっとこういう理由がある。」「今日起きた仕事の問題は、海外で起きたあの問題につながっているかもしれない…」など、他の人が何とも思わない事象にもつながりを感じます。
“風が吹けば桶屋が儲かる”の格言のように、物事はまわりまわって影響し合い、ご縁で結ばれている感覚を持っているのです。
『運命思考』の人は、“大きな視点で物事を捉える”感覚をもっています。 目の前で起きていることに対して、その意味や意義を解釈し、他人へ伝える力を持ちます。
また、広く受け入れる姿勢があるため、状況や流れに“抗わない”で受け入れるのも特徴的です。起こるべくして起きているので、自分たちではどうにもできないという感覚があります。
嫌いなことは、分断や対立です。 上流や下流・貧富の差などでラベルをつけて、人を分けることも嫌いです。文化や宗教・成り立ちなどを超えて大きな視点で考えれば、私たちは協力し合い助け合える存在だと考えています。
セミナーにお越しになる『運命思考』の方からよくご質問いただくのが、「運命思考って、何かの役に立つんですか?」ということ。安心してください。もちろん役に立ちます!
まずは“ご縁”をつなぐことです。 紹介・仲介や橋渡しといった形で力を発揮します。
例えば、Aさんが悩んでいたら「Bさんという知り合いが詳しいから、今度紹介しますよ!」というように、人を人に紹介し、輪をつなげることで貢献心が満たされます。また、仲裁など仲を取り持つことも得意です。意見が対立している人やグループの間に入り、双方の意見を聞きつつ、共通点を見つけて仲を取り持つなど、“つなぐ”役割ができます。
物事を大きく捉える力があり、相談役としても活躍します。 相手が気づいていない部分を教えてあげたり、出来事が起きた意味を伝えてあげるなど、視野を広げる手助けができます。
そして、人脈です。
『運命思考』の人は、人との出合いに感謝し、助け合う精神をもっています。きっと周りには、あなたが自然と大切にしたい人たちが集まり、その人たちもまたあなたをいつでも支えてくれることでしょう。人脈や人のあたたかさに囲まれる素晴らしい人生を送っていると感じることができるはずです。
このように『運命思考』は、非常に役立つ資質だと言えるでしょう。
『運命思考』のバルコニー・ベースメント
ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。
ここでは『運命思考』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。
●相談役になる 人の話を聞いたり、アドバイスをする仕事に向いています。人はみんな基本的には同じであるという考えから、レッテルや偏見を持たずに人と接することができます。相手の問題も一歩引いて捉え、広い視野で解決策を探ることができます。
●組織の連帯感を作り出す 「人は存在しているだけで素晴らしい」という考えをもっており、違いを乗り越え支え合うことの大切さを知っている人です。つながりや所属意識を感じさせることが得意です。メンバーの存在価値や重要性を伝えながら、コミュニティの連帯感を高めることができます。
●人脈を広げ、“橋渡し役”として人と人をつなぐ ご縁を大切に、人の輪を広げられる人です。自然と人脈を広げていくことができ、人との出合いに感謝することができるでしょう。そのつながりが、あなたの人生を豊かにし、助けにもなります。あなたが困ったとき、手を差し伸べてくれる人が多くいることでしょう。
●話が抽象的すぎて伝わらない テーマが壮大すぎたり、話の内容が抽象的すぎて、理解できないことがあります。また、『運命思考』の人は理想を語ることが好きです。テーマが具体策や実現可能な方法を考えている場面などでは、理想論に偏りすぎないように注意しましょう。
●自ら変化を起こそうとしない 受け身で自分から環境や状況を変えることを諦めてしまうことがあります。状況にあらがっても仕方ないという考えが理由です。また、因果関係が見えないときに、何をどのようにしてよいか分からない、決められないという場合もあります。
『運命思考』の活かし方・モチベーションのありか
資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。
『運命思考』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。
ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『運命思考』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。
□ 紹介・仲介・橋渡しをする役割 □ 対立した立場の人同士の共通点を見つける □ チームの連帯感を作り出す役割 □ 人を大切にする文化や風土があるところに属する □ 信頼関係を結べる組織に所属する □ 小さな出来事や日常の素晴らしさを感じる □ サポートが受けられ、自分も役立ちたいと思える場所 □ 自分よりも大きな存在のことを考える(家族・チーム・組織・社会など) □ 人脈を増やしていく
これらは一例です。
『運命思考』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。
『運命思考』は、人を大切にする文化、つながりを安心して保てる場で力を発揮します。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。
3、『運命思考』的リーダーシップのとり方(マネジメント活用)
『運命思考』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 こちらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。
①信頼関係構築:人の役に立つ視点で行動する 「人のために何ができるか」を考え行動できる人です。自分の利益を優先するのではなく、相手の視点に立って役立つことを探しましょう。
②思いやりの示し方:共通点を見つける 『運命思考』のあなたは、違いよりも共通点や良いところを見つけ出すのが得意です。お互いの共通点を見つけることで、距離を近づけることができるでしょう。
③安定感の生み出し方:相手の視野を広げるサポート 悩んでいるメンバーの話を聞き、寄り添いましょう。「1人ではない」と伝えるだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。また、大きな視野でアドバイスしてみるのも良いでしょう。
④希望の与え方:良きアドバイザーになる 理想や大きなビジョンを語ることが得意です。また、出来事に意味を見つけ出すこともできます。チームに目標達成や取り組みの意義を伝えることで、士気を高めることができます。
①おせっかいになりやすい 手厚くサポートをするのは良いですが、行き過ぎるとおせっかいになってしまいます。求められていないのに手を出したり、アドバイスがお説教じみてしまったりすることも。自分自身の業務の生産性も含めて、適切なサポートを心がけましょう。
②相手の問題の本質を見落としてしまう 広い視野や視座を持って考える力に長けていますが、状況や環境のせいにしていないか、ときに自分の考えや発言を振り返ってみましょう。相手の主張の本質を、注意深く探りましょう。そうすることで、他人のせいにしていたり、環境を理由に諦めていなりなど、実は周りではなく本人の捉え方によって成果が出ていないといった本当の理由が見つかるかもしれません。
『運命思考』のマネージャーは、メンバー1人1人の存在価値を認めて士気を高めます。また、共通目的を掲げ、チームとしての一体感を作り出すことができます。
4、『運命思考』資質のまとめ
『運命思考』とは... 万物の結びつき、つながりを感じられる資質です。
こんな風に能力を発揮! ● 相談役になる ● 組織の連帯感を作り出す ● 人脈を広げる。“橋渡し役”として人と人をつなぐ
資質を活かすためには、人を大切にする文化、つながりを安心して保てる場に所属すると良いでしょう。
ベースメントにはこう対処する! ●話が抽象的すぎて伝わらない ●自ら変化を起こそうとしない
『運命思考』の資質を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。
✓ 理念やビジョンに共感が持てるコミュニティに属する
✓ 紹介・仲介・橋渡しをする役割を担う
✓ 〇〇に役立ちたいと思える存在や目的を見つける
✓ 人の役に立てていると実感できる仕事
✓ 対立した立場の人やグループを橋渡しする役割
✓ チームの連帯感を作り出す
✓ 小さな出来事や日常の素晴らしさをメンバーに伝える
✓ アドバイザーや相談役になる
✓ 人脈を増やし、サポートしやすい関係性を築く
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。他の資質についても、深く学んでいきましょう。
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