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『公平性』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS

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ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した「才能発見ツール」。Webテストで177個の質問に答えることで、自分の強みや才能を表わす「資質」を知ることができます。

この記事では、Gallup認定コーチが資質の特徴や活かし方を解説! 5,000人/100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識をお伝えします。

個人とチームのどちらにも活かせる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!

今回は34資質の中から、集団意識が高くルールを重視する『公平性』について解説します。


『公平性』とはこんな人!集団意識が高く、ルールを重んじる。 あらゆる人を平等・公平に扱うべきと考える人。

公平性:Consistency <実行力> TOP5出現率ランク:[日本]23位 [世界]24位

全ての人が公平で平等に扱われることが大切だと考えています。 そのためにルールを定めようとします。 人に対して、相手の地位や役職・年齢に関係なく平等に接します。


✓『公平性』の特徴
  • 個人のニーズよりも集団の利益を優先する

  • 組織内の相違を減らして、均一性を高めようとする

  • 判断基準となる「ルール」を設けたい

  • システムや仕組みづくりが得意

  • 一貫性があり、矛盾のない状態を好む(繰り返しが好き)

  • 相手によって態度を変えない。人当たりが一定である

  • 不要なカスタマイズが嫌い

  • えこひいき・特別扱いが嫌い

『公平性』の人は、「あらゆる人が平等に扱われるべきだ」と考えています

「みんなが利益やチャンスを平等に得られる状態」「人種や性別などによって差別されてはいけない」など、人と人との間に差を生まず、集団が安全に暮らせる状態を望んでいます。

「考えや価値観が違う人が集まって生活するのだから、秩序をつくる共通のルールが必要だ」と考えています。ルールも、一貫し矛盾がないものを好み、みんなが使える「共通のモノサシ」を求めます。

『公平性』の人は、“みんなのため”の意識が高く、集団の利益を大切にするのです。

そのため、嫌いなのは“特別扱い”や“えこひいき”です。 誰かが好き勝手に振る舞っていては、みんなの安全が脅かされてしまいますし、一部の人にとって有利な社会では、誰かが不当に扱われてしまうかもしれません。違いを乗り越えてみんなで一緒に暮らすためには、ルールを設けて秩序を保つ必要があると強く感じているのです。

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このように、“みんなのために”という意識が高い『公平性』の人は、みんなが使える仕組みやルールを考えることが得意です。最大公約数を感覚的に捉えるのが上手く、どうすれば多くの人にとって使える良いものになるかを導き出すことができます。

「人は予測可能で安定している環境で力を発揮する」と考えており、見通しがよく、予測がしやすい環境づくり、危険やリスクの少ない安定した環境を整えようとします。『公平性』の人自身も、想定外のことが起こる環境よりも、秩序立った仕組みの中で安心して仕事をすることを好みます

相手がどんな立場の人でも、別け隔てなく一定の接し方をします。人をランク付けしたり、地位や金銭などで人の価値を判断したりもしません。対応に差を作らないので、相手から誠実で親しみやすい人と感じてもらえるでしょう。

そのため、公共性の高い仕事・奉仕的な仕事・広い世代や多様な人との関わりが必要な仕事やサービスを公平に提供する必要のある仕事にも、向いていると言えます。

また、組織の中でも秩序を保ち、みんなが心地良く過ごせる環境や仕組みづくりに役立つことができるでしょう。コツコツと物事に取り組める面もあり、気分のムラや起伏が少なく、穏やかな人が多いのも特徴です。やり方が明確な作業やルーティンワークをこなすのが得意で、組織内で「縁の下の力持ち」的な存在として活躍されている方も多いでしょう。

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一方、ルールがない状態、混沌としている状態が苦手です。 尺度がなく、拠り所がないストレスを感じます。「好きにやっていいから」「とりあえず自分が良いように動いてみて」と言われても、腰が重たくなってしまいます。

『公平性』と『個別化』は反対の資質にあたります。 “人はみな違う考えをもつ”という認識は同じですが、そこから『公平性』は集団利益を優先し、『個別化』は個人を尊重しようとします。個性や違いを引き立てようとする『個別化』と、相違を減らし均一化を目指す『公平性』は、反対の考え方を持つ資質だと言えます。

しかし、集団意識が強くなり過ぎると、個人のニーズを見落としてしまう傾向にあるので注意が必要です。


ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。

ここでは『公平性』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。


✓『公平性』のバルコニー(長所)

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●規則遵守、ルールが明確なポジションで力を発揮 ルールやコンプライアンスを守らない環境、決められた約束や目標を守らない人たちが多い組織の中では、『公平性』が萎えてしまいます。内部監査やコンプライアンス部門、人事部などで、規則違反を防ぎ、公平な環境を構築するためのプロセスを策定・運用する役割で力を発揮します。

●コツコツと実績を積み重ねる 安定性が良い評価につながるでしょう。気分のアップダウン・やる気に左右されにくい傾向があり、コツコツと努力を積み重ねることができるタイプです。また、誰とでも分け隔てなく接することから、信頼を得やすいでしょう。

●みんなが使いやすい仕組み・ルールづくりが得意 全員が使えるルール・無駄を省いたシステムをつくることが得意です。集団意識が強いため「この人は使えるけど、この人には使いにくい」というルールはつくりません。そのおかげで、みんなにメリットのある仕組みや、確実に機能するルールを設定できます。


✓『公平性』のベースメント(短所)

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●ルールにとらわれて融通が利かないことがある ルールや同じやり方にとらわれてしまい、融通が利かないことがあります。「ルールを守るよりも、大切なことはあるか?」「そもそも、ルールは今のやり方に適しているのか?」など、柔軟に捉えて見直しを考えることも必要です。

●人との差を気にしすぎる 全ての人が平等、公平に扱われるべきだという考えがベースにあるため、“差”に敏感です。例えば「私のほうが残業が多い」「Aさんは私よりBさんばかりを褒める」…など、ストレスを感じるかもしれません。「平等にする必要があるのか」「主観が強すぎるのではないか」など、客観的に考えましょう。

●個人のニーズを見落とすことがある 集団意識が強く、個のニーズを見落とすことがあります。ときには頑張ったメンバーを表彰したり、個人の意見にも耳を傾けるなどしてみましょう。また、やり方も画一的なものに縛られず、個人の特性を活かすやり方を採用するなど、柔軟に考えるようにしましょう。


資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。

『公平性』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。

ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『公平性』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。

『公平性』の活かし方・モチベーションスイッチ例

 □ 基準やルールを明らかにする  □ 仕組み化・システム化・ルール化する役割を担う  □ 誰にでも平等で公平なサービス提供が必要な仕事に就く  □ 社会的貢献や広く貢献できる業界や仕事を探す  □ えこひいきや不平等のない環境に身を置く  □ 自分の役割や行動範囲を確認する(不明確な場合は聞く)  □ 集団に属し、その組織を良くしていく方法を考える  □ ルール違反者を取り締まる  □ 混沌とした環境・やり方が目まぐるしく変わる環境を避ける

これらは一例です。

『公平性』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。

『公平性』は、行動基準やルールが明確な環境で力を発揮しやすくなります。

不明確な場合は、自分が期待されていることや、やって良いこと・悪いこと、どこまで自己判断がゆるされるかなど、確認するようにしましょう。

一貫性のある態度やコツコツと努力していける姿勢は、チームに安定感をもたらすことができるでしょう。

また、相手の地位や年齢などに左右されず、一定の接し方をする点も、周囲は安心感を抱くでしょう。例えば、公務員や病院・教員など、幅広い世代やいろいろな背景のある人と接する仕事にも向いていると言えます。


「公平性」を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。

①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 こちらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。

 

✓『公平性』マネージャーの得意なリーダーシップ

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①信頼関係構築:ルール、約束を破らない 立場や役職に関係なく、社会のルールやチームで決められていることを守るようにしましょう。メンバーから、信頼の置ける人だと認識されるでしょう。

②思いやりの示し方:メンバーを気にかける 誰にでも同じように接するあなたは、誰かをひいきしたり、特別扱いをしません。それが逆に「気にかけている」ことが伝わらない原因になってしまうこともあります。「いつでも声をかけてもらってかまわない」とチームに伝えたり、「調子はどう?」とみんなに声をかけて回るなど、行動で示しましょう。

③安定感の生み出し方:自分の判断基準を共有する あなたが考える基準や求める行動を、メンバーに共有しましょう。メンバーによっては、大事に捉えていること、認識していることが違っているかもしれません。

④希望の与え方:困っているメンバーを助ける 助けを必要とするメンバーに対し、等しく力になることができます。メンバーが何に困り、どんな助けを求めているか理解しサポートしてあげましょう。あらかじめ、「困ったときにはいつでも声をかけて欲しい」と伝えておくことも大切です。

 

✓『公平性』マネージャーの注意点

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①メンバーごとに褒め方を変えよう メンバー全員を平等に扱おうとするあまり、同じ接し方になってしまうことがあります。相手によって、かけられて嬉しい言葉も違えば、何がモチベーションにつながるかも異なります。あえて“差をつける”ことを意識してみましょう。

②ルールばかりに縛られない ルールや決まりを守ることにとらわれすぎず、柔軟に物事をすすめるようにしましょう。例えば、業務の進め方も個人に合わせたやり方を考えることも大切です。個人の強みを理解するのが得意な『最上志向』『個別化』の人に協力してもらうと良いでしょう。

『公平性』のマネージャーは、ルールや仕組みづくりによって安心安全の場を作り上げ、メンバーの力を引き出す環境をつくることができます。


『公平性』資質の特徴と活用方法のまとめ

『公平性』とは... 『公平性』は集団意識が高く、ルールを重んじる。あらゆる人を平等、公平に扱うべきと考える人です。

こんな風に能力を発揮! ● ルール、仕組み化によって組織貢献できる ● みんなが使いやすい状態、過ごしやすい状態を目指す ● 誰にでも等しく接することができる

行動基準やルールが明確な環境で力を発揮しやすくなります。不明確な場合は、自分が期待されていることや、やって良いこと・悪いこと、どこまで自己判断がゆるされるかなど、確認すると良いでしょう。

ベースメントにはこう対処する! ●ルールにとらわれ過ぎない ●人との差を気にしすぎない ●個人のニーズを見落とさない

『公平性』の資質を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。

✓ 見通しが立てやすく安定した環境で働く
✓ ルールや基準が明確で、判断がつきやすい環境
✓ 評価や待遇に透明性があり、納得が得やすい職場
✓ みんなが力を発揮しやすい環境を考え、整える
✓ 誰とでも一定の接し方が活かされる仕事
✓ 公共性の高い仕事、多くの人と接する仕事
✓ 仕組み化やルール化をして、チームに安定感や効率化をもたらす
✓ 不具合を見つけて改善のために動く
✓ 一部が利益を得ている状態など、不公平な「差」を見つけて改善する
✓ コツコツと作業する、ルーティンワークで力を発揮する

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

当社ではストレングスファインダーの活用セミナーやチーム研修を行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

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