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『達成欲』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS

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ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した「才能発見ツール」。Webテストで177個の質問に答えることで、自分の強みや才能を表わす「資質」を知ることができます。

この記事では、Gallup認定コーチが資質の特徴や活かし方を解説! 5,000人/100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識をお伝えします。

個人とチームのどちらにも活かせる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!

今回は34資質の中から、並外れたスタミナの持ち主で、生産的にガツガツとタスクを終わらせていくことに喜びを感じる『達成欲』について解説します。


『達成欲』とはこんな人!並外れたスタミナの持ち主。 生産的にガツガツとタスクを終わらせていくことに、喜びを感じる人。

達成欲:Achiever <実行力> TOP5出現率ランク:[日本]16位 [世界]1位

文字通り“達成”をしていくことが好き。 多くのタスクを終わらせていくことに喜びを感じます。 仕事に勤勉に取り組みます。


✓『達成欲』の特徴
  • 「やり遂げた」「完了した」ときに満足感を得る

  • スタミナ、バイタリティーがある

  • 向上心が高い、自発的である

  • 仕事に勤勉に取り組み、忙しくて生産的な環境を好む

  • 新しい仕事や難易度の高い仕事でも果敢に挑む

  • 1日を無駄に過ごすことが嫌いで、何かしら予定を作る

  • 仕事を優先しがちでプライベートが後回しに

  • 不真面目な人と一緒に仕事をしたくない

「今日終わらせると決めた仕事をやり遂げた!」「TODOリストに完了チェックを入れる瞬間が快感!」など、“終わらせたこと”に満足感を得ます。

多くのタスク、難しい仕事にも意欲的に取り組み、どんどんクリアしていこうとします。「どうしたら効率的に進められるだろう?」「このスキルを磨けば、もっと短時間でクリアできるかな」など、自ら工夫し、生産性を高めようとします。

また、並外れたスタミナがあります。海外では“モンスターの資質”と言われるほど。そのため、他の人よりも多くの量をこなせたり、長時間労働に耐えられたりといった面もあります。

周りの人からは「なぜそんなに仕事をするの?」と、疑問に思われるかもしれません。登山家が「なぜ山に登るのか?」と問われて、「そこに山があるから」と答えるのに似ていて、『達成欲』の人は自然とやることを見つけ、“やり遂げよう”と動いてしまうのです。

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ガツガツとタスクを終わらせて、1日を充実した気持ちで終えること。次の日にはリセットし、気持ちを新たにタスクに挑んでいく毎日に、やりがいを感じます。

むしろ、ボーッと過ごして時間を無駄にすることが嫌いなのです。

休日をダラダラと過ごしてしまい、気がつくと夕方になっていた…そんなときは急いで散歩に出かけてみたり、スーパーに行って何か買うものはないかと探してみたりと、ついやることを作ってしまう人もいます。

また、中途半端にしておくことが嫌いです。

仕事が終わらずに休日を迎えたとします。モヤモヤして休みを満喫できないばかりか、休んだ気になれないそうです。

このように『達成欲』の人は勤勉で生産的に仕事に取り組んでいくので、チームの原動力・推進力となる存在です。コツコツと努力もできるため、安定感があり頼れる存在となるでしょう。

ですが、目的を見失って作業をこなすだけになってしまったり、周りの人たちが不真面目に感じられてストレスを抱える原因にもなってしまうこともあります。


ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。

ここでは『達成欲』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。


✓『達成欲』のバルコニー(長所)

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●生産的に仕事を終わらせていく 意欲的にタスクに取り組み、多くの仕事を完了させていきます。コツコツと努力を積み重ねたり、難しい仕事にも果敢に挑んでいきます。進め方にこだわりがあり、他の人よりもスタミナもあります。できる限り自分で作業ペースを管理できる環境にいると良いです。

●チームの原動力・推進力として貢献 やり遂げる力があります。チームの原動力や、なかなか進まないプロジェクトを推進していく“機動力”となります。また、安定感のある仕事ぶりで、メンバーから信頼を得られるでしょう。

●向上心をもってチャレンジ ワンランク上のステージを目指して努力します。経験やスキルが磨かれることで、さらなる生産性アップや幅を広げることができるからです。資格取得に向けた勉強などにも向いていますので、自分のペースに合った計画を作ってみましょう。


✓『達成欲』のベースメント(短所)

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●体力・体調管理に気が回らない 『達成欲』のある人は、バイタリティあふれ、並外れたスタミナを持っています。無駄な休憩も取らず、次から次へと作業をこなしていきます。本人も気が付かないほど体力を消耗し、家に帰った途端に玄関で寝てしまう!ということも。体調管理に気をつけましょう。

●仕事とプライベートのバランスを失う 仕事を優先し、プライベートや家族との時間がおざなりになりがちです。仕事以外の予定もTODOリストに加えて達成感を感じやすくしたり、休憩やプライベートタイムもあらかじめスケジュールに組み込んでおくなど、バランスを取る工夫をしましょう。

●他人にも自分と同じペースを求める 長時間労働ができたり、早いペースで仕事を終わらせることができるため、生産性の低い人にイライラしてしまうことがあるでしょう。一方的に他人に自分と同じペースを求めてはいけません。自分が人よりもスタミナがあることを自覚しておきましょう。

 

資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。

『達成欲』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。

ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『達成欲』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。

『達成欲』の活かし方・モチベーションスイッチ例

 □ できるだけ自分でペース管理、設定ができる仕事や環境  □ チーム全体の士気が高い(サボる人とは距離をとる)  □ 完了したタスクを数値化や見える化して達成感を得る  □ 大目標だけでなくマイルストーンを設定し、小さな達成も喜ぶ  □ 腰が重い、取り掛かりが遅くなりそうな案件に参加する  □ 周りに合わせすぎない(休憩など自分のタイミングで取れる)  □ 意義やチャレンジ精神が刺激される業務や分野に携わる  □ プライベートでも目標や趣味をもつ  □ 会議や雑談など、無駄に業務を止めてしまう時間を作らない

これらは一例です。

『達成欲』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。

『達成欲』は、自身のペースや力を発揮しやすい環境を整えることが重要です。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。

また、“こなす”ことが目的になっていないかを、自分自身に問うようにしましょう。タスクを終わらせられても、やりがいや満足感を得にくくなっているときは、やり方を工夫したりレベルアップを目指してみるタイミングかもしれません。

『達成欲』の人は、仕事を優先しがちです。会議や社内の娯楽イベントなど、作業の手を止めてしまうことを“もったいない”と感じるかもしれません。 資質のカテゴリーには、考える時間を必要とする【戦略的思考力】や、人間関係を重視したい【人間関係構築力】の資質をもつ人たちもいます。チームメンバーと良好な関係を築けるよう、理解を示していきましょう。

 

『達成欲』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。

①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 こちらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。

✓『達成欲』マネージャーの得意なリーダーシップ

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①信頼関係構築:仕事熱心な姿で信頼獲得 熱心に仕事に打ち込む姿、工夫や努力を行動で示していくスタイルが合っています。また、上司・部下という立場を越えて対等で、お互いを認め合う言動が信頼関係を育みます。

②思いやりの示し方:メンバーの興味・関心事を知る 仕事以外の優先順位が低くなりがちです。意識的にメンバーと交流する時間を設け、関心を寄せましょう。メンバーからあなたに接しやすくすることも大切です。

③安定感の生み出し方:仕事に取り組み続け“精神的支柱”を目指す どのような状況でも前向きに業務に取り組み、自らベストを尽くそうとする姿勢に安心感を感じます。チームにとっての精神的な支柱だと感じてくれるでしょう。

④希望の与え方:生産性向上のサポートをする メンバーがどのような成長を求めているかを聞き、一緒にプランを考えましょう。あなたが得意とする生産性の高め方や工夫、スケジュール管理なども参考にしてもらえるでしょう。

 

✓『達成欲』マネージャーの注意点

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①メンバーの気持ちよりも仕事を優先 仕事を優先するあまり、プロセスやメンバーへの配慮に欠けてしまわぬよう注意しましょう。終われば良いだけではありません。メンバーが力を発揮できているか?要求が厳しくなりすぎていないか?チームは助け合えているだろうか?など、気を配りましょう。

②チームのキャパシティを超える作業量になっていないか? 多くの仕事を引き受けがちです。案件や納期、受注条件など、チームが適正に業務を行えているか確認するようにしましょう。限界を越えた状況が続くと、チームは健全に機能しなくなってしまいます。

③「私にもできるから、君にもできる」と押し付けない 「自分にもできるのだから、人もできるだろう」「残業すれば済むことだ」と自らのペースや働き方を押し付けないようにしましょう。

『達成欲』のマネージャーは、その資質をうまく活用すると、達成のための努力を重ね、その真摯な態度が信頼へとつなげることができます。

 

資質の特徴&活用法まとめ

『達成欲』とは... 多くのタスクを終わらせていくことに喜びを感じる資質です。生産的に取り組む、スタミナがある、中途半端にしておくことや不真面目な人が嫌いです。

こんな風に能力を発揮! ● 新しいタスクや難しい仕事にも果敢に挑む ● チームの原動力・推進力として貢献 ● 仕事熱心で安定性があり、信頼を得る

資質を活かすためには、自身のペースや力を発揮しやすい環境を整えることが重要です。

ベースメントにはこう対処する! ●仕事を優先しすぎてプライベートや体調管理をいい加減にしない ●自分のペースを他人に押し付けない ●不真面目で勤勉でない人や環境とは、できるかぎり距離をとる

また、『達成欲』を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。

✓ 可能な範囲で、自分でペース配分や進行管理を行う
✓ 向上心や意欲の高いメンバーやチームに身を置く
✓ 忙しいくらいの仕事量を担当する(張り合いのある量)
✓ 終わった量が見えるようにして、達成感を得やすくする
✓ 評価基準を明確にする
✓ マイルストーンなどを設定し達成度を測りやすくする
✓ 人間関係は仕事をもとに築いていく
✓ 不真面目な社員と仕事を組まない。組ませない
✓ 無駄な会議などに時間をさかない。参加させない
✓ 闇雲に異動や担当業務を拡大せず、トライアル期間を設けるなどして、生産力を活かせる分野かを確認する

同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。

それぞれ資質について理解を深めながら、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

当社ではストレングスファインダーの活用セミナーやチーム研修を行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

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