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『信念』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS

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ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した「才能発見ツール」。Webテストで177個の質問に答えることで、自分の強みや才能を表わす「資質」を知ることができます。

この記事では、Gallup認定コーチが資質の特徴や活かし方を解説! 5,000人/100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識をお伝えします。

個人とチームのどちらにも活かせる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!

今回は34資質の中から、核となる価値観や使命感をもち、ブレずに貫く『信念』について解説します。


『信念』とはこんな人!核となる価値観や使命感をもち、ブレずに貫く人。

信念:Belief  <実行力> TOP5出現率ランク:[日本]31位 [世界]25位

自分の根幹をなすマイルールやポリシーを貫きます。 それを損なうことは、自分らしさを失うことと等しいほど。 「世の中はこうあるべき」という、普遍的な倫理観や道徳観をもっています。 


✓『信念』の特徴
  • 核となる価値観をもち、その価値観は変わらない

  • 信念の内容は人それぞれ異なる

  • 信念に掲げることは金銭や地位よりも大切にする

  • 仕事や活動に“意義”を求めることが多い

  • 信念を曲げることは、自分ではなくなるという感覚

  • 普遍的な倫理観・道徳観をもつ

  • 責任感が強く、家族を大切にする傾向がある

  • 自分の信念にそぐわないものに否定的になりやすい
  • 自分の信念を曲げられそうになると、怒りや強い反発心が湧く

『信念』の人は、自分の中に揺るぎない価値観・信条・大切にしたいことをもっています

その内容は人それぞれです。 社会的な活動や貢献に表れる人もいれば、自分のファッションセンスという人もいます。

どんなことに価値を見出すかは異なりますが、『信念』は絶対に曲げないというのが共通点です。

地位や名誉・お金を積まれても曲げたくない、という強い想いがあり、“魂を売る”ほどの感覚になる人もいるようです。

また『信念』の人は家族思いであったり、社会貢献意欲が高い傾向にあります。自分の考えをブレずに貫く姿勢から、信頼を得ることもあれば、頑固に思われることもあります。

人生の目的や強い使命感・確固たる考えがあり、その人の方向性を示すものと言えます。

『信念』に沿った活動をしていると、自然と能力や活力が生まれます。逆に、それに反することには体が動きません。むしろ、反することをしている自分や人を見ると嫌悪感を抱くこともあります。

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当社受講者でも「生き物を大切にしたい」「木や動物が人間の被害にあっていることが許せない」という信念をもち、林業で里山の生態系を守ることを仕事にされた方もいらっしゃいました。

このように『信念』が、生きる目的や人生で成し遂げたい大きな目標になる方もいます。

自分の大事な根幹をなす考えである『信念』ですが、他の資質に比べて非常に自覚しにくいという特徴もあります。

ストレングスファインダーのテスト結果として出てきたにも関わらず、ピンとこないと言う方は多くいらっしゃいます。

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それでは、『信念』の中身を発見するにはどうしたら良いか? “否定されると嫌悪感を感じる”ことを探すのがポイントの1つです。

・脅かされると強く怒りや防衛反応を示すこと ・これを失ったら、強い失望感や自分ではなくなってしまう感覚になること

これらを思い出し、その中で自分がどんなことに強い反応を示すのかを言語化していきます。

その結果が、 ・自分の人生で優先したい上位のことに関わるもの ・金銭や地位や名誉以上に大切にしたいこと ・どうしてもこだわりを捨てられない、変えられないこと など、ご自身の尺度に合致する場合は『信念』に該当している確率が高いです。

『信念』と聞くと大きな目標や指針をイメージする方もいるかもしれませんが、「家族を大事にしている」「人を思いやり、尊重し合いたい」など、身近なところに感じる価値も『信念』かもしれません。

他の人と比較せず、“自分にとっての”大事な価値観を、ゆっくりでも良いので言語化してみましょう。


ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。

ここでは『信念』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。


✓『信念』のバルコニー(長所)

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●自分の価値観に適した仕事や環境を探す 自分の価値観に適したことや大切にしたいことを実行できているときに、やりがいを感じやすくなります。反対に、自分の信念を曲げないといけないことや、どうしても意義を見いだせないことには力を発揮しにくくなります。

●強い想いを人に伝える 情熱をもって考えを広げ、行動していくことができる人です。あなたの価値観を知ることで、周りの人があなたの人間性を理解したり、関わりやすくなります。また、あなたに協力したり一緒に活動する仲間が集まったりするでしょう。


✓『信念』のベースメント(短所)

●人にも信念があることを忘れない 自分の考えがはっきりしているので、頑固になりすぎてしまったり、自分と異なる価値観に否定的になり過ぎてしまうことがあります。他者にも信念や、大切にしたい価値観があることを心に留めておきましょう。

 

資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。

『信念』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。

ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『信念』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。

『信念』の活かし方・モチベーションスイッチ例

 □ 自分が大切にしたいこと、情熱が傾くことを言語化する  □ 価値観に適した仕事や職場を探す  □ 強い想いや考えを人に話す  □ 社会貢献や人のために役立つことを見つける  □ ブレずに安定や革新をチームに与える役割を果たす  □ 自然に湧く貢献心を活かす場を見つける  □ 想いを共有できる仲間を見つける  □ 人には人の価値観があると受け止める心を養う

これらは一例です。

『信念』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。

『信念』は、自分が大切にしている価値観を言語化し、認識することで活動につなげやすくなります。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。

ご自身の『信念』がハッキリとしない場合でも、焦ることはありません。むしろ、自己発見を楽しんでいただければと思います。

 

『信念』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。

①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 こちらの4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。

✓『信念』マネージャーの得意なリーダーシップ

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①信頼関係構築:行動規範を示す 自分の考えや大切だと思うことをチームに伝えるようにしましょう。それにより、メンバーがあなたの行動や判断、人となりを理解しやすくなります。また、あなたの言動が一致することで、信頼を得られます。特に、許せること・許せないことを明確にすると良いでしょう。

②思いやりの示し方:メンバーの信条を知る 相手の考えや価値観を理解し、尊重し合えるよう努めましょう。理解してもらえた安心感を与え、心理的距離を近づけることができるでしょう。

③安定感の生み出し方:行動で示す 貢献心の高さを生かし、人間関係の構築・活動、職場の環境づくりに活かしていきましょう。言葉だけではなく行動で示すことで、周りの人も協力的になるはずです。

④希望の与え方:周囲の人の信念を引き出す 目的や意義を持つことで、情熱が湧く感覚を理解しています。メンバーもその感覚や仕事、人生に与える効果を得られるよう、信念を引き出すサポートをしましょう。

 

✓『信念』マネージャーの注意点

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●自分の考えが全て正しいと思わないように 『信念』は自身の意見やポリシーを強くもつ人です。自分の考えが“正しい”と信じ込んでしまうことで、自分と異なる考えを“間違いだ”と決めつけてしまったり、否定してしまう傾向があります。チームにはさまざまな価値観をもった人が集まっています。他者の価値観に理解を示す努力をしましょう。また、“正誤”の尺度以外の判断軸をもつことも大切です。

●メンバーの意見に耳を傾ける 優秀なリーダーは部下をコントロールして従わせるのではなく、チームの目標に貢献できるよう、自発的に行動できるメンバーを育成します。チームの共通目標を示した上で、共通の価値観を共有し、互いに補い合える行動でチームワークを高めるのです。メンバーの価値観や意見に耳を傾け、話し合いやすり合わせによる対話型のマネジメントを心掛けましょう。

『信念』のマネージャーは、自らの言動で情熱を伝播させ、メンバーが意欲的に仕事に取り組める環境をつくることができます。

 

資質の特徴&活用法まとめ

『信念』とは... 核となる普遍的な価値観の持ち主。使命感をもち、ブレずに信条を貫く人です。

こんな風に能力を発揮! ● 自分の価値観に適した仕事や環境で情熱的に活動できる ● 人や社会のために貢献 ● 想いを伝え、仲間や人の心を動かす

資質を活かすためには、自分自身の信念や大切にしている価値観を言語化し、活動につなげることがオススメです。

ベースメントにはこう対処する! ●人にも信念があることを忘れない ●自分と異なる価値観を安易に否定しない

『信念』の資質を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。

✓ 自分の考えや価値観に反していない仕事や環境を選ぶ
✓ 自分が良いと感じるもの、自信をもって提供できるサービスや商品に関わる
✓ 人のためや社会のためなど、意義を感じられるよう工夫する
✓ 広報や発信など、想いを伝えるポジションにつく
✓ 共感・賛同してくれる仲間をつくる
✓ 道徳・教育・医療や福祉など、人や社会への関わりの多い仕事

同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。

それぞれ資質について理解を深めながら、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

当社ではストレングスファインダーの活用セミナーやチーム研修を行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

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