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成果を出すチームの必須条件《後編》「心理的安全性」│インナーブランディングノウハウ

(前編はこちら

弊社がブランド事業の成功に欠かせないと考えている4つのポイントのひとつに「チーム」があります。

さまざまな人材が集まって成果を出すためには、メンバーが共通の目的を持ち、チームに貢献したいと思う気持ちが必要です。こうした、社員個人が組織に対して持つ愛着や誇り、貢献したいと思う気持ちが「従業員エンゲージメント」です。

エンゲージメントに関して、これまでの記事でも何度が取り上げて来ました。併せて欠かせないのが「心理的安全性」。 今回はこの「心理的安全性」についてお伝えします。

 

心理的安全性とは

「心理的安全性」は、エイミー・C・エドモンドソンが提唱した Psychological Safety という概念の日本語訳です。

さまざまな解釈がなされていますが、例えば、

・自分の考えや感情について、不安を感じることなく発言できる状態
・チームに対して、安心して何でも言い合えると感じる状態
・個人がそれぞれ自分らしく働ける状態
などとされています。

Googleが「効果的なチーム」に関する研究の結果として発表した中でも、心理的安全性が挙げられています。

【チームを成功へと導く5つの鍵】 ●心理的安全性 ●相互信頼 ●構造と明確さ ●仕事の意味 ●インパクト

Google re:Work 「効果的なチームとは何か」を知る

「心理的安全性」は5つある要素のうちの1つ、ではなく、他の4つの要素の基礎となるものとして圧倒的に重要、とされています。

 

4つの不安が作り出す空気

心理的安全性が不足すると何が起こるか。スピーチフォーラム「TED」にてエドモンドソンが話したところによると、次の4つの不安が生じます。

・無知だと思われるのでは、という不安 ・無能だと思われるのでは、という不安 ・邪魔をしていると思われるのでは、という不安 ・ネガティブだと思われるのでは、という不安



これらの不安が生じると、例えば、こんな考え方や行動になりがちです。
― できるだけ質問しないようにしよう
― 悪い報告はしないようにしよう
― 余計なことは言わないようにしよう
― (気になる点があっても)指摘しないようにしよう

つまり、“しないようにしよう”が増えます。全く自発的になれず、むしろ、チーム全体に消極的な空気が蔓延している状態です。

自分らしさを抑え込んだ働き方ではやりがいも感じられず、新しいアイデアやイノベーションどころの話ではありません。

怖いのは、それでも最低限の業務は回せてしまうということです。 けれど、その状態を続けていたらどうなるでしょうか。

今後、心理的安全性の向上に取り組む組織は増えて行きます。また、市場の変化スピードもますます加速し、既存事業を維持しているだけの企業は相対的に古くなってしまいます。

チームの心理的安全性を高めることは、メンバーの自発的な行動を促し、仕事のやりがい、ひいてはエンゲージメントを高めます。それが、新しい発想を生むことから事業の成功までを支える基盤となり、企業成長のためにも欠かせないものとなります。

 

チームメンバーに「適切なサポート」を提供する

心理的安全性を高める上で、注意すべき点があります。

目的は、メンバーがコミュニケーションを取りやすい状況や雰囲気をつくり、自分らしい能力を発揮できるようにすることです。「慣れた仲間同士で楽に過ごせる職場」ではありません。メンバー全員がチームの目標達成にフォーカスできていないと、このような状態に陥る可能性があるので注意しましょう。

またもう1点、特に管理職・マネージャーの方に気を付けていただきたいことがあります。 コミュニケーションを取りやすい雰囲気づくりが大切ですが、部下に対して「プレッシャーにならないように」「自主性に任せよう」と思って関わりを減らすと、目的が変わってしまいます

成果を出すための「チーム」です。そのために、どの部下も上司からの適切なサポートを必要としており、それがチームにおける管理職の役割だと心得ましょう。

 

適切なサポートと言われて、「それが難しい」「やり方がわからない」と感じる方が多いと思います。

・まず自分が忙しくて、部下の状況を把握しきれない
・数値目標の達成が優先され、部下育成が後回しになってしまう
・自分がそのようにサポートを受けたことがないからわからない


多くの管理職・マネージャーの方が抱えるこのような課題を解決するために、知っておくべき知識や身に付けるべきスキルを学べるセミナーを開催します。

部下を育成し、会社を次ステップへ飛躍させる管理者を育てる! 中小・零細企業のためのシリコンバレー型最新人材育成の導入方法 ※終了しました。次回開催が決まり次第お知らせ致します。

[このような知識・スキルが学べます] ●信頼関係構築と対話のスキル ●部下一人ひとりの得意/不得意を把握する手法 ●能力を伸ばし、発揮できる適材適所のチームづくり ●成果を出すための具体的な行動設計ができる「良い目標設定」のやり方 ●部下のやる気を引き出し達成に導き続けるコーチング

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