イベントを、ブランド体験に。 展示ブース・ツールのつくり方

展示会やビジネスイベント、セミナー、採用イベントなど、企業と人がリアルに出会う場。せっかく出展するなら、より多くの人に足を止めてもらい、自社やサービスのことを知ってもらいたいものです。
しかし、たくさんの企業が並ぶ会場では、ただブースを構え、パンフレットを並べているだけでは、なかなか印象に残りません。
大切なのは「何を配るか」「どんなブースにするか」を個別に考えるのではなく、その場でどんな体験をしてもらい、何を記憶して帰ってもらうかまで設計すること。
今回は、イベントや展示会におけるデザインの役割と、アドハウスパブリックが手がけてきた事例をご紹介します。
イベントツールの役割
イベント会場には、たくさんの情報があふれています。
ブース装飾、ポスター、タペストリー、リーフレット、ノベルティ、映像、デジタルサイネージ……。さらに今では、QRコードからWebサイトやSNSへ誘導したり、イベント後にメールやオンライン商談へつなげたりと、来場者との接点は会場の中だけでは完結しません。
だからこそ、一つひとつのツールを単独で考えるのではなく、 ⚫︎誰に来てほしいのか ⚫︎何に興味を持ってほしいのか ⚫︎どんな印象を持ち帰ってほしいのか ⚫︎イベント後、どんな行動につなげたいのか まで考えながら、全体をひとつの体験として組み立てることが重要です。
イベントツールは、情報を伝えるためだけのものではありません。企業やブランドの「らしさ」を、短い時間の中で感じてもらうための大切な接点でもあるのです。
目立つだけではなく“伝わる”ブースへ
展示会でまず必要なのは、足を止めてもらうこと。とはいえ、派手な装飾にしたり、大きなコピーを掲げたりすればよいというわけではありません。来場者がブースの前を通る数秒の間に、何をしている会社なのか→自分に関係がありそう→ちょっと話を聞いてみたいと思ってもらえることが重要です。
そのためには、企業が伝えたい情報をすべて並べるのではなく、来場者にとって最も興味の入口になりそうなメッセージを絞り込む必要があります。
そして、ブースで興味を持ってもらったあとに、スタッフとの会話、展示物、リーフレット、Webサイトなどへ自然につながっていく。
そんな「体験の流れ」まで含めてデザインできると、イベントそのものが企業の魅力を伝える強いコミュニケーションになります。
イベント後も思い出してもらうツールに
リーフレットやパンフレット、ノベルティなどの紙・プロダクトツールには、デジタルにはない強みがあります。それは、イベントが終わったあとも手元に残ること。
会場ではじっくり話を聞く時間がなくても、帰社してからリーフレットを見ることで、「あの会社、面白かったな」と思い出してもらえることがあります。反対に、情報を詰め込みすぎていたり、どの会社のものか印象に残らなかったりすると、せっかく持ち帰ってもらっても、その後につながりません。
「思わず手に取りたくなる」「持ち帰りたくなる」「あとから見ても内容がわかる」 そんな視点から、形状やコピー、写真、イラスト、紙質などまで含めて設計することが大切です。
イベントツール・ブース制作事例
ここからは、アドハウスパブリックがこれまでに手がけてきたイベント・販促ツールの一部をご紹介します。事例01|脇坂園芸
商品そのものの魅力を、リーフレットの世界観で伝える
「食べられる花」として知られるエディブルフラワーを扱う脇坂園芸様。イベントへの出展にあたり、商品の魅力や使い方を伝えるリーフレットを制作しました。
エディブルフラワーが料理に添えられたときの華やかさや楽しさが伝わるよう、写真そのものの見せ方にもこだわり、商品説明だけではなく、「エディブルフラワーのある食卓」をイメージできる世界観をつくっています。
コンパクトに折りたためる仕様ながら、広げると大きなビジュアルが現れる構成にすることで、手に取ったときのちょっとした驚きも演出。
イベント会場だけではなく、その後の営業ツールとしても活用され、飲食店や結婚式場などへの商品採用につながりました。
事例02|ストレングスファインダー講座 漫画冊子
「難しそう」を「ちょっと読んでみたい」に変える
アドハウスパブリックで実施していたストレングスファインダー講座では、講座内容をよりわかりやすく伝えるため、漫画形式の冊子を制作しました。
ストレングスファインダーについて詳しく知らない人にとって、文章だけで説明された資料は少しハードルが高く感じられるもの。そこで、講座を受けた人の変化や活用イメージを漫画で表現し、親しみやすく理解できる内容にしました。
イベントツールは、サービスを説明するだけでなく、そのサービスに触れる心理的なハードルを下げる役割も担います。「読む資料」ではなく「思わず開きたくなる冊子」にしたことで、講座の入口となるコミュニケーションツールとして活用しました。
事例03|MAD PRODUCTION
ブースからリーフレットまで、ブランドの世界観を統一
映像制作会社MAD PRODUCTION様のイベント出展では、会社やサービスの魅力を伝えるリーフレットとブースデザインを制作しました。
映像制作会社らしいクリエイティブな印象を伝えるため、カメラや映像をモチーフにした遊び心のあるデザインを採用。リーフレットだけでなく、ブースのグラフィックにも同じ世界観を展開することで、遠くからブースを見たときから、手元のツールを持ち帰るところまで、一貫したブランド体験をつくりました。
当時のイベントでは、2日間で約20件の商談につながり、ブース来場者数も増加。単に「きれいなブース」をつくるのではなく、事業内容が伝わり、会話が生まれる仕掛けまで考えることが、イベントデザインの重要なポイントです。
事例04|wofa ギフトショーブース
商品の背景まで伝える、ブランドの世界観を空間に
wofa様のギフトショー出展では、雪深い十日町をイメージした、白を基調としたブースをデザインしました。
真っ白な空間の中に、干し芋やさつまいもドルチェの商品を並べることで、一つひとつの商品が引き立つ展示に。さらに、パッケージに使用されているスタンプ風のイラストをブース内に散りばめたり、雪を思わせるオブジェを配置したりと、商品だけでなくブランドの世界観そのものを空間へと広げています。
床にはたぬきの足跡をあしらうなど、思わず目を留めたくなる遊び心もプラス。単に商品を並べるのではなく、その商品が生まれた土地や背景まで感じてもらえる空間をつくることで、数多くのブースが並ぶ会場の中でも印象に残る展示を目指しました。
事例05|YeLLOWS 展示会ブース・ツール
サービスを説明するだけでなく、「体験」から興味を生み出す
アドハウスパブリックが展開する人・組織・事業の成長支援ブランド「YeLLOWS」でも、イベント出展に合わせたブースやコミュニケーションツールを制作しました。
ブースのグラフィックやコピーは、遠くから見たときに興味を持ってもらえることはもちろん、スタッフとの会話につながることを意識しています。
また、イベントで配布するリーフレットでは、限られたスペースにサービス説明を詰め込むのではなく、YeLLOWSが大切にしている考え方や、提供する価値が直感的に伝わる構成に。
会場で興味を持つ。スタッフと話す。リーフレットを持ち帰る。 そして、Webサイトや次の相談へ。
一つひとつの接点を分断せず、ひとつのブランド体験としてつなげることを意識して設計しています。
イベントだからこそ伝えたい“会社らしさ”
WebサイトやSNSでは、企業のことを時間をかけて知ってもらうことができます。 一方、イベントや展示会では、出会える時間はほんのわずかです。だからこそ大切なのが、「この会社、なんだか気になる」という感覚を残すこと。
そのきっかけは、大きなコピーかもしれません。 印象的なグラフィックかもしれません。 思わず触ってみたくなる展示物や、スタッフとの会話かもしれません。
重要なのは、目立つこと自体ではなく、企業の考え方や強み、サービスの価値と、その体験がきちんとつながっていることです。
ブース、リーフレット、ノベルティ、映像、Webサイト。
それぞれをバラバラにつくるのではなく、「誰に、何を感じてもらいたいのか」という軸から一貫して設計することで、イベントはブランドを知ってもらう大きな機会になります。
企画から制作まで、お任せください!
アドハウスパブリックでは、企業やサービスの魅力を整理するところから、イベントブース、リーフレット、パンフレット、ノベルティ、映像、Webなど、さまざまなコミュニケーションツールの企画・制作を行っています。「展示会に出展するけれど、何を打ち出せばいいかわからない」 「今まで使ってきたブースやパンフレットを見直したい」 「サービスの魅力がひと目で伝わるようにしたい」 「イベントだけで終わらず、その後の商談につながる仕組みをつくりたい」
そんな段階からでも、ご相談いただけます。
“何をつくるか”の前に、“何を伝えるか”。 ブランドの強みや魅力を整理し、その企業らしいイベント体験づくりをお手伝いします。


