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企業の「ファン」を育てる、これからの広報誌づくり

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SNS、Webサイト、動画、メルマガ。 企業が情報を発信する手段は、以前よりずっと増えました。

その一方、日々たくさんの情報が流れていく中で、自社のことを知ってもらう・覚えてもらう・好きになってもらうことは、決して簡単ではありません。

そこで、改めて考えたいのが「広報誌」です。

紙の広報誌というと、昔ながらのツールに感じるかもしれません。しかし広報誌には、SNSやWebとは異なる役割があります。

商品やサービスの情報だけでなく、そこで働く人や企業の考え方、取り組み、地域との関わりなどを、ひとつのストーリーとして届けることができる。そして、一度きりではなく継続して発信することで、企業への理解や共感を少しずつ育てていくことができます。

では、SNSやWebが当たり前になった今、広報誌にはどんな価値があるのでしょうか。

この記事では、広報誌だからこそできることや、紙とデジタルを組み合わせた活用方法、自社らしい広報誌をつくるために考えたいポイントをご紹介します。



SNSは、日々の出来事や最新情報をスピーディーに発信するのが得意なメディア。 Webサイトは、知りたい人が必要な情報を探しに来る場所。

それに対して広報誌は、企業側が「今、これを知ってほしい」と考えている情報を編集し、ひとつのストーリーとして届けられることが大きな特徴です。

たとえば、 ⚫︎ 商品やサービスが生まれた背景 ⚫︎ 開発に携わった社員の想い ⚫︎ お客様とのエピソード ⚫︎ 自社が大切にしている価値観 ⚫︎ 地域や社会に対する取り組み ⚫︎ 日々働いている社員の姿

こうした情報は、SNSで発信することもできます。しかし、広報誌として丁寧に編集することで、バラバラだった情報がつながり“その企業らしさ” そのものが見えてくるようになります。

ただ情報を知らせるだけではなく、企業への理解を深めてもらう。そこに、広報誌ならではの価値があります。



広報誌の役割は、商品の告知や会社案内だけではありません。 継続して届けることで、さまざまな効果が期待できます。

1. 企業への理解を深めてもらえる 普段の営業活動だけでは伝えきれない事業内容や考え方、取り組みを届けることで、「こんな事業もやっていたんだ」「こんなことを大切にしている会社なんだ」と、企業への理解を深めてもらうことができます。事業領域が広い企業や、サービスだけでは違いが伝わりにくい企業にとっても有効です。

2. 「思い出してもらえる会社」になれる すべてのお客様が、情報を届けたその日に商品を購入したり、問い合わせをしたりするわけではありません。大切なのは、必要になったときに「そういえば、あの会社があったな」と思い出してもらうこと。定期的に広報誌を届けることは、お客様との接点を絶やさず、企業の存在を思い出してもらうきっかけになります。

3. 企業への共感や愛着を育てられる 人は、商品やサービスの機能だけで企業を選んでいるわけではありません。「誰がつくっているのか」「どんな想いで仕事をしているのか」「どんな未来を目指しているのか」そんな背景を知ることが、企業への共感につながることもあります。社員の顔や言葉、仕事の裏側など、普段は見えにくい部分まで伝えられるのも広報誌の魅力です。情報発信を重ねていくことで、「知っている会社」から「好きな会社」へ。企業のファンを育てるきっかけになります。

4. 社員にとっても、自社を知る機会になる 広報誌には、社外だけでなく社内への効果もあります。取材や企画を通して、「自分たちの会社は何を大切にしているのか」「他部署ではどんな仕事をしているのか」「お客様からどんな評価をいただいているのか」を改めて知ることができます。完成した広報誌が社内で読まれることで、社員同士の理解が深まったり、自社への誇りにつながったりすることも。外向けにつくった広報誌が、結果としてインナーブランディングのツールになることもあります。



広報誌のもうひとつの魅力が、手に取れることです。紙の質感、サイズ、ページをめくる感覚、写真の見せ方、余白、文字、装丁。Webでは画面の中だけだったブランドの世界観を、紙では「もの」として届けることができます。

だからこそ、単純に情報量を増やすだけではなく、「どんな紙を使うのか」「どんな写真を載せるのか」「どんな言葉で語るのか」まで含めて設計することが重要です。

企業のブランドイメージに合わせて細部までつくり込めば、広報誌そのものがひとつのブランド体験になります。

受付や店舗に置く。 営業時に手渡す。 商品と一緒に送る。 採用イベントで配布する。

手に取った瞬間から、「この会社らしい」と感じてもらえる。 それも、紙媒体ならではの強みです。



これからの広報誌は、紙だけで完結させる必要はありません。

記事の続きをWebサイトに掲載したり、QRコードから動画やインタビューへ誘導したり、掲載内容をSNSで紹介したり。広報誌をきっかけに、WebやSNSへつなげることができます。

逆に、SNSで反響のあった企画をより深く取材し、広報誌の記事にすることもできます。

つまり、紙かデジタルかを選ぶのではなく、それぞれの得意なことを組み合わせる。広報誌をひとつの「情報発信のハブ」として考えることで、ひとつの取材やコンテンツをさまざまな媒体へ展開できるようになります。



広報誌をつくることが決まると、「何ページにしよう?」「何を載せよう?」「年に何回出そう?」などから考えてしまいがちです。

しかし、その前に整理しておきたいことがあります。

◎誰に届けるのか 既存のお客様なのか。新しいお客様なのか。取引先なのか。 地域の方なのか。求職者なのか。社員なのか。 届けたい相手によって、掲載する内容も言葉もデザインも変わります。

◎読んだあと、どう感じてほしいのか 「知らなかったサービスを知ってほしい」 「もっと企業を身近に感じてほしい」 「信頼できる会社だと思ってほしい」 「社員に自社の魅力を再発見してほしい」 広報誌を読む前と読んだあとで、相手にどんな変化を生みたいのかを考えます。

◎自社らしい編集テーマは何か そして何より大切なのが、「自分たちは、何を発信する会社なのか」という編集の軸です。 ただ自社の商品を紹介するだけでは、企業パンフレットと変わりません。 自社だからこそ語れるテーマや視点を持つことで、広報誌はぐっと面白くなります。

広報誌をつくることは、単に文章を書いてデザインすることではありません。社内に散らばっている情報を集め、企業の魅力を見つけ、誰に何を伝えるのかを整理し、ひとつのストーリーとして届けていく。言い換えるなら、「会社を編集する」役割です。

制作を進めるなかで、「自分たちの強みは何だろう」「お客様は、どこに価値を感じてくれているのだろう」「これから何を伝えていきたいのだろう」と、自社について改めて考える機会にもなります。

広報誌をつくること自体が、ブランドを見直すきっかけになるのです。



広報誌には、決まった形はありません。大切なのは、ページ数や発行回数ではなく「誰と、どんな関係をつくりたいのか」から考えることです。

広報誌は、自社の商品やサービスを知ってもらうだけではなく、その背景にある考えや人まで届けることができるツールです。

知ってもらう。理解してもらう。共感してもらう。 そして、好きになってもらう。

そんな関係を少しずつ育てていくために、広報誌を活用してみてはいかがでしょうか。

私たちアドハウスパブリックでは、広報誌のデザインだけでなく、「誰に何を伝えるのか」という企画・編集方針の整理から、取材、コピー、デザイン、発信方法まで、ブランドの視点から一緒に考えます。

「広報誌をつくってみたいけれど、何を載せればいいかわからない」 「今発行している広報誌を、もっと読まれるものにしたい」 「WebやSNSも含めて、自社の情報発信を見直したい」

そんな段階からでも構いません。 まずは、自社ならどんな広報誌がつくれるのか、一緒に考えてみませんか?

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