ストレングスファインダーの活用|これからの採用と人材育成 Part.3

前回の記事では、入社前の関係づくりにおいて重要な「就業レディネス」について解説しました。
就業レディネスを高めるためには、会社や仕事についての情報を伝えるだけでなく、内定者一人ひとりの特性や価値観を理解し、「この会社でどのように働き、成長していけるのか」を一緒に考えていくことが大切です。
では、その人らしさや強みを、どのように理解すればよいのでしょうか。 その手がかりとなるのが、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)です。
本シリーズ最終回となる今回は、ストレングスファインダーを活用しながら、内定者フォローや入社後の育成をどのようにつなげていくかについて整理していきます。
ストレングスファインダーとは何か
ストレングスファインダー®は、アメリカのGallup社が開発した「才能」発見ツールです。現在は、クリフトンストレングス®という名称でも知られています。Webテストで質問に回答することで、その人が自然に行っている考え方・感じ方・行動のパターンが分析され、34の資質として示されます。ストレングスファインダーの特徴は、弱みを直すことよりも、強みに意識を向け、それを活かすことで力を発揮していくという考え方にあります。
自分では当たり前だと思っている考え方や行動も、資質として言語化されることで、 ✔︎ 自分はどんなことが得意なのか ✔︎ どんな環境で力を発揮しやすいのか ✔︎ どのような関わり方をされると動きやすいのか といったことが見えやすくなります。
個人の自己理解に役立つだけでなく、チームで共有することで、お互いの違いや個性を理解するための共通言語にもなります。
なぜ内定者フォローに活用できるのか
内定者フォローで大切なのは、内定者を一括りにして対応するのではなく、一人ひとりに合わせた関わり方をすることです。同じ内定者であっても、不安に感じることや、モチベーションが高まるポイントは人によって異なります。例えば、 ✔︎ 早く現場を知ることで安心する人 ✔︎ じっくり準備する時間があると力を発揮しやすい人 ✔︎ 先輩や同期との関係性を重視する人 ✔︎ 自分の成長イメージが見えることで意欲が高まる人 など、安心できるポイントはさまざまです。
しかし、内定から入社までの限られた期間で、一人ひとりの人となりを深く理解するのは簡単ではありません。採用担当者には他の業務もあり、内定者との接点や時間にも限りがあります。
だからこそ、担当者の経験や感覚だけに頼るのではなく、ストレングスファインダーのような客観的なツールを活用することが有効です。結果をもとに対話をすることで、その人の強みや考え方を理解しやすくなり、より適切なコミュニケーションにつなげることができます。
強みを知ることが、入社後の活躍につながる
ストレングスファインダーの活用は、企業側だけでなく、内定者本人にとっても大きなメリットがあります。就職を前にした時期は、期待と同時に不安も大きくなりやすいタイミングです。「自分はこの会社でやっていけるのだろうか」 「どんな仕事が向いているのだろうか」 「自分の強みをどう活かせばいいのだろうか」
こうした問いに向き合う上で、自分の強みや特性が言語化されることは、入社後の一歩を踏み出す支えになります。また、企業側がその結果をもとに対話してくれることで、内定者は「自分を理解しようとしてくれている」と感じやすくなります。
これは、入社への納得感や信頼感を高める上でも重要です。内定者フォローは、単に入社までつなぎ止めるためのものではありません。入社後に自分らしく力を発揮するための準備でもあります。その準備を進める上で、強みを知ることは大きな手がかりになります。
チームづくりにも活かせるストレングスファインダー
ストレングスファインダーは、内定者フォローだけで終わるものではありません。入社後のオンボーディングや新入社員研修、配属先でのコミュニケーション、チームビルディングにも活用できます。例えば、本人の強みを理解することで、 ✔︎ どのような仕事で力を発揮しやすいか ✔︎ どのようなサポートがあると安心できるか ✔︎ どんな伝え方が本人に届きやすいか ✔︎ チームの中でどんな役割を担いやすいか といったことを考えやすくなります。
新入社員にとっても、上司や先輩が自分の特性を理解してくれていることは、安心して働き始める土台になります。
一方で企業にとっても、一人ひとりの強みを活かしながら育成していくための共通言語になります。採用・内定者フォロー・入社後の育成を分断せず、一つの流れとして設計していく。そのためのツールとして、ストレングスファインダーは有効に活用できます。
採用から育成までを一つの流れで考える
これからの採用において重要なのは、「採用できたかどうか」だけではありません。必要な人材に出会い、入社前から関係をつくり、入社後にその人が力を発揮できる状態を整えていくこと。そこまでつながって初めて、採用は成功したと言えます。そのためには、採用活動をマーケティングの視点で捉え、就業レディネスを高め、一人ひとりの強みを活かした育成へとつなげていくことが大切です。
ストレングスファインダーは、内定者や新入社員の強みを知るだけのツールではありません。人と組織の関係性を深め、入社後の活躍を支えるためのコミュニケーションツールでもあります。一人ひとりの強みを理解し、その人らしい成長の道筋を一緒に描いていくこと。それが、これからの採用と人材育成に求められる視点です。
認定コーチによる解説セミナーを開催しています
アドハウスパブリックでは、ストレングスファインダー®の結果をもとに、自分の強みや資質の活かし方を学べる「ストレングスファインダー基礎講座」を開催しています。Gallup社認定コーチが、資質の特徴や活用方法をわかりやすく解説。個人の自己理解はもちろん、内定者フォロー、新入社員研修、管理職研修、チームビルディングにも活用できる内容です。
一人ひとりの強みを知り、入社後の活躍や組織づくりにつなげるために、ぜひご活用ください。
▶︎ストレングスファインダー基礎講座について詳しくはこちら
アドハウスパブリックでは、インナーブランディングをはじめ、新たな商品・サービスや事業開発などブランディングに関するさまざまなサポートを行っています。
競合他社とは一線を画し、圧倒的な支持を集め、一目置かれる存在。すなわち「ブランド」として広く認知されることを目指して、今こそブランディングに取り組みませんか?


