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認知拡大とファン化を狙う、住宅・雑貨ブランドの立ち上げ【株式会社別所材木店|店舗ブランディング】

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新潟市江南区の横越地域で住宅建設業を営む、株式会社 別所材木店さま

地域密着型の事業展開を進めてきましたが、新たに北欧住宅ブランドの立ち上げと、北欧雑貨を取り扱う店をオープンすることになりました。近隣住民にとどまらず、新ブランドと雑貨店の認知を広げたいというご相談をいただき、プロジェクトがスタートしました。


1.課題と背景

もともとは材木工場を営んでいた別所材木店さま。新たに住宅事業を展開し数年が経ったころ、元工場の土地を利用し、ハウスメーカーの立ち上げ計画が始まります。

スウェーデンの木材を使った住宅建設を手がけていたということもあり、「若い夫婦をターゲットにした、北欧がテーマの家づくりをしたい」という明確な事業コンセプトがありました。

また同時に、インテリアや照明・ファブリック・雑貨などを扱う店舗を併設する構想もありました。気軽に立ち寄れる雑貨店をきっかけに、北欧の世界観に触れてもらいたい。また、その世界観を気に入った方が住宅見学に来てもらえる導線も考慮した店舗構想です。

北欧をテーマにした雰囲気づくりを軸に、店舗ブランディングと、それに伴うツール制作がスタートしました。


2.解決の方向性

はじめに、雑貨店「tacktack(タックタック)」のネーミングが決まりました。スウェーデン語で「感謝」という意味の言葉「tack」を2回続けた造語で、“感謝の気持ちをたくさんの人に伝えていく”という想いが込められました。

もう一方の住宅ブランド名は「4文字がいい」というご希望と、「職人らしさが感じられるもの」「丁寧な仕事で家づくりを行っていることが伝わるネーミング」という方向性から、「dwarf(ドワーフ)」となりました。


3.実際の構築ステップ

  • ネーミング

  • ブランドメッセージ

  • ロゴマーク

  • 各種ツール制作
    (パンフレット・チラシ・ショップカード・外装看板・Webサイト)

  • 店舗の外観装飾

  • 住宅誌の広告制作

  • 店舗誘導計画

  • ターゲット設定

建てる人に寄り添ったコンセプトで共感を得る

まずは、ブランドコンセプトを具体的にするためのヒアリングを実施。新ブランドで、誰にどんな家づくりを発信したいか、掘り下げて検討しました。

既成品づくしの住宅や見飽きた家ではつまらない。 豪華なつくりでなくても充実したライフスタイルを実現できる家づくりを提供したい。

そのような想いから、「毎日をもっと、自分らしく」というブランドコンセプトが生まれました。

ブランドに合ったモチーフを取り入れたロゴマーク

最初に制作したのは、雑貨店の店舗ロゴマークです。「tacktack」の形に結んだリボンと、今回のプロジェクトでキーとなった「ドワーフ」を組み合わせました。

「ドワーフ」は、ヨーロッパに伝わる民話や神話に登場する小人の妖精です。家の人が寝ている間に仕事をしてくれたり、かわいいいたずらで日常をワクワクさせてくれたり。ドワーフが訪れた家には幸せが訪れる、と言い伝えられています。

そのイメージを取り入れた雑貨店のロゴマークをご提案したところ、「ドワーフ」のモチーフとバックストーリーを気に入っていただき、住宅ブランドのネーミングとして採用することになりました。

住宅ブランドのロゴマークは、ドワーフが家に入ろうとしているシルエットを配置し、建てた家にドワーフが幸せとともに訪れる…そんなストーリーを込めたマークに仕上げました。

雑貨店「tacktack」のロゴマークは、ヨーロッパの線画タッチを参考に、細かく描きこんだリボンと小人の妖精「ドワーフ」で構成。独創的で不思議な世界観を取り入れた。
住宅ブランドのロゴマーク。真ん中に配した、幸せを呼び込むドワーフのシルエットが印象的。ブラウンがキーカラーの、温かみを感じる北欧スタイルのマークに仕上げた。
横組みのロゴマーク。組み替えるとまた異なった表情が生まれる。

ブランドの世界観を表現した小さなショップカード

店舗の紹介やPRなど、認知拡大とコミュニケーションに役立つショップカード。

雑貨店「tacktack」の世界観を表すロゴマークを大きく印字し、窓の部分を抜きにするなど、店舗の雰囲気を盛り込みました。名刺サイズの小さなツールでありながら、コンセプトを伝え、集客につながる効果的なツールです。

店舗の外観に見立てたショップカード。裏面をクラフトにし、窓型の抜き部分は北欧の国旗をイメージさせるなど、ブランドのイメージを優しく表現した。

北欧スタイルを象徴する外観サイン

モデルハウスに雑貨店が併設された建物の外観とサインデザインは、道路に面した立地を活かし、車を運転している人にも印象に残るよう考慮しました。北欧各国の国旗や「ドワーフ」のキャラクターなどを用いて、世界観を全面に打ち出したデザインです。
店舗の外観サイン。モチーフとなった「ドワーフ」のキャラクターや北欧の国旗をあしらい、店舗の雰囲気が伝わるようにした。

4.まとめ

近隣住民以外にはまだ店舗名も知られていない段階からのスタートでしたが、ブランド立ち上げから数年が経ち、北欧建築といえばドワーフと名前が挙がるくらいにまで認知が拡がりました。

家づくりの受注も順調に増え、「毎日をもっと、自分らしく」のブランドコンセプトがターゲットに確実に届いた成果が出ています。

また、2年後には「ドワーフ」の派生ブランドを立ち上げることになり、再度ブランディングのご依頼をいただきました。

新ブランドは、現代のおしゃれな若い夫婦に向けて、西海岸の風が吹くようなカリフォルニアスタイルの家づくりを提案する「ドワーフ サーファーズハウス」。今までの北欧テイストとはひと味違う展開で、暮らしの提案の幅が広がりました。

自分らしさを求める顧客それぞれのニーズに寄り添いながら、オリジナルスタイルの住宅を提案するブランドとしてさらに進化を遂げています。

新ブランドのロゴマーク。雲ひとつ無い空をイメージしたスカイブルーが印象的。「ドワーフ」の世界観を残しつつ、オープンスタイルの家にヤシの木が生えていたりと、西海岸のスタイルを取り入れた。
パンフレットにはビンテージ感のある紙を使用。経年変化したような加工と、自由でおおらかなカリフォルニアの空気が感じられる写真で、ページをめくる度にサーフスタイルの世界観に引き込まれる。
豊富な写真で、家づくりのこだわりとなるポイントを紹介。建てる人の目線に立ったコメントで、より想像を掻き立てる。

BEFORE

  1. もともとあったターゲット像や家づくりのコンセプトをより具体化し、それを反映したツールが必要。
  2. 外観装飾がなく、どのような事業を行う会社か認知されていなかった。近隣の人のみが知っている地域密着型の会社。

AFTER

  1. 独特の世界観を象徴するモチーフ「ドワーフ」と、北欧の優しくあたたかい雰囲気を想起させるデザインで、ブランドコンセプトが伝わるツールが完成。
  2. 北欧スタイルを象徴する外観で、店舗の雰囲気が伝わるようになった。車で通る際にも印象に残り、認知拡大にも効果を発揮。
<企業情報>
株式会社別所材木店
北欧住宅 dwarf(ドワーフ)/ 北欧雑貨 tacktack(タックタック)
〒950-0211 新潟市江南区横越川根町1-9-31
https://dwarf-hus.jp/
※記事内容は取材当時のものです


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