競合企業との差別化に向けた組織力&営業力強化【グローバルネットコア|企業ブランディング】
グループ傘下企業としてシステム開発やネットワークサービスを手掛けてきた、株式会社グローバルネットコアさま。
グループ内の紹介による顧客を多く受け持っていましたが、今後の展開を考え、自社営業力の強化をミッションとするプロジェクトチームが結成されました。
✔︎自社のサービス内容や強みを効果的に訴求し、競合企業との差別化を図りたい。 ✔︎そのためには、まずブランディングが必要なのではないか。
という想いから、弊社へお問い合わせをいただきました。
1.課題
●企業理念が社員に浸透していない
●会社の特徴や顧客のメリットがホームページでうまく表現できていない
《 依頼のポイント 》 サーバーレンタル、システム開発、web開発、これらを一括して請け負うことができる。これがグローバルネットコアの特徴であり、顧客にとってのメリットです。
ところが、既存のホームページではそれをうまく表現できていませんでした。複数社との合併によりさまざまな事業が集まり、サービス内容は充実していたものの、整理して伝えきれていない状態になっていたのです。
一つひとつの事業を分かりやすく伝えながら、グローバルネットコアとしてトータル感のあるホームページにすることが、これからの営業展開に先立って必要でした。
2.解決の方向性
弊社からは、ブランディングに取り組む際の基本ステップをご説明しました。自社の差別化ポイントを明確にし、強みとして訴求していく上で欠かせないのが、活動の基盤となる社内体制や人材育成です。
社内の現状を伺ったところ、「指針となる理念が、飾ってあるだけの状態で社員に浸透していない」という状況が発覚。
そこで、まずはコーポレートアイデンティティ(CI)の構築や、理念浸透のための取り組みからスタートすることで、今後のブランディング活動をより効果的に進めることができるのではないかと考えました。
3.実際の構築ステップ
- ストレングスファインダー基礎講座
- エンゲージメントワークショップ
- 事業開発スプリント
- コーポレートロゴ・サービスロゴ作成
- 会社案内・名刺・封筒 作成
- コーポレートサイト作成
- サービスホームページ作成
❶活動の基盤をつくるストレングスファインダー
「ブランディング」という言葉を耳にすると、ロゴマークの変更などデザイン面のリニューアルをイメージされることが多いかもしれません。しかし、それはあくまでも最終的なアウトプットの一部。顧客や世間の目に触れるものとしては重要な要素である一方、他にも欠かせないものがたくさんあります。
弊社が特に重視しているのは、人材とチームです。
商品やサービスの展開を通じてブランドの価値を世の中に届けるのは、人です。デザインに限らず社員の方々による日々の行動も含めて、会社全体の姿勢が一貫していると、ブランディングに向けた活動がより効果的に進んでいきます。そのためのチーム構築や人材育成のことを「インナーブランディング」と呼んでいます。
さまざまな考えを持つ社員が集まり、ひとつのブランドとして活動していくためには、お互いの違いを理解し、共感を生み出していく必要があります。そこで役立つのが『ストレングスファインダー』です。
❷成果を出すチームをつくるエンゲージメントワークショップ
チームで力を発揮するために、基本となる指針や共通の考え方を明確にしていきます。社員一人ひとりによる日々の取り組みと、会社全体が目指す先が一致することで、自分の仕事や会社への誇りが高まります。
これを「エンゲージメント」といい、エンゲージメントの高い組織ほど自走する力が強く、より高いパフォーマンスを発揮することができます。
今回のエンゲージメントワークショップでは、以下の2つのことに取り組みました。
◆理想の仕事・チーム(理念・ビジョン)や、仕事上で大切にしていること、絶対にやらないこと(行動指針)について、社員一人ひとりの声を全社員アンケートで拾い上げ、共通ポイントをまとめ上げる。
◆普段はあまり意識していないことを改めて仲間と話し合い、共感する機会とし、共通言語を見える化する作業。各自の声がチームの意見としてまとまり、見える化されることで一致団結していく。
◆会社の強み・弱みについて、社員一人ひとりが考え共有するワーク(SWOT分析・共有コミュニケーション)。こちらも全社員アンケートを元にまとめ、最終的には企業が持つ全ての強み・弱みが価値(模倣困難・優位な価値・普通だが価値がある)となり、全社員で会社の強みを理解する。
◆ここで生まれた強みは、会社の特徴を示す強いワードとして、ホームページや会社案内などで表現され、営業トークやPRにも活用されるものになる。
❸差別化ポイントをチームで生み出すスプリント
エンゲージメントワークショップで分析した自社の強み。それを生かす事業やサービスを「事業開発スプリント」で生み出します。
「エンゲージメントワークショップ」と「事業開発スプリント」は、どちらもオンラインホワイトボードを使用して実施しました。
対面で直接意見を交わしながら、オンラインホワイトボード『miro』で整理・共有。共通の作業画面を複数人で同時編集できるため、大人数で取り組むワークショップでもスムーズに意見を整理し、共有することができます。
❹強みや魅力を社内外に伝えるアウターブランディング
ワークショップを経て明確化された、自社の強みや競合との差別化ポイント。それを効果的に訴求するデザインや営業ツールを整えるのが「アウターブランディング」です。
企業の姿勢や考え方を伝えるコーポレートロゴやタグライン、それに沿って展開される商品・サービス内容を伝える会社案内やコーポレートサイト。いずれもビジュアルのインパクトによる効果はもちろんですが、インナーブランディングから積み上げてきた「人材とチームの力」との相乗効果で、ブランドの価値をより強くアピールしていくものになります。
▼ロゴ・コーポレートアイデンティティの策定
▼コーポレートサイト
▼会社案内パンフレット
4.まとめ
強みを明確にして表現したことで、社員の認識を統一することができ、社内の空気が変わりました。また、社内における取り組みとして、プレゼン資料の統一テンプレートも作成。顧客への提案資料や社内会議の資料などに活用し、全社員が日常的に新しいロゴとデザインを目にするようになりました。
今回のブランディングの取り組みについては、顧客や関係会社からの反応も多く、「当社もグローバルネットコアさんのようなブランディングをやりたい」という声も聞かれるとのこと。
社内の変化だけでなく、周りからの見え方が変わっていることを実感できる、嬉しい反響となりました。
BEFORE
- 自社の価値や強みを明確にし、競合企業との差別化と営業力強化を図りたい。
- 企業理念が社員に浸透していない。
- 複数社の合併によりサービス内容は充実しているが、既存のホームページではそれを整理して伝えきれていない。トータルで請け負うことができる強みを表現したい。
AFTER
- ワークショップと全社員アンケートで、会社の強み・ありたい姿・目指す未来像などを明確にし、全員で共有できた。
- ロゴマークをリニューアル。会社案内パンフレットや名刺・封筒にも反映し、グローバルネットコアらしさを伝えるツールが完成。
- コーポレートサイトをリニューアルし、幅広いサービスを一気通貫で提供できる強みが明確に表現された。
株式会社グローバルネットコア
〒950-0916 新潟県新潟市中央区米山1丁目11番地11 昴ビル
https://www.global-netcore.jp/
※記事内容は取材当時のものです
パブリックマガジンでは、ブランディングやチームビルディングに関するノウハウや事例など、さまざまな記事を公開しています。ぜひご覧ください!
「ブランディングについて相談したい」「まず何をすれば良いか分からない」という方は、お気軽にお問い合わせください!