社員の強みを活かし、組織活性と生産性向上へ【株式会社エヌ・テイ・エス】
3年計画でストレングスファインダー基礎講座の社内導入に取り組まれた、株式会社エヌ・テイ・エス様。2年目の研修を経てどのような変化や効果が見られたのか、石原 喜彦様(写真右)・横田 亮輔様(写真左)にお話を伺いました。
インタビュアー:若林 美由紀(Gallup社認定ストレングスコーチ)
BSNアイネットグループの一翼として、ソフトウェア開発を専門とされている、新潟トップクラスの技術者集団。
●社員数:100〜150名
●ストレングスファインダー受講者:経営層、管理職、一般社員
目的と導入背景
●ヒューマンスキルUPのためのツールとして導入。
●内部作業率の向上と適正化実現に向け、テクニカル・技術研修の他にヒューマンスキル研修の両面に力を入れている。
●いかにモチベーションを高く持ち続けるかが鍵。
実施内容
●ストレングスファインダーによって自分自身の強みを言語化し、働き方や生産性向上の方法を高める基礎講座を実施。
●次世代を担う中堅層〜若手・ベテランと、約3年で過半数以上の社員が受講できるよう、実施計画を策定。
効果
●部下の指導やコミュニケーションが円滑になり、打ち合わせや事前準備、修正等の内部作業率が10%から5%に改善され、高い生産性を実現!
●自分の強みを自覚することで、モチベーションの向上を図ることができた。
社員の自己成長力を高め、組織活性化へ
若林:株式会社エヌ・テイ・エス様では、2年連続でストレングスファインダーの基礎講座を導入いただきました!まずはじめに、導入に至った背景を教えてください。
石原様:ストレングスファインダーの活用は、異業種交流会でも縁があるアドハウスパブリックの関本社長にご紹介いただいたことがきっかけです。
当社では、ソフトウエアやシステム開発・コンサルタント事業を行っており、テクニカルなスキルアップ研修や技術講習会、管理職研修などの色々な社員研修を組み合わせて、社員の成長をバックアップしています。
ストレングスファインダーの講座は、その一環として取り入れたんです。社員の強みを言語化し、自分の能力をいかに引き出せるかを、一人ひとりが考えられるようになる点が良いと思いました。自分の能力を最大限に発揮し、それが部下やチームにもいい影響を発揮できるようになれば、会社の活性化にもつながりますよね。
若林:そうですね!これまで、社内で課題だと感じられていたことはありますか?
石原様:私たちは、もともとプロジェクトで動くことが多いので社内の人間関係も良いですし、よくコミュニケーションが取れていると思います。ですが、技術屋なので内部コミュニケーションのみに偏りやすく、対外的なコミュニケーションや渉外の部分では課題感もあります。
つい、「分かるだろう」「知っているだろう」という考えになりやすい。また、社員によっては出向している者もいますので毎日顔を合わせられないケースも多い。更に今は昔と違って働き方の多様化や生産性も問われています。
個の力を高めるために、日頃から一人ひとりが自分の強みや自分に合った仕事の進め方を身に付けてくれれば、仕事で結果が出しやすくなって働きがいも得られると考えました。
若林:そうですね。個の力を高め、一人ひとりが生き生きと働く姿に刺激され、同僚や後輩もどんどん良い影響を与えあっていければ、会社全体の活性化と業績アップにもつながる“好循環”が生まれますね。
横田さんは、講座を受講してどのような感想を持たれましたか?
横田様:はじめは、占いよりよく当たる性格診断テストみたいだなという、軽いノリでした(笑)
ストレングスファインダーの良さを実感できたのは、研修当日です。統計による根拠、資質を同僚とのワークを通じて学んでいくので、非常に納得感が得やすかったです。
自分の資質はもちろんですが、同僚の資質にまつわるエピソードや、ついやってしまうベースメントなんかの話を聞いて、「当たってるなー」と思えましたし、「あ〜、その資質あるわ〜」と分かりあえて、興味が高まりました。
ストレングスファインダーの研修では、その人に合ったコミュニケーションや仕事のアプローチ方法があると教わります。個性にフォーカスしているという点が非常に良いと思いますし、今の時代にマッチしていると感じましたね。
若林:そうですね。画一的なやり方、型を習うというよりも、自分なりのパワーの発揮方法や、得意なことを活かす方法を探していく研修になるのも、特徴の一つですね。
もちろん強みの活かし方は人と違っていていいし、だからこそ、自分だからこそできるやり方で成果を出そう!という考え方を尊重しています。
そのため、多くの企業で研修をさせていただいていますが、みなさんが当事者意識を持って参加してもらえますし、活気のある研修になりますね。
コミュニケーション改善で生産性アップ
若林:研修後、ご自身やチームに起きた変化や効果がありましたら教えて下さい。
石原様:個人的には、資質を意識したことで仕事の進め方に磨きをかけられるようになりました。
以前から感じてはいましたが、私は「達成欲」が高いので、計画を作って実行し、それをどれだけ計画通りにできたか、また多くの仕事を効率よく行えたときに達成感を感じます。これが、ストレングスファインダーで言語化されたことで、前にも増してPDCAを強く意識するようになりました。
横田様:私は研修後、時折ストレングスファインダーの結果を思い出します。特に自分の資質TOP3くらいは自然と活用していますし、「あ、今この資質の使いどころかな」といったように意識的に活用する場面もあります。
私の場合は「アレンジ」「戦略性」という資質を持っているのですが、人材配置や作業の割り当て、内部監査などで活用していますね。
また「個別化」のおかげで、メンバーとはじめてプロジェクトをやる際のコミュニケーションが円滑になったと思います。例えば、新メンバーとのやり取りでは、まず得意分野を意識的に探すようになりました。最初は誰もが相手に対して警戒しますよね? そこでいきなり頭ごなしに「あれやれ!これやれ!」と言っては相手のモチベーションも下がってしまいますから。なるべく相手に合ったコミュニケーションや得意分野を活かせるよう、工夫していますね。
若林:部下の方にも応用してくださっているのですね!素晴らしいです!
横田様:ありがとうございます。部下の意見も聞いてみたのですが、すごく良い発見ができました。「内省」を持っている部下が、「自分は内省がベースメントとしてマイナスに働く場合があることを知ったので、考え事をしていて人の話を聞いていないことがある」と気づいたんだそうです。それを日頃から気をつけているそうです。
若林:良い気づきを得てもらえましたね!
資質には1つ1つに良い成果をだせる「バルコニー」と悪い結果をまねく「ベースメント」という二面性があります。ベースメントを知れば、悪い結果が出る前に自分をうまくコントロールすることができますからね。
横田様:はい。私はバルコニーの面ばかり覚えていたので、すっかりベースメントのことを忘れていました(笑)ベースメントにも目を向けるという観点もあるのか!と思い出すことができましたね。
若林:ぜひ、両面活用いただければと思います。! 石原さんは、チームや組織においての変化や効果面はいかがでしたか?
石原様:内部作業率を10%から5%程度に下げることができました。例えば設計書の修正やミーティングにかけた時間やマンパワー、工数といった指標を毎月測定しています。 コミュニケーション力が上がり、手間や無駄を省けるようになりました。
若林:5%も改善できたのは素晴らしいですね!
石原様:ありがとうございます。質の良いコミュニケーションができれば、無駄も省くこともできるし、勘違いや間違いも減りますからね。その分、お客様満足度を高めるためにの取り組みに時間を使えますから、非常に良い成果です。
講座後に社内で振り返り講習を実施
若林:弊社で研修をさせていただいたあと、石原さんが講師となって社内で振り返り講座を開いたと伺いました!
石原様:そうなんです。忘れた頃にもう一度、ストレングスファインダーとは何か、どのように強みを発見し活用していくかについて振り返りを実施しました。
ストレングスファインダーは才能が34個の資質名になっていて分かりやすいのですが、使わないとすぐに忘れてしまいます。関本社長の講座でも、「ストレングスファインダーの受講後に、資質を覚えて活かしていく人は17%しかいない。残りは忘れてしまう。」と言っていましたから、社員たちに思い出させる場を作りました。
若林:嬉しいです!使わない筋力が衰えていくのと同じように、自分の資質も意識したり知識として定着化するまでにはトレーニングが必要です。それを社内で自主的に取り組んでいただけて、大変ありがたいです。
石原様:実は1回目に受講したメンバーの中から、ストレングスファインダーの結果で他人の性格を予想したり、「あいつはきっとこれだ」といった決めつけのように使う者がいたんです。
他人に興味が出るというのは良いことですし、もちろん資質を予測して相手に合った接し方を考えたりすることは悪いことではありません。しかし、コミュニケーションを取らずにレッテルのように使うのは良くないですからね。
それに、まずは自己発見に活用してもらいたかったんです。他人との違いを知り、その良さを活かすためにも、まずは自分自身がどんな特徴や傾向の持ち主で、どんなことが得意で不得意かを知ることのほうが先であると伝えたかったんです。
若林:おっしゃる通りですね。私たちGallup社の認定コーチも、講座の際に5つの原則としてお伝えしている内容ですね。資質はポジティブに扱い、またレッテルでなく“生き物優先”が鉄則です。
また、他人との違いは自分自身を知っていればいるほど分かるものですから、あくまでも出発点は自分自身ですね。
石原様:そう。まずは自分でしっかりと使いこなして欲しいですね。
社内の状況に応じた中期計画を実践中
若林:ストレングスファインダー講座を3年計画で実施いただいています。今回(※インタビュー時)は2年目の研修を実施いたしました。
石原様:はい。3年ほどかけて、社員の過半数がストレングスファインダーの基礎講座を体験するという計画を進めています。
他の研修プログラムやその年の研修予算も考慮しますし、出向している社員もいますので、なかなか一度に全員研修を行うのは難しい環境です。そのため、プロジェクトの担当具合や社員のステップアップに合わせて、1回当たり約30人ほどで行なっています。その中から次の応用講座に進む者も出てくるかもしれませんし、そのときの社員の役割・ミッションに応じて考えていきたいです。
今後も、ストレングスファインダーを活用してポジティブに働く社員をどんどん増やしていきたいです。特に中堅層の社員は、自分のキャリアアップに課題を感じてくる世代ですし、部下の育成にも悩む時期です。自分だからこそできる仕事、成功体験や、マネジメントスタイルの確立にも、ストレングスファインダーでの発見を役立ててもらいたいです。
業務においてはノーミスが理想ですが、毎年何かしらのミスが有り、経費を使ってリカバリーすることが多くありました。しかし近年、マネジメントシステムだけでなく、得意・不得意な部分を明確にして作業分担することで、うっかりミスやニアミスを減らすことができたと思います。やっぱり、餅は餅屋がいいのです。
横田様:私は研修を受けた部下には、目標管理面談などに自分の資質を使った場面などを振り返る機会を設け、強みを活かす意識付けを行なっていきたいと思います。
私も今回取材を受けるに当たって、資質や使い方を振り返る機会を設けることで、気づきを得られました。部下にも自分の振り返りや目標設定に活かしてもらうことで、意識の強化や生産性向上の近道を見つけられると思います。なかなか結果が具体的数値に表しにくい取り組みかもしれませんが、ぜひ活用していきたいですね。
若林:ありがとうございます。ストレングスファインダーをこれからもモチベーションアップ、ヒューマンスキルアップにご活用いただきたいですし、高い生産性実現につなげていただければと思います。
組織的・戦略的にご活用いただいている事例として、非常に参考になりました! 本日はありがとうございました!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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