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ストレングスファインダー「原点思考」の資質特徴&活かし方まとめ|ALL BRANDING WORKS

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「原点思考」をGallup認定コーチが解説。強みの伸ばし方、注意点に加え、「原点思考」を持つ人や上司・部下間のコミュニケーションの“コツ”をお伝えします。

「原点思考」は過去について考えることが好きな人。歴史や出来事をさかのぼって把握し、現状理解や未来予測に活かします。その詳細を、5,000人以上、100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識、個人・チームどちらにも活かせる内容を交えてお届けします。

 

 

「原点思考」はこんな人!

「原点思考」とは過去について考えることが好きな人。歴史や出来事をさかのぼって把握し、現状理解や未来予測に活かす。

原点思考:Strategic <戦略的思考力> TOP5出現率ランク:[日本]17位 [世界]18位

考えの起点が“過去”にあります。 現在を理解するために、歴史や成り立ちを理解しようとします。 歴史や事例から学び、本質にたどり着くことができます。

 

資質の特徴とは?

次のようなものがあります。

原点思考
  • 過去を振り返る、過去の事を知ることが好き

  • 現状を理解するために、過去や背景を把握しようとする

  • 人の経歴やこれまでやってきたことを知ろうとする

  • 起源に興味がある

  • 事例や過去の出来事から、将来を見通すことができたり、
    本質にたどり着くことができる

  • 取り掛かりやスタートダッシュが遅い

  • 過去が忘れ去られることが嫌い

過去を振り返ることが好きです。歴史好きな人も多いです。

考えの起点が過去にあります。物事の原点に立ち返って、成り立ちや事実を把握することで、現状を理解したり、未来を予測しようとします。英語名では、文脈を示す“Context”といいます。

口癖は“そもそも”。 「こうなった背景はなんだろう」、「なぜ、こうなったのか」「どんな歴史があるのか」など、起源やルーツに興味があります。また、現状を正しく理解するために、出来事の時系列を把握したり、正確な情報を求めます。むしろ、現在を理解するのに、目の前で起きていることを知るだけでは不十分だと考えます。今とは過去の積み重ねの結果なので、過程を知る必要性を強く感じているからです。

「原点思考」を上位に持つ人は、会議中などは「現状に至るまでに何が起きたのか?」「なぜ、こうなったのだろう?」と、背景や理由が気になっていることでしょう。初対面の人と会うときなどは、育ってきた環境や相手の実績などから、人となりを理解しようとします。

“事実”を重視します。公にされている情報や信憑性の高い情報源を信じます。教科書に載っているような出来事に惹きつけられ、歴史好きや、偉人や成功者の自伝などが好きな人も多いです。周辺情報も熱心に調べるので、雑学を持っていたり、博識な人もいます。

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嫌いなことは、過去が忘れ去られてしまうこと。 伝統が失われることや、歴史が忘れられてしまうことが好きではありません。また、仕事などでは、出来事から学びを得なかったり、振り返りをせずに次に進むことにも、抵抗感を感じやすいです。“やりっぱなし”タイプの人と仕事をするのは、ストレスがかかるかもしれません。

得意なことは、過去や歴史から学ぶことです。表層的な理解ではなく、成り立ちや仕組み、成功の秘訣などを掴むことで、根本にある“本質”にたどり着く力があります。また、応用力が高く、事例などから知識やノウハウを見つけて活用できたり、将来への予測や対策に役立てることもできます。

問題発生のメカニズムを掴んで根本的な問題解決ができるようになったり、参考となる事例を見つけることができます。また、存在意義や根本を問うことで、現状の見直しにも力を発揮することができます。人によっては、歴史やミステリーなど、解明されていない事実の探求に尽力することもできるでしょう。

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「原点思考」は、過去の振り返りを必要とするため、スタートダッシュの遅れや、機動力に欠ける面があります。

特に、初挑戦の案件や事例のないものは、現状を理解するための情報や手がかり不足で、取り掛かりに時間がかかってしまいます。

また、「未来志向」のように、将来やゴールに関心が高く、想像や仮定の話が中心となる場合も事実把握がしにくく、「自分が何をしたら良いのか分からない…」、「予測で動いて、行動が無駄になるのでは…」と不安やストレスを感じやすいです。

情報収集力を高めたり、人に協力してもらうようにしましょう。また、習わしや過去にこだわりすぎにも注意すると良いです。

人より動き出しが遅れたり、すぐに形にすることが苦手かもしれませんが、一度コツを掴んだら、強い人でもあります。自分なりの勝ちパターンを開発していきましょう!

詳しくは、次のパートで解説していきます。

 

「原点思考」のバルコニー・ベースメント

ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。「原点思考」のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。


✓「原点思考」のバルコニーと伸ばし方

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●過去の事例や出来事から成功要因を分析する 過去と未来をつなぐ力があります。歴史やノンフィクション、伝記や事例、人などから、知恵や成功の秘訣を学ぶことができます。なぜ成功したのか、逆になぜ失敗したのかを分析して、ノウハウを活かしましょう。自身やチームの活動への応用方法や、問題の解決策を導くことができます。また、自身の活動を定期的に振り返り、上手くいったことや改善したいことをまとめるのもオススメです。

●伝統やストーリーをつなぐ役割 過去の出来事をよく覚えていて、語ることが好きです。しっかりと調査や記録ができるタイプで、確かな情報、記憶をもっています。伝統や文化、歴史や出来事を、語り継ぎ、次世代につなぐ役割に向いています。また、チームが大切にしている考えなどを伝え、啓蒙やモチベーションアップ、組織力や絆を深めることにも貢献できます。自分自身で発信することが苦手な人は、「コミュニケーション」の資質など、影響力カテゴリーの資質を持つ人に協力してもらいましょう。

●目的や意義からブレない そもそもの目的を忘れずに行動できます。むしろ、目的から外れている人や、趣旨と違うやり方に、敏感に気づくことができます。目的から外れていることを知らせて、チームを軌道に戻すことができます。目標を確実に達成できるよう、働きかけることができます。


✓「原点思考」のベースメント

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●変化対応に時間がかかる 過去への関心や習慣を踏襲する傾向があり、変化対応に時間がかかるタイプです。順応するのに時間が必要ですが、これまでに経験したことから活かせることはないか?どんな情報やサポートがあれば、適応しやすいかを考えてみましょう。また、スタートダッシュが遅い傾向にあるため、情報収集や整理を工夫したり、協力者を得ることで無駄な時間を作らないようにしましょう。その道に詳しい人を見つけて頼るのも、良い方法です。

●やり方、考え方など、過去にこだわりすぎる 過去を振り返ることや、これまでの“自分の型”にこだわりがあり、固執してしまうことがあります。また、過去の辛い経験や失敗が行動の足かせになることもあります。ブレーキをかけすぎないように心がけましょう。将来やゴールなど先々の事を考える「未来志向」や、過去や未来ではなく今に関心がある「適応性」など、異なる時間軸をもつ資質の人もいます。ときには、それらの資質の人の考え方や視点も取り入れつつ、柔軟に対応できるよう心がけましょう。

次に、さらに資質を活用しやすくするポイントをお伝えしていきます。

 

「原点思考」の活かし方・モチベーションのありか

資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。

「原点思考」のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズにできるようになります。

ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、「原点思考」が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。

「原点思考」の活かし方・モチベーションスイッチ例

 □ 歴史や過去から学ぶ。全容を正しく理解する  □ ルーツを知り、重要性や希少性、大切にしていることを理解する場面  □ 事例や事象から、知識やノウハウを得る  □ 仕組みや原因など、根本や本質を突き止めようとするとき  □ 議題やテーマに関連する情報を収集したいとき  □ 将来予測のため、現状や過去のデータを分析する  □ 歴史や伝統、文化を語り継ぐ役割

これらは一例です。

「原点思考」と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。

「原点思考」は過去を振り返り、成り立ちや本質を理解できます。現状理解や、将来をより良くするための方法へと、知識を応用することができます。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。

どういったアプローチをすると本質にたどりつけるかを考えましょう。自分の体験を振り返ることも、有効な手段です。

機動力を高めるには、まず、自分が何を知りたいのかを明確にすることから始めましょう。

必要なことが分かれば、行動に移せたり、協力者を探すことができます。また、効率的に情報収集を行えるよう「収集心」の人に依頼したり、「規律性」「目標志向」「分析思考」などの人に事実整理や段取りを組んでもらったり、今何をするべきかを考えることが得意な「適応性」に協力してもらうことも、オススメです。ご自身が動きやすくなるために、環境をすばやく整える工夫をしましょう。

 

3、「原点思考」的リーダーシップのとり方(マネジメント活用)

「原点思考」を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。

ここでは、以下をご紹介していきます。

①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方 と注意点
 
✓「原点思考」マネージャーの得意なリーダーシップ

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①信頼関係構築:体験談を話す 身の上話や過去の体験談を交えて話すことで、共感を得たり、相手との距離を縮めることができます。自分の人となりが伝わり、親近感を与え、関係をつくりやすくなります。

②思いやりの示し方:相手のルーツや考え方を理解する 相手の人となりに関心を持ち、会話から良好な関係性を築くことができます。また、育った環境や家族構成、経歴などから、相手の考え方や背景を理解することができます。

③安定感の生み出し方:過去から学びや教訓を得る 過去の経験や得た知識をメンバーに伝え、参考にしてもらいましょう。体験談には説得力があります。成功体験や失敗体験、どちらも話せるようにしましょう。

④希望の与え方:将来を見通したり、ビジョンを掲げる 過去の出来事や経験を振り返ることで、今後起こりうることを予測したり、対策を考えることができます。また、チームが大切にしていることや目的を伝え、チームの結束力やモチベーションを高めることができます。


✓「原点思考」マネージャーの注意点

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①変化や挑戦に消極的になる 前例のないことに対して腰が重たかったり、時間をかけても、なかなか決断を下せなかったりする姿を見て、メンバーから「変化への対応力が低い人だ」「優柔不断で頼りにならない人だ」と、思われてしまうことがあります。決断のための情報が不足している事を伝え、メンバーにも理解や協力を得るようにしましょう。

いかがでしたでしょうか?

「原点思考」のマネージャーは、チームを成功に導く、適切な手法を選ぶことができます。また、経験を活かし、失敗を繰り返さないことができます。

 

4、「原点思考」資質のまとめ

それではまとめていきましょう。

「原点思考」資質の特徴と活用方法のまとめ

一言で表すと 過去について考えることが好きな人。歴史や出来事をさかのぼって把握し、現状理解や未来予測に活かす資質です。

強みとして ● 過去の事例や出来事から成功要因を分析する ● 伝統やストーリーをつなぐ役割 ● 目的や意義からブレない などのように能力を発揮していけます。

資質を活かすためには、過去を振り返り、成り立ちや本質を理解することを心がけるとよいです。現状理解や、将来をより良くするために活かす方法を考えましょう

また、ベースメントコントロールにより、 ●変化対応に時間がかかる ●やり方、考え方など、過去にこだわりすぎる などの点に注意しましょう。

「原点思考」の資質を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。

✓ 歴史や過去から学ぶ。全容を正しく理解したいとき
✓ 現状の見直しや改善、ブラッシュアップの方法を考える
✓ 事例や事象から、知識やノウハウを得たいとき
✓ 仕組みや原因など、根本や本質を突き止める仕事
✓ 議題やテーマに関連する情報を収集したいとき
✓ 将来予測のため、現状や過去のデータを分析する
✓ 歴史や伝統、文化を語り継ぐ役割を担う
✓ 目的や意義を伝え続ける役割

参考にし、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。

  最後までお読みいただき、ありがとうございます。

同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。他の資質についても、深く学んでいきましょう。

当社ではストレングスファインダーのリンクはこちら活用セミナーやチーム研修を行っています。ご興味のある方は、フォームよりお問い合わせください。

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2022 / 10.6
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