[ Staff Blog ] “2022年の顔”にインタビュー!NADCグランプリ&4部門受賞アートディレクター五十嵐&中澤コンビに聞いてみた!
こんにちは、若林です。
12月に入り、今年最後のStaff Blogとなりました。1年の締めくくりとして、“2022年の顔”とも言える2名のアートディレクターにインタビューしました。
NADC2022(新潟デザインアワード)のグランプリと部門賞に続き、日本タイポグラフィ年鑑2023で審査委員賞と入選を果たすなど、大きな喜びを届けてくれました!
そんな2人にインタビューし、作品に込めた思い、受賞に至るまでのことや苦労、デザインに対するこだわりや、受賞後のこれからのことなど…たくさん語ってもらいました。
デザイナーを目指す方や、当社に興味を持ってくださっている方々に届き、メンバーのパーソナリティや魅力、仕事の楽しさや会社の雰囲気が少しでも伝わると嬉しいです。
1.受賞作品への想いと裏話 ・イカをかぶる店長に、珍味!クレイジーさを表現した「こだわり」と「チームワーク」(中澤) ・ホップ・ステップ・ジャンプでグランプリ受賞!専門学校様とともに過ごした3年間(五十嵐)
2.受賞の感想 ・好きなADCという場で受賞できたことが嬉しい!(中澤) ・グランプリ宣言から数年。色々な想いと受賞後の“率直な気持ち”(五十嵐)
3.これからのこと ・夢を一つ叶えた、今思うこと、メンバーとの関わり(五十嵐) ・ワクワク充電が最大の栄養!中澤洋大の次なる秘策とは?!(中澤)
<メンバー紹介> ◯五十嵐 祐太 アートディレクター 自己紹介はこちら (関連記事:アドタイ) グランプリ・新潟ADC賞・部門賞・新人賞受賞 受賞作品:看護リハビリ新潟保健医療専門学校2023学校案内 、ダリ版画展
◯中澤 洋大 アートディレクター 自己紹介はこちら Web部門受賞 受賞作品:あたりめのハレリーWebサイト
1.受賞作品への想いと裏話
イカをかぶる店長に、珍味!クレイジーさを表現した「こだわり」と「チームワーク」(中澤)
中澤:僕はおつまみ屋さんのオンラインショップを制作しました。まだ世の中に知られていないおつまみを、全国から集めて販売しているお店です。初めにインナーブランディングで、お店の強みや商品のコンセプトを明確にしました。
デザインはインパクトを出すのに苦労しました。店長さんがイカの被り物をしていたり、珍しいものを取り扱っているので。イラストで行こうと決めてからも、何度も試行錯誤しました。提案したのは1案でしたが、どうやったら“おもしろくなるか”、タッチや色味など悩みましたね。
▲独特の世界観が印象的な「あたりめのハレリー」
若林:デザインで悩んだ時に、どうやって提案するものを決めるタイプ?
中澤:直感ですね!「これだ!」と思う瞬間が来るまで続けます。デザイナーの中にはセオリーや売り方から筋道を立てるのが得意な人もいますが、僕は苦手で。自分の思い入れが強かったり、おもしろいと感じることを大事にしています。
若林:そういう想いって、お客さんにも伝わるものだよね!
中澤:そうなんです。自分が楽しんでいるときほど、お客様にもデザインを喜んでいただけますし、思い入れの強いものが選ばれます。そういう経験は、これまで何度もありますね。
若林:キャラクターの動きもユニークで印象的だよね!あの発想は?
中澤:動きはコーディングを担当してくれたYUZUさんが提案してくれました。僕のイラストを見て、いい絵だと言ってくれて。それを活かす“普通じゃない動き”が生まれました。
若林:それは嬉しい!社内コラボレーションで生まれたんだね!
中澤:コピーもですね。審査会でコピーライターさんと「オンリーワンの仕事ができたね!」と話していました。ハレリーさんじゃないとできないお仕事でした!
五十嵐:すごくおもしろくできていると思って、これは評価されるんじゃないかなって思ったなぁ
ホップ・ステップ・ジャンプでグランプリ受賞!専門学校様とともに過ごした3年間(五十嵐)
若林:担当して3期目の作品でしたね。「先生と生徒、先輩と後輩、生徒同士といった様々な関わりの中で、ひとりひとりの個性を大事にしたい」という思いが込められているそうですね。個性と対話を色と形に置き換え、8種類のパターンの表紙で展開するスタンダード版、真っ白なデラックス版。どちらも印象的ですね。
五十嵐:学校は学生の多様な個性を輝かせる場所であるという意味で真っ白なパンフレットにしました。表紙には対話をシンボリックに表現した形をアイキャッチにしています。他の案内や、ケースもトーンを合わせて作成しました。
「他校と差別化し、尖ったデザインで表現したい」とお声がけいただきました。学校長がデザインに関心が高く、バウハウスの考え方を大切にされてるんです。年々、表現をレベルアップさせて、洗練させてきました。
▲細部へのこだわりのある学校案内。詳細はWorksページへ
若林:同校の学校案内で昨年も最終審査まで残っていたよね?
五十嵐:そう。ADC賞に入りそうだったんですが、選ばれなかった。これまでの作品も含めて、審査委員や周りのデザイナーの人たちからも「毎年いいところにいくのにね〜」と言われていたので、今年はホップ・ステップ・ジャンプで獲得できて嬉しかったです。
若林:デスクに「グランプリを獲る」って宣言を貼ったよね。
五十嵐:宣言を貼ったのが4年前かな。前職の時に初めてADCに出品しました。その後うちに転職し、少し期間が空いた後に再開しました。ちょうどこの頃、会社をひっぱてくれていた先輩方が卒業して、今度は自分がという気持ちもありました。自分が前に出れば、会社の名前も前に出るから。
中澤:会社に貢献したいとか、自然に思えるのっていいですね。少し意外さもあるけど…
五十嵐:キャリアを積んで悩む時期もありました。自分は会社に何で貢献できるのか、憧れたアドハウスパブリックのこれからを担いたい、周囲の期待にも応えたい!って。同時に、新潟らしい作品は入賞しやすいのかな?とか、その年の傾向や相性もあるだろうから…とか思いながら。
若林:念願のグランプリ獲得。率直な気持ちは?
五十嵐:いや〜、実はあまり実感が湧いていなくて。人生でも1位とか個人でトップを獲るという経験がないから、受けたことのない感情というのが正直なところ。
中澤:審査会場に並んだ学校案内を見て、すごく映えていました。「これは上に行くな」って感覚がありましたよ!僕も歴代の先輩たちが受賞していた時代を知っていて、アドハウスパブリックに入社したのも憧れが大きいからです。それを五十嵐さんが再び作ってくれたんだなと嬉しかった。審査会では、みんなとウルウルしました。
五十嵐:ひろきを筆頭に、若手にもクオリティ向上の意識付けをしていきたいんだよね!
中澤:頑張ります!若手世代もどんどん参加して欲しいですね!
2:受賞の感想
好きなADCという場で受賞できたことが嬉しい!(中澤)
若林:改めて感想と、今後に向けて考えていることを教えてください。
中澤:僕、ADCが好きなんです。あの空気感や集まっている人たちが素敵で。そのアワードで初めて賞を獲れたのが嬉しいです。社外のデザイナーの方々や審査員の方からもお祝いや評価をいただけたのも良かった。経験してみて、やはり毎回賞を獲るデザイナーってすごいんだなって改めて感じますね。次はWebじゃない作品で獲ってみたいですね!
グランプリ宣言から数年。色々な想いと受賞後の“率直な気持ち”(五十嵐)
五十嵐:ホッとしているのが一番。自分の立ち位置とか期待とかを考えたりもしました。会社も目標設定シートに何度も目標を書いていたし、面談の話題にも上がる。デザインに専念しやすい環境を作ってもらっているというのもあり、正直ホッとしました。
若林:五十嵐くんは入社して何年だっけ?
五十嵐:今年10年目。
若林:節目でのグランプリだったんだね。感慨深いですね。
3:これからのこと
夢を一つ叶えた、今思うこと、メンバーとの関わり(五十嵐)&ワクワク充電が最大の栄養!中澤洋大の次なる秘策とは?!(中澤)
五十嵐:ADCに関しては受賞の火を絶やさずに、いけたらいいなって思っています。自分も「今回はまぐれだったね〜」と思われたくないですし(笑)。今回の受賞を機にいただいたお仕事もあるので、期待に応えたいというのが1番ですかね。
中澤:僕は五十嵐さんがどんなデザインを生み出していくか、いちファンとしてワクワクします。実力をどんな風にデザインやブランディングに発揮していくのか見てみたいな〜!会社としても、もっとおもしろくしていけると思うんですよね。
五十嵐:そうか〜、積極性を出していくかな(笑)。けど、いつも自分が担当しない案件も、自分が作ったらどうするかな?ってのをシミュレーションして楽しんでるよ。アウトプットはしていないけど(笑)
中澤:僕はデザインに加えて、「現代アート」への興味が高まっています。自分でも作ってみたり、見ることで、自分のワクワク心を取り戻してくれるんですよ。デザインとアートを組み合わせてみたいです。デザインの機能性をアートへ、アートが持つ想像力の刺激をデザインで感じさせることに、興味がありますね。
五十嵐:一緒にパッケージとかロゴとかのデザインやってみたいね。
中澤:美味しいところの奪い合いになりそう(笑)たしかに、ADが2人で入るのってなかなかないから、おもしろそうですね。けど、難しそう(笑)
五十嵐:そうね(笑)ひろきに限らず、交流を持ちたいね!
中澤:若手も多いですしね。年代に関わらず交流したいですね。デザインももう少しオープンにすることで、見る機会や会話が生まれて広がりを持たせられると、より刺激や活気づきますよね。せっかく、グランプリの先輩もいますし!
五十嵐:俺も先輩がそういう立場を取ってくれたから、今があると思う。案件で直接関わっているADやCD以外の人からのツッコミって、クリアな状態から見た視点でのフィードバックができるから。自分もミリ単位まで指摘されてたしな(笑)
そういえば、今回の受賞作品の2つは、珍しく社内で見てもらったんです。もっと交流の機会があるといいよね〜。
遊び心も大事だと思う。ひろきも言っていたけど、楽しくやっているといい作品が生まれるから、特に若手にもってもらいたい。うちは20代も多いし。
中澤:僕も同感ですね。遊び心が持てる環境を作りたいですね。
若林:楽しみです!
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当社にはまだまだご紹介したいメンバーがたくさんいます! 一緒に働きたい!と興味を持ってくださった方や、デザインや事業開発のご相談もお気軽にお寄せください。
なお、2024年卒業者向けの採用活動は、年明け1月下旬ころに情報をUPしたいと思います。お楽しみに!
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