『社交性』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS
ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した「才能発見ツール」。Webテストで177個の質問に答えることで、自分の強みや才能を表わす「資質」を知ることができます。
この記事では、Gallup認定コーチが資質の特徴や活かし方を解説! 5,000人/100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識をお伝えします。
個人とチームのどちらにも活かせる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!
今回は34資質の中から、広い交友関係を好む人。魅力的にPRし、初対面でも好印象を残せる『社交性』について解説します。
広い交友関係を好む『社交性』の特徴
『社交性』とはこんな人!広い交友関係を好む人。 新たな出会いが好きで、自分を魅力的にPRして味方をつけることができる。
社交性:Woo <影響力> TOP5出現率ランク:[日本]22位 [世界]21位
- 新たな出会いが好き
- 広く浅い人間関係を好む
- 好かれたい・好印象を持たれたいと思っている
- 第一印象が良い
- 自分を魅力的に見せて味方を作るのが上手い
- 初対面でも自分から声を掛けられる
- 関係性を深めることが得意ではない
- 人間関係が変化しないことや、狭い世界で生きていくことが嫌い
新たな出会いを楽しみ、自分の世界を広げていくことが好きな人。 第一印象が良く、出会った人たちに自分を魅力的に見せてファンにすることが得意です。交友関係は広く浅く、ライトな付き合いを好む傾向にあります。
初対面の人が多い場でも、自分から積極的にコミュニケーションを取りに行くことができます。むしろ、人に話し掛けることが自然とできるところが強みでもあります。「相手に興味が持てないな…」「何を話したら良いのだろう」といった不安はなく、知らない人の輪にもすんなりと入っていきます。
自分を魅力的に見せて、人を巻き込む力を持っています。営業や販売、接客といったネットワークづくりに長けています。
一方で、「自分を魅力的に見せたい」という気持ちは、「人に嫌われたくない」という面も含んでいます。そのため、関係性が一過性のものであったり、調子良くその場をしのぐといった八方美人な部分もあります。
それが悪いというわけではなく、『社交性』の人が軽い人に思われることもあります。人には深い関係を好んだり、時間をかけて関係性を構築していこうとする人もいます。できるだけ名前を覚えるようにしたり、次の接点を意識的に設けたりすることで、誤解を防ぐことができるでしょう。
『社交性』の長所と短所
ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。
ここでは『社交性』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。
●情報や人脈を得られるポジションにつける 自然と人に興味・関心を持てることが強みです。人を好意的に受け入れたり、すぐに相手から好かれることができます。新たな出会いがエネルギーになる人でもあります。人から多くの情報を集めたり、人をつなげる仲介役となることもできます。
●人脈・ネットワーク、コミュニティ作りで力を発揮 人と人との縁を繋いでネットワークを築くことができます。魅力をPRし、味方やファンを作ることで、活躍の場が広がったり、助けを受けられます。自分だけでなく、人の役に立てるコミュニティー作りや、人とのコミュニケーションが苦手な人をサポートできると良いでしょう。
●短時間で自分の魅力を伝えることができる 自分を表現することに長けており、人との接点において短時間であなたの魅力が伝わります。より質の高いコミュニケーションになるように、知識やマナーを身につけておきましょう。ボキャブラリーを増やしたり、幅広い業界の話題に精通したり、失礼がないような作法を身につけることでさらに魅力が増すでしょう。
●八方美人になってしまう 表面的な付き合いをする印象を与えやすいです。「軽い人」「調子の良い人」だと思われることがあるでしょう。人に好かれたい・嫌われたくないという気持ちが強く、相手に言うべきことを言えなかったり、その場しのぎの取り繕った対応で信頼を失わないようにしましょう。
●上辺だけの付き合いで悪印象になってしまう 新たな出会いが好きなため、知り合いになった人と深い関係性を構築することに興味が薄い傾向にあります。悪いことではありませんが、相手によっては長く関係を築きたい人もいます。上辺だけにならないよう、メールを送るなど定期的な接点を設けられると良いでしょう。
●裏のある人だと思われやすい 誰にでも調子良く振る舞う人だという印象を持たれることがあります。「裏がありそうだ」「すぐ裏切りそう」と疑われてしまうことも。信用のおけない人だと思われてはもったいないです。また、誤解を与える伝え方をしないよう、言葉を選ぶことも大切です。
『社交性』の活かし方&モチベーション
資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。
『社交性』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズにできるようになります。
ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『社交性』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。
□ 人と友好的な関係を結ぶ □ 人と人をつなぐ役割やコミュニティづくりを行う □ コミュニティのリーダーを務める □ 人の多様性を受け入れる □ PRをする人や発信者となる □ 営業や接客など人と関わる仕事 □ 周囲からの協力を得るなど、味方をつくる
これらは一例です。
『社交性』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。
『社交性』は、新しい出会いが刺激となり、エネルギーになる人です。閉鎖的な人間関係では満足できません。出会いの場や人をつなぐ役割で活躍します。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。
プライベートにもビジネスにも役立つ資質です。人との友好的な関係性を構築することに役立てていきましょう。
自身の魅力をPRすることでファンを増やし、人脈やネットワークを築くことができます。あなたのところに、多くの情報が集まることでしょう。そこで得た情報や人との縁をしっかりと管理し、また、誰かの助けになるように活用しましょう。
そうすることで、あなたがピンチのときにも、助けてくれる仲間がたくさん現れるでしょう。出会うことを目的に置くのも良いですが、その人たちと良い関係性を持続していくための仕組みや接点づくりが行えると、あなたの人脈がさらに生きることになるでしょう。
『社交性』のマネジメント活用
『社交性』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 この4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。
①信頼関係構築:誠実な対応を心掛ける 軽い印象を与えやすいため、常に誠実な対応を心掛けましょう。人を魅了する天性の才能を持っています。良い関係性を築けるよう、言動を一致させるようにしましょう。
②思いやりの示し方:相手に興味を示す 人に自然と興味を持つことができ、容易に話しかけたり、距離を縮めることができます。あなたから働きかけることで、相手は受け入れてもらえたと安心できるでしょう。
③安定感の生み出し方:ネットワークを生かす あなたの人脈をメンバーにも共有することで、誰かの助けになることができます。適任者を紹介したり、出会いの場を創出したり、得意な方法でチームをサポートしましょう。
④希望の与え方 :人の良い面を伝播する 人に容易に影響を与えられる人です。存在感をプラスに活用しましょう。例えば、人の良い部分や成果を広めたり、本人にフィードバックするなどしてポジティブに使いましょう。
①自分の保身を優先しない メンバーから嫌われたくないからといって、注意するべきところで指摘をしなかったり、裏でネガティブな話題をだしてストレス発散をすることは、相手のためになりません。同様に、クライアントに対しても調子の良い振る舞いで誤解を与えてしまわないようにしましょう。あなたの印象を守ることよりも、チームのパフォーマンスを下げないことが大切です。
②適切な表現を心掛ける 人から好かれたい・よく見られたいという気持ちから、相手を気持ち良くするための過度な表現や、大げさな褒め方をするときがあります。それによって成果につながれば良いですが、メンバーに実力以上に評価されていると勘違いさせたり、質が悪いものを良いと思わせて誤解を与えてしまうかもしれません。適切な表現を心掛けましょう。
『社交性』のマネージャーは、その資質をうまく活用すると、メンバーの強みや成果を褒め、伸ばすことができます。人を本能的に巻き込む術を持ち、チームのパフォーマンスを高めることができます。
『社交性』資質のまとめ
『社交性』とは... 広い交友関係を好む人。 新たな出会いが好きで、自分を魅力的にPRして味方をつけることができる。
こんな風に能力を発揮! ● 人との接点を持ち、情報や人脈を得られるポジションにつく ● 人脈・ネットワーク、コミュニティづくりを行う ● マナーや知識を得て、自分の魅力を磨く
資質を活かすためには、刺激となる新しい出会いに参加しましょう。閉鎖的な人間関係では満足できません。出会いの場や人をつなぐ役割で活躍します。
ベースメントにはこう対処する! ● 八方美人に注意 ● 上辺だけの付き合いで終わらせない工夫をする ● 裏のある人だと思われないよう言動を一致させる
また、『社交性』を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。
✓ 人と友好的な関係を結ぶポジション
✓ 協力を得たり、味方を得ること
✓ 人と人をつなぐ役割やコミュニティづくり
✓ コミュニティのリーダーを務める
✓ 社交の場や人の多様性を受け入れるシチュエーション
✓ PRや発信者となる
同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。 それぞれの資質について理解を深めながら、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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