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『目標志向』の特徴&活かし方【ストレングスファインダー®資質解説】|ALL BRANDING WORKS

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ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、アメリカの世論調査会社Gallup社(ギャラップ社)が開発した「才能発見ツール」。Webテストで177個の質問に答えることで、自分の強みや才能を表わす「資質」を知ることができます。

この記事では、Gallup認定コーチが資質の特徴や活かし方を解説! 5,000人/100社以上のストレングスファインダー研修から得た経験と知識をお伝えします。

個人とチームのどちらにも活かせる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!

今回は34資質の中から、目標を定めて邁進し、目標達成に必要な行動に優先順位をつけて実行していく『目標志向』について解説します。


『目標志向』とはこんな人!目標を定めて邁進。 目標達成に必要な行動や優先順位をつけて実行していく人。

目標志向:Focus <実行力> TOP5出現率ランク:[日本]20位 [世界]28位


✓『目標志向』の特徴
  • 目標を定め、マイルストーンの設定と実行ができる

  • 計画実行の推進力となり、効率化を助ける

  • 目標に向かって熱心に打ち込める

  • 優先順位を決めて、その通り行動したい

  • 進捗確認をして、目標達成に近づいている感覚を味わいたい

  • 目標が明確にならないとスイッチが入らない

  • 目標達成に集中し、視野が狭くなることがある

  • 設定した優先順位を崩されることや脱線を嫌う

目標に対する強い達成意欲と推進力の持ち主です。 英語で表すと「Focus」。持ち前の集中力を発揮し、目標達成に向けて一直線に取り組みます

優先順位づけや段取りが得意です。目標が羅針盤となり、マイルストーンを設定し、確実に実行していきます目標達成には何が必要・不必要かを本能的に見極めて、行動を取捨選択できます。また、プロジェクトが本筋からずれたことをすぐに察知して、軌道修正を図ります。

目標が明確なほどエネルギーが湧き、逆に目標が曖昧な状況では意欲が低下してしまいます。強い目標達成意欲があるので、簡単には諦めません。できる限りのリソース・能力・体力・精神力をつぎ込んで、少しでも目標に近づこうとするストイックさがあります。

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“目標達成に近づいている感覚”を味わうことに喜びを感じます。優先順位を決めて、その通りに物事が進行しているときや、ToDoリストからタスクを消していく瞬間が好きです。物事が進んでいることや、自分の行動が目標達成に合っていることが確認できると安心し、満足します。

注意しなければならないのは、“視野の広さ”と“柔軟さ”です。高い集中力と、無駄や効率化を考えられる段取り力から、自分の決めた進め方に固執してしまう傾向があります。

また、知らぬ間に目標が変わったり、計画が変更になったりした場合には、人一倍の虚無感やストレスを感じます。目標達成のために邁進してきた行動や情熱を無駄にしたり、目標から脱線してしまい、自分が積み重ねてきたことが違っていたと思いたくないのです。

集中しすぎて、視野が狭くなってしまうこともあります。達成することや効率化だけが正しいわけではありません。協働する仲間の意見や感情、スピードなどにも気を配り、周囲とのバランスや柔軟な軌道修正も心掛けましょう。


ストレングスファインダーの資質1つ1つに2面性があります。才能が開発されて、長所や自他に良い影響を与える「バルコニー」の状態。もう1つが、未開発で短所として使われている「ベースメント」の状態です。『目標志向』のバルコニー/ベースメントの“あるあるネタ”をご紹介します。


✓『目標志向』のバルコニー(長所)

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●明確な目標を設定してスイッチを入れる 具体的な目標を掲げましょう。ビジョンや定性的なものも良いですが、数値や期限を加えた定量的な目標がオススメです。目標が明確なほどやるべきことを割り出しやすくなり、エネルギーも湧きやすくなります。持ち前の集中力が発揮され、最短距離で達成を狙えます。

●プロジェクト管理やチームのタスク管理を担う プロジェクト管理や効率化で力を発揮します。目標を達成している状態を思い描き、優先順位を出し、無駄を省き、やるべきことを示すことができます。また、目標達成から脱線している状態にいち早く気づき、人やチームを本線に連れ戻すことができます。

●目標を公言し、周囲からサポートを得る 達成したい目標を公言することで、周りからチャンスや有益な情報を提供してもらえます。また、目標が仕事に偏る傾向があります。プライベートの目標も持つことでバランスを取りやすくしたり、周囲からのサポートや理解を得やすい環境を作りましょう。


✓『目標志向』のベースメント(短所)

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●イレギュラーに弱く、自分の計画に固執してしまう 自分の計画に固執しすぎて、柔軟性を失うことがあるでしょう。個人の考えよりも、目的やチームの目標を達成できることが重要です。他者のプランの方が優れていることもあります。自分の行動が無駄になったと感じても、目的に立ち返って柔軟に対応しましょう。

●ストイックになりすぎて周りの人への配慮に欠ける 誰もが『目標志向』の人のように、段取りやプランニングが得意なわけではありません。「なぜ分からないのか」「できない人が悪い」などと責めてはいけません。伝え方を工夫したり、どうすればスムーズに動けるのかを考慮してサポートすると良いでしょう。

●近寄りがたい雰囲気を出す 集中力が高く没頭できるため、作業や進行を邪魔されたと感じると強いストレスになります。そのため人を寄せつけない雰囲気や言葉づかいをしてしまうこともあるでしょう。しかし、人を萎縮させたり近寄りがたい雰囲気を出しては周りの空気も壊してしまうため、注意しましょう。

 

資質を強みとして使い、生産的・安定的にパフォーマンスを発揮するようになるには、資質の深い理解と経験と知識を重ねながら、シチュエーションや条件、ベースメントの抑え方をマスターするなど、再現性を高めていくことが大切です。

『目標志向』のモチベーションスイッチが入りやすいポイントを理解すると、スムーズに本来の力を発揮できるようになります。

ここでは一例をご紹介します。 ご自身で挑戦してみるもよし、『目標志向』が高い人に対して試してみるもよし。ぜひ活用して、自分なりのスイッチの押しポイントをつかみましょう。

『目標志向』の活かし方・モチベーションスイッチ例

 □ 具体的な目標を立てる  □ 個人やチームの目標を定め、やるべきことを整理するとき  □ プロジェクトの進捗管理を行う  □ 自分でペース配分ができたり、単独でできる作業を担当する  □ TODOリストをつくり、達成したことにチェックを入れて目標に近づく実感を得る  □ 期限付き・条件付きのタスクやプロジェクトに挑む  □ 人やチームの目標達成をサポートする役割につく  □ 目標が曖昧な環境、目標が持てない仕事をなるべく避ける

これらは一例です。 『目標志向』と併せ持つ上位資質によっても異なります。ぜひ、ご自身なりの得意技の繰り出し方を研究してみましょう。

『目標志向』は、目標があることで自身の持ち味や能力を発揮します。上記のような工夫を、できるだけ取り入れてみましょう。

目標がない状態では、ほとんど機能できないのが『目標志向』の特徴です。目標がない状態は、“島の見えない大海原に放り出された気持ち”のようで、どこにいけば良いのか分からず不安になったり、エネルギーが湧かなかったりします。もし、現状で目標がなかなか見つけられないとしたら、環境や今までのやり方を見直す時期なのかもしれません。

また、自分なりの優先順位や大事にしたいやり方をもっている人でもあります。ときには、他者との考えや価値観の違いで葛藤することも多いでしょう。その場合は、『目標志向』以外に併せ持っている他の資質の影響も多いと考えられます。自身が固執してしまう傾向を分析したり、他者とうまく協力していけるコミュニケーション力を身につけることもオススメです。

 

『目標志向』を上位にもつマネージャーが、リーダーシップや部下育成に資質を役立てていく際に、得意なスタイルがあります。

①信頼関係構築 ②思いやりの示し方 ③安定感の生み出し方 ④希望の与え方と注意点 この4つのポイントに沿ってお伝えしていきます。

✓『目標志向』マネージャーの得意なリーダーシップ

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①信頼関係構築:相手の目標を理解し、達成に向けて伴走する 目標ややりたいことを聞き、その達成に向けたサポートプランを考えることができます。押しつけではなく、相手の意を汲みながら計画を立てて進捗をサポートしましょう。

②思いやりの示し方:良好な関係を築くことを意識する 目標によってスイッチが入るため、相手と良好な関係を築くこと自体を目標に入れてみましょう。いつ何をするべきかが瞬時に分かり、思いやりが伝わる行動がとれるでしょう。

③安定感の生み出し方:長期的な目標を設定する 長期的な目標を掲げて共有することで、チームの方向性を示して安心を与えることができます。マイルストーンを設定し、短期的に達成感を味わえる工夫も効果的です。

④希望の与え方 :キャリアプラン作成をサポートする メンバーの目標設定のサポートを行いましょう。人生やキャリアを考えた長期的な目標から、達成に向けて取り組むべき短期目標まで、設定をサポートすることが得意です。

 

✓『目標志向』マネージャーの注意点

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①メンバーの能力やスピードを無視した計画を立てない 『目標志向』が高い人で、達成意欲を強くもちすぎてしまうと、ゴール達成のために手段を選ばなくなってしまうことがあります。計画通りに進まないことや、部下が思うように成果が出せないことを強く批判したくなるかもしれません。しかし、一人ひとりの能力には違いがあります。マネージャーとして、メンバーの能力や傾向を理解した上で、チームにマッチした達成目標や行動計画を行いましょう。

②メンバーへの対応を後回しにしない 自分のタスクや担当業務を計画通りに進めたい気持ちを優先し、メンバーへの対応を後回しにし過ぎてはいけません。あなたも感じているように、メンバーも目標達成に向けて一生懸命取り組んでいます。マネージャーとして、メンバーの仕事がうまく進むようサポートすることも重要な仕事です。柔軟に対応するよう心掛けましょう。

『目標志向』のマネージャーは、その資質をうまく活用すると、素早いチーム目標の達成や、効率的なプロジェクト推進によって成果をもたらすことができます。

 

資質の特徴&活用法まとめ

『目標志向』とは... 目標を定めて邁進。 目標達成に必要な行動に優先順位をつけて実行していく人で、チームに推進力や効率化を与えてくれます。

こんな風に能力を発揮! ● 明確な目標を設定してスイッチを入れる ● プロジェクト管理やチームのタスク管理を担う ● 目標を公言し、周囲からサポートを得る

資質を活かすためには、具体的な目標を設定し邁進できる環境を整えることが重要です。

ベースメントにはこう対処する! ● イレギュラーも柔軟に受け止め、自分の計画に固執しない ● ストイックになりすぎ注意!周りの人への配慮を忘れない ● 近寄りがたい雰囲気を出さない

また、『目標志向』を活かしやすい場面や仕事は、次のようなものがあります。

✓ 具体的な目標を立てる
✓ 個人やチームの目標を定め、やるべきことを整理する
✓ プロジェクトの進捗管理を行う
✓ 自分でペース配分ができたり、単独でできる作業を担当する
✓ 期限付き・条件付きのタスクやプロジェクトに挑む
✓ 人やチームの目標達成をサポートする役割につく

同じ資質を持っていても、他に持つ資質の組み合わせによって、一人ひとりの異なる使い方や、個性を生み出しています。 それぞれの資質について理解を深めながら、ご自身やチームのために強みを発揮できる機会を増やしていきましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

当社ではストレングスファインダーの活用セミナーやチーム研修を行っています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

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