CASE STUDY
[  店舗ブランディング  ]
洗練された雰囲気を踏襲しつつ、つけ蕎麦店の親しみやすいニュースタイルを提案。

洗練された雰囲気を踏襲しつつ、

つけ蕎麦店の親しみやすいニュースタイルを提案。

 

つけ蕎麦店を営む『満まる』。ヘルシーな素材を使用した鶏つけ蕎麦・豚つけ蕎麦をメインに、新感覚のつけ蕎麦店として店を構えていました。
そして今回、店舗のさらなる発展を目指し、店舗デザイン・外装の大幅リニューアルを行うことになりました。入店のしやすさ、親しみやすさをポイントに店舗ブランディングを行った事例のご紹介です。

 

1.課題

新潟市中央区、万代エリアで旨辛つけ蕎麦店を営んでいた『満まる』。20~30代の男女に好評を博していましたが、オープン当時と比べると客足は年々減少傾向にありました。客足増加・売上増加を目指すため、そして、さらなる店舗の発展のため、店舗ブランディングがスタートしました。

「入店のしやすさ、親しみやすさをポイントに外装のリニューアルを行いたい」という要望があり、ターゲットとコンセプトの見直しが必要になりました。

そして、今までの店構えが「入りにくさ」や「敷居の高さ」を感じさせる見た目であったということもあり、今回はターゲットの集客を意識した「目を引く」ことに重点をおき、店舗ブランディングが行われました。

▲(左) 店舗ブランディング以前の店舗外装。(右)以前の店舗内装。シンプルで落ち着いたデザインの店内。カウンタースペースがあるが、ポップなどメニューとして目立つものが少なかった。

 

 

2.解決の方向性

店舗ブランディングを行うにあたり、改めてターゲット調査を行いました。調査の結果、近隣オフィスで働く人が来店する流れはあるが、思ったように集客できていないことが分かりました。

この結果から、通りを往来する幅広いターゲットへ向け、「こだわりのつけ蕎麦をもっと気軽に楽しんでほしい」という店のメッセージを伝える店舗ブランディングを展開していくことになりました。

以前の高級感あるロゴマークや基本ビジュアルの敷居を少し下げることで、幅広い年代の人にも親しみやすいロゴマークを考案。

また商品の美味しさを伝える写真を利用した看板やポスターデザインも一新し、店舗の特徴を表現するデザイン制作を行いました。

 

行った活動

  • ターゲット調査
  • コンセプト立案
  • 店舗誘導計画
  • 店舗の外観装飾
  • 外装看板
  • ロゴマーク
  • キャラクター制作
  • ポスター
  • ショップカード
  • 食券機
  • 箸袋
  • スタッフユニフォーム

BEFORE

  1. おしゃれで敷居が高く、店に入りづらい・・・狙っていたターゲット層の集客が難しい状況。これらを解決する新たな店舗ブランディングが必要となった。
  2. コンセプトを見直し、店舗ロゴマークの改訂が必要になった。
  3. メニューの押しが弱く、食券機などの設備も機能的に有効なデザインではなかった。

AFTER

  1. 改めてターゲット調査やヒアリングを行い、「高品質・親しみやすさ・入りやすさ」を追求。従来の洗練された雰囲気を踏襲しながら、入店のしやすさをポイントにコンセプトを設定した。
  2. 店舗の象徴となるロゴマークは、「円満な場所」「大衆感」「目を引く」をキーワードに制作。外壁にも壁打ちロゴマークを設置することで通りからも目立ち、幅広いターゲットに向けて親しみ感があり、入店しやすい店舗へと変わった。
  3. 外の車通り側と店内入り口にメニューを大きくアピールする看板を設置。食券機は、ひと目でメニューの判断と購入が行えるようにリデザイン。

 

リピートにつながる店舗作りをヒアリングの中で徹底構築

店舗のターゲット調査・コンセプトの見直しを行った後、綿密なヒアリングを行い、内装・外装・ロゴマークなどの店舗デザインの他に、メニューの構成も変更することになりました。

蕎麦は毎日食べてもヘルシーであるということや、とろろ、ごま、のりなど使用素材は体にやさしいことから、健康志向の方や女性にもアピールするメニューとして、ターゲットの幅を広く設けました。

従来のメインメニューであった鶏つけ蕎麦、豚つけ蕎麦の他に背脂つけ蕎麦、鬼辛つけ蕎麦、豆乳胡麻つけそば、カレーつけ蕎麦など幅広いターゲットに向けたラインナップを増強。

サイドメニューも、ごはんものの種類も豊富に増やしました。「毎日蕎麦を食べて健康的に過ごしてほしい」という思いから、毎日飽きずに楽しめ、また、サイドメニューも充実させることで、来店リピートにつながるメニュー構成にしました。

 

「みんなが集まる、円満な場所」がモチーフ。通りからも目立つ親しみやすいロゴマーク

コンセプトなどを見直した結果を元に話し合い、幅広い年齢層に好んでもらえるよう、「大衆感」と「高級感」を併せ持ったロゴマークにすることが計画されました。

ラーメン屋や蕎麦屋で使われるような、大衆感のある太い筆文字を起用しつつ、細部の作りで落ち着いた高級感をプラスしました。

また、店名の「満」を大きく打ち出すことで、遠くからマークを見た際にも一目で店名を認識させる効果を図りました。

 

▲組み方違いのロゴマーク。外の壁看板にも右上のロゴのレリーフをあしらい、店の前を通る人への認知拡大を狙った。

 

 

離れた場所からでも気づく、インパクトある外観デザイン

少し離れた距離からでもつけ蕎麦店があることを認識させるため、コンセプト立案で決定したロゴマークを使用した外壁看板や外壁デザインを制作することになりました。

壁打ちのロゴマークは照明と組み合わせることでロゴマークを立体的に見せることができ、上品な雰囲気をもたせることができます。合わせて、メニュー看板も見やすく改良することになりました。

メニューに掲載する写真もコンセプトに合わせた表現を行うため、再度撮影。ひと目見た一瞬で「美味しそう」と感じさせるシズル感のある写真を撮影しました。

そして、一般的な飲食店のイメージに共通する「のれん」を店舗の外装デザインに組み込むことになりました。のれんの効果は、老舗感や、商い中であることがひと目で判断できるという点にあります。のれんをつけることで、店の印象を強く刷り込むことができたり、看板の役割も果たすことができます。

 

▲人通りの多い通りに面していることを利点に、看板、入り口ポスターも全面リニューアル。気軽に入店してもらえるような工夫を凝らした。

 

▲店の看板の役目もある。のれんはあえて短くすることで店内の様子が伺える仕様に。

 

▲入口付近の外装デザイン。メニュー看板や暖簾から、何の店舗かはっきりと伝わってくる。

 

 

思わず立ち止まり、食べたくなるメニュー表

店の前を通りがかり、気になったら一番先に見るのがメニュー表や看板。看板は完成形をイメージしながら何度もデザイン検証し、メニュー表の料理写真は商品の良さやお店のコンセプトが伝わるよう、綿密な撮影ディレクションを行なっています。

外装看板は満まるが一番売りにしている2大メニューを取り上げ、デザインを行いました。つけ蕎麦の周りにはネギやごま、とろろ、唐辛子などの素材も写り込ませることで、健康的な食材にこだわりがあることや、食べているシチュエーションや味を具体的に想像させることが出来ます。

 

▲外装看板。ひと目見ただけで何の店か、売りにしている2大メニューがわかる。

 

▲食券機も新たにリニューアル。食券購入時に並びがちになるので、ひと目でメニューがわかりやすいようにボタンの配列や、ボタンの中に入れるカードにも気を使って制作している。

 

 

 

ぬけた感じのかわいさとほどよく不思議なキャラクター

大衆受けするためにも、「かわいすぎずかっこよすぎず、でもどこか気になる」を意識したものが求められていました。

今回は、メインメニューの豚と鶏、その他のヘルシーな素材をイラストモチーフにし、ぬけた感じの程よくかわいいシルエット調のキャラクターを制作。

お店の看板的要素を担いながらも、満まるが打ち出したい素材の良さをアピールできるキャラクターが完成しました。

 

▲店内のポスターやメニュー表、店内装飾と様々な場面に登場し、細部に渡って親しみやすさを感じる店舗デザインに。

▲黒のキャラクターと満まるの赤色が印象的なショップカード。

 

▲店内の仕切り壁にもキャラクターのステッカーを貼ることで外観と店内との統一感が出る。店内も賑やかな雰囲気に。

 

▲店内装飾のポスター。「他のメニューも食べてみたい!」と思わせるような写真とキャッチコピーでリピート来店を狙う。

 

 

得られた成果

2019年の12月にリニューアルオープンしたばかりで日は浅いですが、店舗ブランディングを行ったことで、従来の店舗と比較し、約2倍の売上を達成。順調な走り出しでした。
今までのターゲット層は女性・若者層がメインでしたが、ランチタイムの時間帯に道を歩く30〜50代のサラリーマンの層を取り組むことに成功し、売上が増加しました。また、インスタグラムで満まるのつけ蕎麦の写真がタグ付けされたものが上がっていることから、今まで獲得していたターゲット層も店舗に訪れていることが推測されます。
しっかりとしたブランド調査を行い、コンセプトを見直したことで、幅広い年代の方が入店しやすい店舗にすることができました。

 

<ブランド情報>
旨辛つけ蕎麦 満まる
〒950-0901 新潟県新潟市中央区弁天2-4-2
TEL:025-383-8901
※記事内容は取材当時のものです
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