CASE STUDY
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万代島美術館「写真家 ソール・ライター展」

万代島美術館「写真家 ソール・ライター展」

 

巡回展「写真家 ソール・ライター展」、東京と兵庫に続く3箇所目の開催で会場となった万代島美術館のツール制作を担当させていただきました。

万代島美術館の企画展の制作は、この時が3回目。毎回、他会場のフライヤーや図録、図書資料などを元に、作家の特徴を探り、規定された仕様でツール一式を用意します。素材として使用できる写真はあらかじめ候補が決まっており、トリミングや文字乗せが可能かどうかも所蔵元の判断に左右されるので、限られた条件の中で最大の効果を生み出す工夫が必要です。ただし、あくまでも作品が主役。邪魔せず、世界観に寄り添うデザインを心がけて制作にあたりました。

毎回こだわっているのは、使用する写真の選定と、タイトルなどの文字部分の制作です。例えば今回の場合は、「L」の文字を斜めに傾けることで、ソール・ライターの特徴である独特の切り出し方や、そこから生じる違和感を表現しました。その他にも要所要所で、カメラレンズを想起させる正円をアクセントにしています。また、他会場のフライヤーでは日本語タイトルが大きく表示されていましたが、今回は作品の雰囲気を考慮し、英文タイトルを大きく配置しました。

 

ソール・ライター展フライヤー

▲図録にも採用されていた、赤い傘が印象的な作品をメインビジュアルに。

 

ソール・ライター展フライヤー4種類

▲メインビジュアルの作品以外にも見てもらいたい写真がたくさんあったので、フライヤーは4種類のバリエーションを用意した。

 

ソール・ライター展チケット

▲チケットは3種類。広くさまざまな属性の人が手にする当日券には、メインビジュアルと同じ作品を採用した。前売券や招待券は、来場前に手元に置いてもらう期間が長いもの。美術展に関心が高い人やこだわりのある人を想定し、これぞという作品を選んだ。

 

 

新潟アートディレクターズクラブ審査会2019にて、新潟ADC賞を受賞することができました。美術館の企画展は他にも何件か担当させていただきましたが、この時は特に掲示期間中から同業者からの反響や評価の声がとても多かったです。そのことが受賞という形でも実を結び、大変嬉しい結果となりました。

 

 

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