CASE STUDY
[  リブランディング  ]
愛情込めて育てた牛たちの生乳のおいしさを、自分たちの手で届けたい。安心・安全、高品質なブランドイメージで、新たな販路に挑戦。

愛情込めて育てた牛たちの生乳のおいしさを、
自分たちの手で届けたい。
安心・安全、高品質なブランドイメージで、
新たな販路に挑戦。

 
新潟市の横越地域で3代にわたって酪農を営み、愛情込めて育てた牛たちの生乳を使ったチーズやヨーグルトの生産も手がける、ロイアルヒルホルスタインズ。独学でチーズづくりを始め、研修などにも参加して納得の行くものが完成した頃、IPC財団の食の販路開拓補助金事業に採択されたことがきっかけで、弊社にブランディングのご依頼をいただきました。

1.課題

通常の牛乳の販路に乗せる場合、酪農家から乳業メーカーへ生乳が渡り、メーカーが加工したものが一般に販売されるため、自分たちの育てた牛の生乳がどの製品になっているのかわかりません。生乳のおいしさを自分たちの手で直接届けたい、そう考えて始めたチーズづくりでした。ラベルやチラシを手作りして直売所で販売していましたが、ターゲットや訴求ポイントが明確になっておらず、また、飼育や牧場の管理とチーズの製造・販売を両立させていく点でも、難しさを感じていました。

2.解決の方向性

一頭一頭を大切に育て、その生乳を使って丁寧に手づくりするチーズ。そのこだわりは変えずに、加工販売が事業として成り立つよう、価格設定や販路の選定、それに合わせた商品開発を進めることになりました。
検討を重ねる中で明らかになってきたキーワードは、「フレッシュ」「丁寧に手づくり」「安心・安全」「高級志向」でした。限られた生産数の商品に、より付加価値を持たせるためのラインナップを用意し、ブランドイメージを高めるデザインで訴求。直売所だけでなく、百貨店などの販路にも対応できるブランドを目指しました。

行った活動

  • ロゴマーク
  • ネーミング
  • パッケージ
  • リーフレット
  • Webサイト
  • 名刺・ショップカード
  • 広報・営業計画

BEFORE

  1. 手づくりのラベルやチラシ。訴求ポイントやターゲットが明確でなかった。
  2. 地元の直売所での販売がメイン。

AFTER

  1. のびのびと育つ健康な牛たちと品質の良い生乳、丁寧に手づくりする加工品の品質を訴求。ナチュラルで安心・安全、かつ上質感のあるイメージに。
  2. 百貨店のイベント出店から定番取扱いへ。県外高級スーパーへも販路を拡大している。

 

酪農家が直接手がける安心感と品質の高さを伝えるロゴマーク

チーズ以外の加工品も手がけることを見越し、商品ロゴだけでなく、全てのラインナップに共通で使用するブランドロゴを用意しました。

ブランドロゴは「LOYALHILL」の文字を牛の顔に見立てた、シンプルで親しみやすいもの。自然豊かな土地とクリーンな牛舎環境、のびのびと育つ健康な牛たち、生乳の品質の良さなどのブランドイメージを伝えます。

商品ロゴは牛とブランドの頭文字をスケッチ風に表現し、チーズと後に手がけるヨーグルトで使い分けるようにしました。

 

ロイアルヒルコーポレートロゴマーク

▲各商品に共通で入るブランドロゴ。リーフレットやギフトボックス、商談会のブース装飾などでもメインで使用している。

 

ロイアルヒル商品ロゴマーク

▲左は、最初に手がけたチーズ用の商品ロゴ。その後、飲むヨーグルトの生産も開始し、牛の親子バージョンのロゴを制作した。大人も子どもも一緒に飲める安心な製品という訴求。

 

自信作だからこそ、商品をストレートに見せる

安定した生産のために、加工・包装のオペレーション面はできるだけ変更せず、以前と同じく透明パッケージにラベルを貼る形態にしました。ラベルは、クラフト紙バージョンやカラーバリエーションなど複数案を比較し、最終的にはモノトーンの案に。余計な装飾を施さずに売り場で目を引くよう、コントラストがはっきりしたデザインにしました。

ラベルだけのシンプルなパッケージですが、簡易的な印象になるのを避けるため、商品がきれいに見えるよう封入位置を調整し、中身を確認して購入できる安心感をメリットとしました。原材料から製造工程まで全てに自信を持って出せる、ブランドの考え方と姿勢が表れたパッケージです。

 

4種のチーズパッケージ

▲モノトーンのコントラストで目を引きながらも、品の良さを保てるバランスを目指した。

 

飲むヨーグルトパッケージ

▲チーズに続いてラインナップに加えた、飲むヨーグルト。保存料・香料無添加、生乳のフレッシュな味わいのイメージを伝える、シンプルなデザインを採用。

 

高価格帯の販路展開にも対応できるプレミア感

贈答などの用途にも対応できるよう、ギフトボックスを用意しました。百貨店など、価格帯が高めの販路展開も目指し、上質感や高級感を感じさせる加工やカラーを選択。生産数が限られた、プレミア感のある商品としてアピールしました。

 

ギフト用桐箱パッケージ

▲主にチーズの詰め合わせで使用する木箱のギフトボックス。装飾はセンターに商品ロゴを配した帯のみとし、ナチュラルかつ上質な印象に仕立てた。

 

ギフト用ボックス黒

▲ブランドロゴを銀の箔押しで入れた、高級感のあるギフトボックス。

 

 

得られた成果

ブランドとしてのこだわりや品質の良さが伝わるパッケージになり、メディアに取り上げられる機会も増えたことで、直売所での販売数が大きく伸びました。さらに、新潟伊勢丹の期間限定イベントにも出店し、その後も常設の売り場で引き続き販売されています。2017年の商談会「フードメッセ inにいがた」では、「第3回6次化大賞 新潟市長賞」を受賞しています。自分たちが大切に育てた牛の生乳のおいしさを直接届けたいという想いが実現し、事業としてもしっかりと軌道に乗せることができました。レストランのメニューに使用されたり、県外の高級スーパーにも販路を拡げるなど、ブランドとしてますます成長を遂げています。

 

<ブランド情報>
ロイアルヒルホルスタインズ
〒950-0209 新潟市江南区横越東町2-24-2
http://h-loyalhill.com

※記事内容は取材当時のものです
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