CASE STUDY
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看護リハビリ新潟保健医療専門学校 学校案内

看護リハビリ新潟保健医療専門学校 学校案内

 

看護リハビリ新潟保健医療専門学校(Hi!)の学校案内パンフレットを、2021年版から担当させていただいています。Hi!は新潟県内で複数の学校を展開する専門学校グループ内の1校。以前に他校のパンフレットを制作させていただいたことから、今回のご縁をいただきました。

「安心・安全」を一貫したコンセプトとしながらも、少し尖った部分もあるデザインで差別化したい。もともとデザインに関心が高く、以前から学校案内などのツールにもこだわりを持って作ってきたという学校長からのご依頼でした。

写真を使用したものなど複数案をご提案した中で、唯一グラデーションのグラフィックを用いたこちらの案が、2021年版の表紙に選ばれました。

一般的に看護系の学校のパンフレットというと、看護服を着た学生の写真が表紙になっているものが多く、その中でこの表紙は明らかに異なります。このデザインを選んだ理由は、「安心・安全のコンセプトが間接的に感じられて良い」とのこと。明確なコンセプトがあった上で、制作側の提案の意図を汲んでいただけたからこそ実現できたデザインです。

 

2021年版の完成後すぐに、次年度のご依頼をいただきました。安心・安全のコンセプトを引き継ぎつつ、尖ったデザインであること。また、「授業について行けるかな?」という不安を無くし、一歩を踏み出してもらうきっかけになるものにしたい、という意向がありました。

偏差値の低い高校からの入学者も多い一方で、県内トップクラスの国家試験合格率を誇る教育システムがHi!の強みのひとつです。看護の仕事に興味を持った高校生が、ハードルが高そうというイメージだけで諦めてしまうのはもったいない。独自の教育システムとサポート体制が用意されていること、就職率も良いということを訴求したい、とのことでした。

2022年版の表紙には、斜めのラインを用いたデザインが選ばれました。入学時の成績に関わらず、あなたもしっかりとした知識と技術を身につけ、夢を実現することができる。右肩上がりにまっすぐ伸びるラインに、入学志望者の背中を押すメッセージを込めました。

この年の制作では、学校案内の冊子本体だけでなく、同梱するチラシや、それらを含めた全体の装幀までを統一したデザインで作りたいというご依頼でした。コンセプトが伝わり、わかりやすいのはもちろんのこと、特別感や高級感、個性が感じられるもの。届いたときの第一印象や、開封して中身を順に手に取っていく中で、学校への期待感を高めていく工夫など、さまざまなアイデアをご提案しました。

▲パンフレット一式を収める外箱。資料請求した人が想像しているであろう「専門学校の学校案内」とは全く異なる装幀で、届いた瞬間から違いを印象づける。

 

高い完成度のために必要な手間や時間などのコストを惜しまず、良いものを作りたいという意向と、制作側の考え方を尊重し任せていただける、そのような状況下で取り組めることは本当に楽しく、有り難いことです。その分、“産みの苦しみ” を味わいながら、最高のアウトプットを目指していく大変さももちろんあります。

▲左から順に学校案内、入試ガイド、オープンキャンパス案内のチラシ、他。招待状を模したメッセージカードなども添えることで、特別感が感じられるセットに。

 

▲台紙付きのチケットなど、ツール全体を通して形状や紙質にもこだわって選定。今回目指したいキーワードのひとつとして「高級感」も挙げられていた。

 

Webサイトから簡単に情報を得ることができるようになった近年、冊子上ですべてのことを説明する必要性は低くなってきています。パンフレットに求められる役割は、学校の雰囲気や姿勢・考え方を伝えること。そのため、各ページに使用する写真や、見出しなどのコピーの表現にも気を配りました。



▲特徴や雰囲気を伝えるためには、やはり写真が重要。授業はもちろん、学校生活全体をイメージしてもらえるように、シーンを選定した。また、コピーで大切にした点は、価値を伝えること。学校が提供するものを端的に説明するのではなく、その先に学生が得る経験や価値を表す表現にこだわった。

 

学校が展開する広報活動では、LINEやその他SNS・YouTubeなど、さまざまな媒体を活用しています。その中で、紙媒体である学校案内パンフレットはどのような役割を担うか。クライアントと制作者の間で狙いを明確にしたことで、意図するものに特化したデザインで形にすることができました。

今後もターゲット層との接点や手法は確実に変化し、それに応じた効果的なツールが必要になってきます。前年を越える新たな工夫とアイデアで応えられるように努め、サポートさせて頂きたいと考えています。

 

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